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第1話 地球から俺を連れ出して

《プロローグ》

「全軍っ!遠距離魔法攻撃をっ」


「くっ、ッッッ。なんとしてもあの人がくるまでたもてッ!」


「少佐っ!報告します、向う第一、第二部隊崩壊っ」


「チクショッ!もう、ダメか…」


そこに、若く凛とした声が響く。


「もう大丈夫だ、彼が来たぞ!」


誰もが絶望の中一つの光。


「き、来てくれた。Sランク冒険者、詩織がっっ!」


「助かった。これで、終わる。」


拝啓、地球のみんな!僕は今の異世界でこのチートな力で魔王を倒そうとしているよ。


「シネッ、下郎ども。」


「協力するよ!詩織。」


「ユキ、高周波ブレードで援護頼む」


「了解っ」


さぁ、始めよう!奪い、強くなる。物語を!

□□□

「学校は、失敗してもいい…そして学ぶところだから。」


「努力すればなんだって出来る!」


そう…言われたことは、無いですか?

だから、そう信じたのに…強くなりたかったのに…。


「○○高校に行きたいんだろ?ならばもっと勉強をしなさいっ。」

…それは、貴方の願い。


「前のテスト90点だったんだー!」

「そうなんだ。凄いね!」

…友達に向ける嘘の笑顔に吐き気がする。


「お子さん、とても内申点上がりましたよ。」

「うちの子、○○高校に進学する為に頑張っていますから。」


まわりの、期待、願望、タダ…それだけ。

部屋から見える空を見つめ呟く、『欲しい』と。

同級生が持つあの学力、テレビにうつるあの力、金、女、名声、欲しい…


そして、思う。《ならば、奪えばいいじゃないか》

何もかも思うがままに、この48時間後僕は、目覚めた。

《一章》

「おはよう!詩織」

「ん、あぁ、おはよう。」


眠い。タダそれにつきる一日の始まり、誰もが憂鬱な学校への登校だ。


中2の春、あの面談から三日がたった日。全てを我が物にしたいとなんとも言えない妄想をしているこのごろだ。


「一時限目って、なんだっけ?」

「体育だよ。」


答えるのも、めんどい、、


僕は、佐藤 詩織。中2だ。もう、きえたい千風にでもなりたい!そう思うような退屈な日々だ。


成績は、まぁまぁ優秀。運動もできる。でも、褒められた事なんか一度もない。


アニメみたいな可愛い幼馴染もいなければ、まして彼女もいない。


まぁ、こんな盛岡みたいな田舎には何もないけどな。


都会ぐらしには分からないだろうな。電車が朝一本しかないなんて。


さて、そんなこと考えているより体育の準備しないとな。


「これから、始める。礼。」


せんせいの野太い声が響く。


バスケか。ダンクでも出来たらなーと憧れる。まぁー、できないけどね。チビだし、あぁー何か自虐で泣きたくなっちまったじゃねーかチキショー。


ま、一応バスケ部だから頑張る…か。

高い笛がなる。


「ヘイ、パスッ!」

「マークついてっ」

「詩織!シュート」


いやいやいや、このディフェンスだらけの状態で(汗

兎に角高く跳ばないと!


その時、目の端に何かが見えた。

(んっ?なんだこの手。俺からはえてる!なんで‼︎

でも今は、えーいままよっ)


「はっ、う、嘘だろっ!」


「詩織、あっあんた!」


「んっ?あ、あぁぁぁぁぁぁわぁぁぁ!」


なんで?どうして?リングにぶら下がってるの!

でも、腕が疲れない、、てっ、手がはえて地面を支えてる。


「あ、あなた、そんな特技があったんですか!」

いやいやいや、俺が一番驚いているよ!それより、


「おいっ、なんで試合でも使わなかったんだよ。」

そ、そんなこと言われても、てっ違くて!それより手、てっ、そうっハンド!


「ていうか、早くおりて来いよ。」

「あっ、う、うん。」

み、見えてない…のか?


「すまん、少しとっ、トイレ。」


「あっ!ちょ、ちょっとー。」


(はぁ、なにこの手。濁ったような色した、さ、触れるっ!でもみんなには見えてなかった。何なんだでもこれは、使える!)


