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 生まれて直ぐに捨てられた

 表現方法を学ぶための実験小説です。

 今後どうなるかは未定で、気まぐれで書いています。

 こんな小説でも楽しんでくだされば幸いです。

 俺は今、暗い闇の中にいる。

 暖かな水の中に居るけど、全然苦しくない。

 ふつう、水の中に居たら窒息しね? けど何故か死なないし苦しくも無い。

 不思議な事もあるもんだ。

 

 ここが何処かは分からないけど、何故か不思議と安心できるんだよね。何故なんでしょ?

 それより何か聞こえる。分厚い壁に遮られて、よく聞こえない感じかな?

 耳元で囁かれている気がして凄く気持ち悪い、静かにしてくんないかね?

 このままずっと寝ていたいんだけど、何か外が騒がしいし……何だろね?

 まっ、別にいいか、別に不自由無いし!


 て、あら? あらら? 何か流されてるんだけどぉ?!

 俺、どこに行くのっ? このまま寝てたいんだけど? ちょっ!?


 急に世界が明るくなった。

 つーか、寒いっ!! 寒すぎるんだけどっ!? なに、何事ッ!?

 何か誰かに体をつかまれ……てっ!?


『ギャー―――――――――――――――――ッ!!』


 なんか変な生物が目の前にいるんですけどっ!?

 鼻のでかい、すんごい不細工な謎の生物がッ!! なにっ? この化け物、何っ?!


 ――――『アナライズ』作動します。


 なに、今の声っ? 頭に直接響いて来たんだけどっ?


 ====================

 

 種族

 ゴブリンキング 名称 名無し 

 Lv58 ランク4


 スキル

『剣術』Lv5 『斧術』Lv6 『統率』Lv8


 特殊スキル

『身体強化』Lv6 『強壮』Lv5 『眷属強化』Lv3

『性欲UP』Lv Max 『絶倫』Lv3 『狂乱』Lv2


 進化 1/2


 ====================


 へっ? ステータス画面? 何かのゲーム?

 つーか、細かいステータスはゲージのみって、古くね?

 どうも体力は高いみたいだし、攻撃力もスンゲェーあるけど……知能が、低っ!?

 ゲージほんのわずか? どんたけ馬鹿なの? ゲージが百としたら五くらいしか無いんだけど?

 それよりも絶倫てっ、どこのエロゲ―? 性欲UPて……めっちゃ女好きやん。


 それよりも、いい加減に俺を離せよ……あれ? ちょいまち……。

 俺は自分の掌を見てみる。

 何か緑色してるんですけど……嫌な予感しかしません。

 嘘っ、嘘だと言ってよバーニーっ!! て、バーニーて誰やねん! 


 おれ・・・・・・ゴブリンですかっ!?



 ====================


 種族

 ゴブリン(未熟児) 名称 レン・オーガ

 Lv1 ランク1


 スキル

 『現在エラーが起きて見る事が出来ません』


 特殊スキル

 『成長促進・神』Lv1 『経験値倍加・神』Lv1 『神眼』Lv1

 『他のスキルは現在エラーが起きていますので、見る事は出来ません』


 進化 100/100


 ====================


 チートくせぇ――――――――――――――――っ!!


 なにっ、この『やっちまった』感っ!! どこの厨二病患者だよっ!!

 てか、未熟児ってっ?! しかもなんかエラー起こしてるしっ!! 

 名前にオーガって、種族間違えてませんかね?! ツッコミどころ満載だよっ!!

 いやいや、ちょっと待て、落ち着け………深呼吸、よしっ!


 未熟児ってことは、俺、今生まれたばかりなんだよね?

 なんか凄く適当に扱われてませんかね?

 つ―事は母親はゴブリンですか?


 視線をゴブリンキングから移すと……女の子でした。

 しかも全裸で、どこか虚ろな表情してます……なに、この罪悪感?

 俺が人間なら守ってあげたいくらいの普通の女の子です。

 めっちゃ好みなのに凄く痛々しい。

 俺のお母さんは少女でしたか、そら未熟児で生まれるわな。

 どう考えても、お母さんになるには早すぎます。

 良く見ると他にも女性がいらっしゃいますが、みんな全裸ですよ。グヘへ……不謹慎ですね。はい、済みません。


 すると親父はこのゴブリンキングですか? チェンジできませんかね?

