激突! 大オーガ!
どうも
エクバ2で元からそれなりに強かったダリルアッガイがさらに強くなったことに激しく動揺している島下遊姫です
俺達はいざ村の中へと足を踏み入れる。
村はまるで人が風で吹き飛ばされたかのように見受けられず、不気味な静けさが漂っていた。
「みんな……どこの行ったの……」
メアリーは不安そうに周りを見回す。
不安になるのは当然だ。最悪の場合、オーガ達によって皆殺しなんてこともある。
「レイカ。誰か見つけたら直ぐに教えてくれ」
「早速だけどあの広場。人がいない?」
レイカはふと指を差す。そこさ村の中心にある小さな広場だった。
そして、広場には数体のオーガとそのオーガに見張られている村人達がいた。
「みんな!」
「待て、メアリー。気持ちはわかるけど闇雲に行くのは危険だ。少し様子を見よう」
メアリーは思わず、村人達の元に駆寄ろうとするが俺は必死に静止する。
今、村人を助けようと無策に立ち回っても上手く確率は0に近いだろう。敵の戦力も把握できていない、もしかすればオーガ達のボスが広場に既にいるかもしれない。
そうなると、迂闊な手を取ると最悪、全滅なんて状況に陥ることもある。
メアリーは複雑な表情を浮かべ、足を止める。
フッと一息吐いて、俺達は建物の影に隠れながら広場の様子を覗う。
「あいつが……ボスか」
広場の状況が明確になる。
人数的には考えると恐らく村人は全員この広場に集められている。隣にいるメアリーに確認すると黙って首を縦に振る。
そして、村人達を円状に囲んで見張るオーガは六体。
さらに村人の前に堂々と胡座をかく、一際大きなオーガがオーガ達をまとめ、この村を占拠した黒幕のボスであろう。
「全く村一つ占拠など容易いことよ」
脇に置いてあったひょうたんを手に取って、勢いよく喉に通すボスオーガ。
体つきは筋肉隆々で他のオーガに比べて横も縦も三倍近くも大きい。パッと見で五メートルは超えているだろう。
額に生えた二本の角はまるで鬼のようだ。
「どうするの? トーカ?」
「取り敢えず、村人を救出が最優先だ。俺が囮になるからレイカはその隙に雑魚を倒して、メアリーと一緒に村人達を助けるんだ」
「そんな無茶よ!」
「別にあのデカ物とタイマンでやり合うつもりはない。それともレイカ自身が不安なのか?」
無茶は承知だ。だが、人々を救う為には時には危険を冒さなくては多くの人を救うことなんてできない。
でも俺への心配というのは多分建前で本当はレイカ一人でオーガ達と戦うことに恐れをなしているのだろう。手と足の震えでわかる。
確かに一人で複数人を相手にするのは正直、怖い。どんなに力があっても一瞬の隙を突かれて命を落とすなんてことは普通にある。
だが、戦う前に死ぬこと、負けることをを恐れていては駄目だ。
「悪いけどそれくらいこなしてくれなくちゃ、これからの旅はついてこれないからな」
レイカに厳しい現実を突きつける。
あんまり言いたくはないが、これもレイカを死なせない為、人々を救う為なら仕方がない。
「わかったわよ! やってやるわ!」
不安げな表情から一転、レイカは凛々しい顔つきに変わり、素早く弓と矢を取り出した。
どうやら覚悟を決めたようだ。
「よし、行くぞ!」
俺も覚悟決め、戦場へと我が身と剣を手に足を踏み入れる。