「ごめん、お待たせ〜てっ、どうかしたの?」


「そ、それが、試合中皆少し走っただけで疲れて動けなくなっちまったんだよ。」

なんだって…俺のせい、なのか。

この手もしかして、いやそんなわけ、

「と、とりあえず保健室へ!」

「あ、あぁ。」

(この手、もしかして皆の体力を奪った!)

しかし、いまはこの気持ちを静めるので精一杯だった。

そして、学校生活を誰とも喋らず一日過ごした。

(はぁー、何なんだこれぇー)

そんな事を思っている帰宅の途中ふと、ある考えが浮かんだ。

(この力、今はまだ不確定要素が多いけど利用できればきっと人生、謳歌できるじゃ)


もし、相手の力が奪え使えるならそれこそ魔王ルート直行だが。そんな考え、思う余地もなかったのだった。


その晩、詩織はこっそり外へ出ていろいろ試した。


(凄い!自分の意思で動く。それに物をすり抜けるぞこの手っ)


その興奮で、その日は寝れなかった。


次の日、学校に行くと…


「おいっ、詩織っ!お前昨日どうやったんだよ?」


数少ない友人、美琴だ。


「えっ?あぁー、ダンクのこと?」


「それ以外の事があるかよ」


「俺は、ついに目覚めたのだよ隠されし才能にな!ハーハッハッハッー」


「そんなんだw すごいね(棒読み」


こいつ、本気で馬鹿にしてやがる。

クソッ、このビッチ女パンツ脱がしたろうかッ


「それなら、見せてやるよ放課後体育館裏な。」


「ハイハイ、期待せず待ってるよ中二病(笑)」


ブチッ


(透過、抜き取れパンツをっ)


「おーい、ちょっと待てよ。」


「なんだよ、詩織?」


「忘れ物だ、受け取れ ほらっ」


「なにをだ、よ…」


投げたのは、白くレースの付いた可愛らしい。そう、その名も…


「パンツだよぉぉブフォォォ、ガハッ」


「言うなーー、いつだっ!いつ取ったたんだ!」


凄い剣幕だ。でも、後悔はしてない。何故なら、そう見てくれだけはイイ美琴のパンツがしかも脱ぎたて←(ここ大事)


「うあぁぁぁん 百回死ねーー」


この力は、物体の透過触れた物の透過

また、何かしら能力の強奪が出来るみたいだ。


(後で、あやまっておく…か。)


数少ない友人だしな。


時は経ち放課後、体育館裏にて、


「よく来たな、我がともよ!」


「ウルサイ、キモい、シネッ」


とんでもない罵倒の嵐が帰って来た。


「いや、悪かったてば朝は。」


「次、変な事したら、コロス」


戦慄を覚える笑顔を向けるなよこえーよ


「まぁ、変な事はしねーから、見てろって」


手腕は、身体から生えているというより少し浮いている感じだ。その握る力は試した最高で鉄パイプを潰すことも容易く体を持ち上げるなど造作もなかった。


「おいしょっとぉぉぉぉ」


高く飛びすぎて怖い、やり過ぎた。


「と、飛んでる!」


さすがの美琴でも驚いたようだ。そして、『ドヤァ』と、した顔をする。


あまりの驚きから声も出ないようだ。


「凄い、凄すぎる!ねぇねぇどうやったの!」


その後、一時間くらい説明と尋問された。

□□□

「なんだったんだろ。」

美琴は、放課後みた事に付いて考えていた。詩織は、実は幼稚園から知っている幼馴染だ。あっちは、知らないようだけど。

私立の幼稚園で人数が多いからである。


(でも、詩織…明るくなってよかった)

そう、彼女は生きるのも疲れたように元気のない詩織が気になって仕方がなかった。


昔から、自分事を押しつぶして何でも請け負って助けてくれた。

クラスメイトからいじめられても何一つ誰にも話さなかった。私が、止めようとすると、

「なんでもないよ、大丈夫だから!」

と、笑顔の裏に隠してしまった。


それに甘えて、見て見ぬふりをしていた自分を最近の詩織の様子をみて後悔してたのだ。


本当によかっ…たぁ…あ、れ、いしき、が…


そこで、美琴の意識は途絶えた。


□□□

「はぁはぁはぁはぁ、」


静寂と暗闇の中とてつもない勢いで彼は、走っていた。音速にも届く速さで、


『みことちゃんはーあずかっといたよー!もしねーなにかーされたくなければーそとにいる車に黙ってのってねー』


すごくのーのーとした声で電話が来た。


いたずらかと思ったが外には本当に車が止まっていた。


しかし、正直について行って本当に美琴は助かるのだろうか。でも、今は考えている場合ではない


早速家から出ると車から黒いドラゴンの紋章がかいてあるローブの男が出て来た。


と、次の瞬間


「無に帰せ《インパクト》」


とてつもない衝撃波が襲って来た。


(ヤバイ、こんなの生身で受けたら死んじまうよ。)

