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曲がり角の向こうに君が居てくれた  作者: 湖灯


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修学旅行③

 バスで空港まで移動するときも。


 荷物を預けて出発ロビーで時間を待つ間も。


 飛行機の中でも、その飛行機を降りてバス移動するときも、俺たちは外の景色も見ないでゲームに没頭していた。


 この日のために四人お揃いのゲームソフトを買って誰が一番にクリアできるか競っている。


 四人がお互いに同じ長い時間を共有するチャンスはそれほどない。


 ホテルへの移動途中に一旦バスを降ろされた。


 何かと思えば、わざわざ記念写真を撮るためだけにクラーク像の前に立たされた。


”少年よ大志を抱け”


 大きな志を抱くのは勝手。


 しかし今の時代、レールから外れてしまうと派遣社員かフリーター。


 再びレールに乗ることは極めて困難だと、親父が言っていた。


 だから大きな志はゲームや空想の世界だけにしている。


 秋月穂香への恋は除いて……。


 夕方にやっとホテルに到着し、大浴場でのんびり寛いだあと、大ホールに集まりジンギスカンを食べる。


 俺たちの向かい側の席には秋月穂香たちのグループがいて、ひとっ風呂浴びてホテルが用意してくれた浴衣の首からタオルをぶら下げた俺たちと違って彼女達はジャージ姿だったのが少しだけ残念だった。

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