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曲がり角の向こうに君が居てくれた  作者: 湖灯


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抜け駆け③

 一難去ってまた一難。


 まったくついていないと、空を睨みつけていたら下駄箱の所に秋月穂香が一人で居るのを見つけた。


 ひょっとしたら今まで続いた不幸というのは、この時間に結びついていたのではないだろうかと、新たな希望に胸を躍らせて秋月穂香のほうへ歩み寄ろうとした瞬間、その先に阿久津俊介が居るのが分かった。


 思わず息を殺し身を凍らせた。


 暫くして二人の話し声が聞こえてきた。


 秋月穂香が折り畳み傘を広げながら


「駅まで入って行く?」


 と言うと、俊介は少し照れた声で


「このくらいの雨なら平気だから」


 と答えて走り出す。


 俊介の返事を聞いた秋月穂香は少しガッカリした様子に見えたが、走り出した俊介が一旦立ち止まり、急に明るい笑顔で


「有難う!もう少し降っていたら次はお願いするから!」


 と手を振って走り去ったとき、秋月穂香は下駄箱の所から俊介が見えなくなる迄その場にじっと立って何時までも去っていく後姿を見送っていた。


 その光景は、明らかに秋月穂香が俊介を好きだと感じさせる何ものでもなく俺は、その秋月穂香が傘を差して校舎の影に消えるまで、まるで悲しい景色でも見るように見送っていた。

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