詩織は、死を覚悟し咄嗟に手腕で防いだ。


男はローブ下ではあるが驚いている。


「なんだと、第三階邸魔法をノーマジが防いだだと!」


やはり、タダでは連れて行けないってか


(クソッ、不確定だが…やって見るか)


「奪うは、速さ、強さ、そして美琴の居場所の記憶だ」


すると、手腕は詩織の体に入り込んだ。

身体中に熱いものが流れる。

と、踏み込んだ瞬間


ゴウッととんでもない速さで男の体お通り抜けた。


「ガハッ、っっっっう」


へっ?なに今の、凄い力が出たと思ったら体を通り抜けた!


そして、頭に浮かんだのは、薄暗い地下の光景。そこにあるのは、何かのゲート


ここに、美琴はいるのか?とにかくいかないと。


男は、スッカリ気を失っているようだ。


(なにが目的なんだろ?こいつらは。)


疑問は尽きないけれど、詩織は見えた光

景のところへ()()()()()


□□□

その頃、詩織の気も知らず美琴は、

「それでさぁ、あいつバスの中で漏らしてやんのw」


「それぇーほんとー、これから救世主となる人に思えなーい!」


「本当だよ、あいつがねー」


そんな話をしていると、そよ風が吹いた

そしてそこには、


「し、詩織なんでもうここにいるの?」


何か、焦っている。なんで?つーかなにお菓子なんか食ってんだよっ


「あれーおかしいなー?なんでもう来たの!車でも一時間はかかるのにー。まだ、十分しかたってないよー!」


「詩織、あんたの言いたいこともわかるよ、だけど話おき…い…て、ねぇなんでグーパンチする構えしてるのちょっ、は、話を」


そこには、机がありお菓子の袋が散乱している。


「ほう、お前は俺が心配している時お菓子食ってそこのお姉さんとお喋りしていたと。」


椅子に座っている二人は同じ事思った。

(あ、これものすげー怒ってる)


「話を聞かせろ。」


「「はい…」」


二人の話によると、俺を呼ぶために美琴を連れ去ったようだ。また、美琴には一切危害ほ加えておらず、俺の小さい頃の話をして待っていたようだ。


(なんで、美琴は俺の小さい頃を知っているんだ?)


「君聞いているのか?もーちゃんとしてよー」


ウザッ


「それでは、改めまして。私の名前は、

ミフェル。勇者候補シオリ。異世界『ランスロット』むかえに上がりました。

私達と、一緒に来てください。」


「そ、そんな事言われてもすぐにはいなんて、…」


言えないよ、と言おうとすると


「行って来な、詩織。」と美琴が言った


「はっ、おま、なに言ってんかわかってるのか?こんな意味わからんこと」


「わかるよ、良いから。あんた最近楽しそうでさ、すごく嬉しかった。前は、とても暗かったから…だから!私は、あなたに幸せであって欲しいから。」


「いやっ、確かに最近この力が使える様になってから、とてもワクワクすることばかりで楽しかったよ。だからと、言って…」


しかし、その眼差しは、ふざけているという訳ではなく、真剣そのもだ。


「くっ、わかったよ。ミフェル、俺を連れて行って。ただし、つまらなかったらすぐ、帰ってくるから、その条件つきだ。それと、お前こいつからさっきの記憶消しとけ。できるだろ、嘘は通じないぜ。」


「ほぅ、流石ですねー。もう使いこなしているとは…その『グリディー』のちからを。」


「では、まずは、(消すは理・思うは無・還元せよ)」


じゃーな、美琴。


始まりは突然、このつまらない地球を出て異世界へ俺を連れて行って。


…続く






どうも、こんにちは。くるみ ゆきです。

いやぁー、初めての投稿です。

みんなの妄想と一度は、思ったことがある様な考え持つクズ人間な主人公です。

読者の想像で姿は、千差万別、好きに楽しんでいただけたら光栄です。

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