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ネカマの吸血鬼が異世界転生しました。  作者: 隣の斎藤さん。
第一章 ネカマの吸血鬼が異世界転生しました。 
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第16話/舐められマリー(マルガリーゼ)。

 ご無沙汰しております皆様。

 以前リアルでの仕事のデスマーチは継続中ですが、ようやく一話投稿することができました。


 一応28日にはデスマーチが終わる”予定”なので、年末年始は少しでも書き溜めて続けて投稿できるようにしたいと思います。


 


 気つけのくすぐりで起きてしまった、ちょっとしたアクシデントでマルガリーゼに怒られた後、改めて避難所へと向かった。


 途中で果樹園の道から離れた道へ入り、少し歩いた先で避難所らしき小さな小屋が見えてくる。


 その小屋は葉の多い木々が作る影に隠れ、さらに全体的に覆われた蔦により、ちょっとした迷彩のようになっていた。


 案内されなければ初見ではまず分からなそうな見た目である。 


「しかし見た目はわかりにくいけど、こんな小さな小屋が避難所で大丈夫なのか?」  


 目の前の小屋は車が一台入ればいっぱいになりそうなサイズで、もし間違って魔物に見つかりでもしたら危うそうに思えてならない。 


「うふふ。アビゲイルさんが心配されるのも仕方ありません。でも大丈夫です。

 この小屋自体はフェイクで、実際は小屋の中に地下室があるんです」


「表は特に荒らされたりした様子はないから無事なはずよ。さ、入るわよ」


 マルガリーゼが小屋の扉を開け、なぜかそのままの状態で少し上を見上げたまま固まった。


 どうしたんだ?と思った瞬間、突然扉から首だけ出してきた角をもつ黒い馬にマルガリーゼが頭を食わえられた。


 それはもう頭がすっぽりと収まる程に。


「え……?」


 マルガリーゼから、なにがなんだかわからないといった間の抜けた声が漏れる。


 そしてそのまま舌でねぶるように顔を舐め回されるマルガリーゼ。


「ひ、ひにゃあああああっ!!」


「ね、姉さまっ!?」


 舐め回されてようやく状況を理解したのかマルガリーゼの悲鳴が上がった。


 メルナリーゼも助け出そうとするものの、ジタバタ暴れるマルガリーゼと目の前の魔物にどうしていいかわからずおろおろしている。


 というかなにやってんだよ魔角馬(デビルホース)


