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曲がり角の向こうに君が居てくれた  作者: 湖灯


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学園祭②

「納涼喫茶!?と、いうことは合法的に秋月穂香さんから接待を受けられるのか?」


 本田は揶揄い半分に「ハイご主人様」と笑って答える。


「やっぱ、服装は浴衣?」


 納涼喫茶と言っても、たかが高校の学園祭レベル。


 本番前に期待しすぎて、ガッカリしないよう予め聞いておく。


「いや。当然”浴衣”だよ」


「マジかー!」


 対局中なのに、つい大声を上げてしまい周りの何カ所から”咳払い”の報復攻撃を受けた。


「どんな喫茶にするの?」


「ただ浴衣を着ているだけでは物足りないかい?」


 逆に本田に問い返されて戸惑う。


 う~ん。


 秋月穂香の浴衣姿を見れるだけでもありがたいけれど、もっと近づけたら嬉しいと本田に伝える。


 すると、本田の顔が二っと笑う。


「さすが穂香さんファンクラブだよね。そこで我が一年A組は、そんなファンの期待に応えて”納涼メイド喫茶”と銘打ったのさ」


「納涼メイド喫茶?……と、言うことは」


「ハイ。その通りでございます、ご主人様」


 本田の囁く声に思わず「萌え~!」と声をあげてしまい今度こそ先輩から怒られた。


 でもまあ、ファンなら当然の心理。


 俺は反省もせず、待ち遠しい学園祭を思い浮かべながらボーっとしていた。

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