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疲労困憊

どうも

昨日、カードショップを巡ってやっと我が友「月光龍 ストライクジークヴルム」と出会えました


ふつくしい……



「あの二人がオーガ達を倒したというのか!?」


「し、信じられん!?」


 物陰から続々と村人達が現れ、ボスオーガの倒れている姿を見て、歓喜に沸き立つ。

 これでこの村は救われた。

 取り敢えず一安心と言ったところだ。


「ハァ……ハァ……これで……いいか……」


 安心したおかげで全身から力がふっと抜ける。そのまま倒れそうになり、踏ん張ろうとするが疲労で脚に力が入らない。


「トーカ!」


 レイカが咄嗟に傍らに駆け寄り、倒れる俺を抱き抑える。


「すまない。お前も疲れている筈なのに……」


「私は大丈夫……多分」


 レイカの抱く腕の力もいつもより弱い。さらに呼吸も荒く、声も何処か弱々しい。

 強敵との戦いでダメージ……それ以上に命のやり取りによる緊張と恐怖で精神をすり減らしたのだろう。

 それなのに俺はレイカを労うこともできず、それどころか介抱されている。

 ただ戦う力しか持っていない自分が恥ずかしく思える。


「おい、あの男の様子がおかしいぞ! 医者に見せてやれ!」


 歓喜に沸き立つ中、一人の男がぐったりとしている俺を見ると直ぐに医者を呼ぶ。

 すると、村人達の中からいかにも医者っぽいクールな雰囲気を漂わせる女医が現れ、俺はレイカに抱きかかえられたま簡単に診察を受ける。


「疲労が溜まっているだけだけど、辛いわよね」


 すると女医は周囲から男性を四人ほど呼び寄せる。

 そして、男性達は俺の手足を抱えて近くの白い木造の建物へと運んでいく。


「あそこは一応病院だ。ジョイさん曰く、寝て食えば回復するらしい」


 俺はされるがまま病院に運ばれ、白いベッドの上に寝かされる。

 ベッドは二つに並んでおり、隣にはメアリーが気持ち良さそうに寝息を立てている。

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