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曲がり角の向こうに君が居てくれた  作者: 湖灯


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棋道部へようこそ①

 その日は俊介から入部届を受け取り、部長に渡した。


 あいにく俊介本人は明日から部活に出ると言うことで帰宅してしまったが、みんなに阿久津俊介が入ってくることを知らせると一番喜んだのが三木だった。


 他の部員達は「誰?」とか「将棋できるの?」と言うものがほとんどで、そう言えばここにきて初めて気が着いたことがある。


”俊介は将棋ができるのだろうか?”


 根本的なことを飛ばしている自分に漸く気がついて、急に可笑しくなり張り詰めていた緊張の糸が緩む。


 次の日、俊介と一緒に棋道部に向かう途中に、そのことを聞いてみると、棋道部の人には及ばないと思うけれど囲碁は少しできて、将棋は駒の進め方くらいは知っていると話していた。


「囲碁ができるの!」


 と驚いて聞き返すと、どちらかというと囲碁のほうが好きだと答えた。


 残念ながらいまの棋道部では現役から離れてしまった三年生以外は殆ど囲碁の打ち手がいないことを正直に話すと、少しだけガッカリしていたが、まあ個人戦だけでも出られればいいやと妥協していた。

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