「わあああっ! ダメだよお馬さん! 食べたらお腹壊すよ! ぺっ、して、ぺっ!」


 魔角馬(デビルホース)が舐め回しから甘噛みに移行したところで、待ったがかかった。


 扉から魔角馬(デビルホース)を縫うように出てきた茶髪のボブカットが可愛いアリシャちゃんに止められ、ようやくマルガリーゼは魔角馬デビルホース口から解放される。


「うえぇぇぇ、臭いよキモイよベタベタするよぉ…………」


 頭から胸元にかけて涎まみれになりながら目に涙を浮かべるマルガリーゼ。


 ちなみに水気に濡れた紫色の学生服が肌に張り付いている様子がまたエロスで、本当にありがとうございます。


 それにしてもよく影狼シャドーウルフといい魔角馬デビルホースといい、よく舐められるなマルガリーゼは。


「姉さま大丈夫ですか? アビゲイルさん、すみませんがまた綺麗にしていただいてよろしいですか?」


「うぅ、ぐすっ、お願い……」


 完全に泣きが入ったマルガリーゼを伴って心配そうな顔で連れて来たメルナリーゼだが、その目は泣いている姉をみて悦に入っている。


 ドSに筋金入ってんなメルナリーゼ。


「はいはい泣かない泣かない。<洗浄ウォッシュ>と<温風ヒート>」


 無属性スキルを発動すると、淡い青色の光がマルガリーゼを一瞬包み込んで汚れを消していく。


 その後に暖かい風が服や髪についた水分を乾かして、ようやくマルガリーゼは綺麗になった。


「あ、ありがとうアビゲイル」


「なんのなんの。これくらいどうってことはないよ」


 むしろ恥ずかしげに潤んだ瞳で上目遣いのコンボにお釣りがきます。


 隣のメルナリーゼなんかまた鼻を押さえてうっとりしてるしな。どうでもいいけど、貧血で倒れても知らないぞ。


「ごめんねマリーお姉ちゃん。お馬さんが迷惑かけちゃって」


 そう言って小屋の外に出た魔角馬デビルホースの首を撫でながら、申し訳なさそうに謝るアリシャちゃん。


「べ、別に大丈夫よ。アビゲイルに綺麗にしてもらったし、アリシャちゃんのせいじゃないもの」


 大丈夫と言いつつ、さりげなく魔角馬デビルホースから距離を取るマルガリーゼ。


 それを見てしょげたように頭を垂らした魔角馬(デビルホース)。なんか鬣までへなっているのがちょっとぷりてぃ。


 しかしまあしょうがないか。俺もさすがにあんな涎まみれにされるのは遠慮したいし。


「それにしてもお姉ちゃん達無事でよかった。魔物は追い払えたの?」


「魔物は倒したわよ! アビゲイルがね!」


 なぜかマルガリーゼがどや顔で胸を張って答えるが、その豊かな胸が強調されて素敵です。


 それを聞いてこちらに顔を向けたアリシャちゃんの目が輝いている。 


「アビゲイルお姉ちゃんすごーい!」


「はっはっはっ。それほどでもあるぞー?」


 ミールちゃんの時もだけど、こうして素直に褒められるのは嬉しいもんだ。


 元の世界の会社では怒られることはあっても誉められることはなかったからなぁ。


 それから少しの間姉妹とアリシャちゃんは話し合い、とりあえず護衛の依頼はここまでにして安全と魔物の報告の為に町に戻ることに決めたらしい。


 話が決まるとアリシャちゃんはお父さんとお母さんを呼んでくると、小屋の中に入って行った。 


「あの、アビゲイルさん。少しお話があるのですが」


 待ってる間に手持無沙汰になり、魔角馬デビルホースの首を撫でているとメルナリーゼから声をかけられた。


 ちなみになぜかマルガリーゼは、メルナリーゼの後ろに半分隠れるような形でこちらをチラチラ見ている。


 恥ずかしがり屋の子供か。


「助けていただいた上に厚かましいのですが、よろしかったら町まで一緒に同行してもらえませんか?

 私も姉も怪我は治してもらったんですが、体力的に思うところがありまして。

 アビゲイルさん程強い方が一緒ならとても心強いんです。ほら、姉さまからもお願いしてください」


「え、えーっと…………」


 妹から促され、おずおずと一歩前に足を踏み出したものの、顔を俯き気味に胸の前で指をもじもじさせて言い淀む姉。

 

「別に俺は――――」


 一緒に行っても構わない、と答えそうになったところで姉の横にいるメルナリーゼが唇の前に人差し指を当て、静かにというジェスチャーをされたので様子を見ることにする。


 しばらくしてこちらを見上げるように上目遣いに顔をあげたマルガリーゼが、若干顔を赤くしながら言葉を作った。 


「あ、あの……一緒に、行こ?」


 やべえ超可愛いこの子、持って帰りたい。


 メルナリーゼなんて祈るようなポーズで変態チックにハァハァしてたりするしな。 


 そんなマルガリーゼに対する答えは一つしかあるまい。


「喜んで!」



 投稿も物語の進み具合もなんだかスローペースですみませんorz。

 

 なんかこう、書いている途中で無駄に細かい会話とかを掘り下げちゃうんですよね……。


 今回も見直す前はアリシャちゃんのお母さんとお父さんの話でちょっと盛り上がりかけたんですが、話が続かないのでそれはカットしました。


 もう少し物語のテンポを良くしながら進めていきたいと思います。


 それと前の投稿した話で一日で1200人以上のアクセスを頂きました! 

 ついに1000の大台(個人的に)を突破して嬉しい限りです(*´ω`*)


 あと累計が現時点で、


 17,473アクセス

  5,394ユニーク

 総合評価308pt

 ブクマ127件


 となっております! 総合評価もブクマも少しずつ上がってきてありがたい限りです!!


 他にも感想や評価があればお待ちしております!! 


 本気で励みになっているので皆さま、ありがとうございます<(_ _)>



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