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新たな力を胸に

TwitterのTLにぴちぴちピッチの画像が流れてきて、懐かしさを思い出しつつ、土曜の朝にあんな巨乳を放映してたのか!けしからんなぁ!と思いましたね


因みに僕はミルもでぽんが好きでした! チョコ味の綿あめが懐かしい


今の中高生にはわからないでしょうね

「ただ、あの力はチート力に比べて足元に及ばない。マジックフィールドだって前は本当は破られたことはんかった。だからチートとは全く違う力だと思う」


 断片的に覚えている記憶をかき集めてあの力について考察する。


 以前のチートの力で出したマジックフィールドは決して壊れることはなかった。しかし薄っすらと残る記憶の中では今回は粉々に砕けたシーンがあった。


 だからあの力はチートの力とは系統は同じかもしれないが厳密には違う。


「スキル名は……逆境とかの方がかっこいいかな?」


 これ以上あの力と言うのもくどい。


 今は勝手に逆境の力でも仮称しておこう。


「能天気だな。お前は力に目覚めてなかったら死んでいたんだぞ」


「でも俺は今生きているじゃん。その事実だけあればいい」


 確かに俺は死の淵に立っていた。だが、俺は今死ぬことなくこの世に足を付けている。過去の可能性なんて何の役に立たない。


 だから能天気になれる。


「村長。そういえばあれから魔物は出ているか?」


「いや。村周辺にはな……」


「そうか……」


 村長の意味深な間で察する。


 他の場所では魔物出現していると。


 所詮は村という狭い生活空間ではあるが外部から新聞などで情報は問題なく得られる。現に開けっ放しなったドアの奥にある机には新聞が置かれていた。そして、見出しが魔物が××(×は遠くて読めなかった文字)と印字されていた。


「レイカ。二日間、看病してくれてありがとうな」


「べ、別に当たり前のことをしたまでよ」


 俺は面倒を見てくれたレイカに礼を言う。するとレイカは顔を真っ赤にして照れる。


 この笑顔を守らなければならないと当たり前のように思う。


「俺はもう大丈夫だから、二人は帰ってゆっくりして」


「でも……」


「……そうか」


 レイカは体調が不完全な俺を一人にしておくのが不安で離れることに抵抗があるように見えた。


 一方の村長は何か察したようで悲しげな表情を浮かべる。男だからこそ、娘を守らなければいけない存在がいる父親であるからこそ、俺の今からしようとしていることを察せたのだろう。


「レイカ、行くぞ。トーカにも一人なりたい時がある」


「何かあったら伝達魔法で直ぐに呼んでよね。後、着替えはそこに置いてあるから」


 レイカは村長に手を引っ張られ、クローゼットに指さしながら渋々部屋から出ていく。


「さてと……」


 シンと静まり返った部屋を再びゆっくりと見回す。


 ふとベッドから立ち上がり、クローゼットの前まで行く。そして開ける。


 中にはレイカの言う通り綺麗に折りたたまれた着替えの服。それと立てかけられた剣があった。


 俺は一つ深呼吸する。そして着替えの服と剣に手を伸ばすのであった。

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