表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
曲がり角の向こうに君が居てくれた  作者: 湖灯


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/106

あの子と文庫本⑬

 山岡沙希と出会ってから一週間ほど過ぎた日の朝。

 

 教室に入ると、後ろの席でライトノベルを読んでいる阿久津俊介がいた。


 俊介は、俺に気付くと本から目を離したが、俺がチョッと目を伏せたのを確認すると、またその目は本に戻された。


 いつもはライトノベルやゲームの話しで盛り上がる気の知れた仲だけど”秋月穂香詣で”を終えた後にはいつも何故か緊張してしまう。


 しかし、俊介が秋月穂香とつきあっているとか言う事実も噂もない。


 確かに俊介は背も高いし、頭も良いし、高校で部活は辞めたらしいが中学時代は剣道部の主将。


 言ってみれば”秋月穂香詣で”をして熱を上げている俺よりは、彼女の彼氏としてはふさわしい。


 ところが、俊介は女子には滅多に話かけはしないし、意識的に避けている。


 だから安心して俺の秋月穂香話を披露できそうだけど、何故かいつも俊介の前で秋月穂香の話をしてはいけない気がする。


 いや、正直言うと俊介と秋月穂香のふたりに何らかの接点を持たす事に対して恐怖すら感じているのだ。


 阿久津俊介と秋月穂香。


 苗字のイニシャルは共に”AとA”。


 イニシャルなんて左程関係ないのは分かっているが、なにか二人には他にも共通する何かを隠し持っている気がしてならない。


 そして、いつか二人はそれに気が付いてしまう。

 

 そしてそのときまでに、秋月穂香とどんなに良好な関係を気付きていたとしても”取られてしまう”


 そんな恐怖心が付き纏う。


 もっとも何の根拠もなく、これは俺の”野生の感”なんだけど。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