 嫌だよ、こんな誇れない親父っ!!

 こんな奴の背中を見て育ちたくねぇーですわ。

 こんなのが親父ならマジでグレるわっ、保険金懸けて殺害するレベルだよ。

 何て不幸な俺とお母さん……るる~る~~~♪

 ・・・・・・何かよくわからんこと言ってね?

 

『……ゲゲッ、ゴッガグゲラゴガ』

『ギュゲギガ?』


 何言ってんだか分かんねぇーよっ、分かりやすく言ってくれっ!


 ――――『スキルを覚えました』


 ・・・・・はいぃ? 何か覚えたみたいだけど?


『さっさと捨てろ、こいつは駄目だ』

『せっかく生まれたのにですか?』

『直ぐに死ぬような者なぞ、儂の子供ではない』


 あ、言葉が分かる、て、オイッ!! いきなり捨てやがりますかっ!?


『そんな屑さっさと捨ててこいっ!!』

『わかりました』


 ちょっと待てよぉ、幼児虐待はんた――――――――――いぃっ!!

 父さんは僕よりも仕事の方が大事なのっ!? 

 ちくしょ―――――――っ、覚えてやがれっ!!

 アイシャルリターン・アイル・ビィー・バァ―――――――――――っクッ!!





 そんな訳で、現場のレンさんは今、森の中に居ます。

 周りは見渡す限り、森、森、森……ヤバ気なモンスターさんがうようよいそうです。

 これから一体どうしましょ?

 とりあえず何が出来るか考えてみます。


 先ずは俺のスキルがどんな物か知る必要がありますね。

 どれどれ……


【成長促進・神】

『修練・魔物を倒した時のスキルの成長が1000~1000000倍の速さで成長します。レベルが上がる事により、性能が倍加します』

 

 ・・・・・・・いきなりチートですね。何となくそう思っていました。


【経験値増加・神】

『修練や魔物を倒した時に得られる経験値が1000~1000000倍になります。レベルが上がる事に性能が倍加します。分かってんだろ? 聞くなよ』


 ・・・・・・・何か、凄く不機嫌ですね? ステータスさん……。


【神眼】

『ありとあらゆる物を見抜き、スキルをコピーし、あらゆる情報を知る事が出来んだよっ!! いちいち聞くんじゃねぇ!!』


 ・・・・・・・ステータスに怒られる俺っていったい……。


 まぁ、予想通りのチートでした。

 これによると修行で経験値が得られるそうなのだが、未熟児の俺にどうしろと?

 投げ捨てられた時に死ななかっただけでも奇跡なんだが、正直自力じゃ動けんのよねぇ~。

 どうしたもんだか……。


 そう言えば、さっき何かスキルを獲得したみたいなんだが、ステータス見てもエラーで見れなかったんだよねぇ~。たぶん『ゴブリン語』だと思う。

 ならこの状態でも修行できる方法を編み出せばいいんじゃね?

 何が出来るかは知らんけど、このままじゃ命がヤバイ……あっ、魔力があるって事は、魔法もあんじゃね?

 何かの話みたいに魔力を全身に巡らせてみてはどうだろうか?

 物は試しに・・・・・・・


 ――――『スキル、届いてるぜ? ついでにレベルアップだ…ふっ・・・』


 どこのバイヤーだよっ!?

 いったいどんなスキルなんだか、どうせ判らんのだからこのまま続けてみます。


 ――――『スキル、ア・ゲ・ル♡ レベルアップよぉ~ん』


 何か……街角で立っていそうなオネェ口調だったぞ?

 気のせいか、さっきより魔力が感じられるようになったんだけど、何のスキルを手に入れたんだ?

 

 ――――『スキル結構入ったぜ? あんたも好きだな、レベルアップ……』


 ……いや、レベルアップしないと死んじゃいそうだし、好きも嫌いも無いでしょ!

 てか、スキルがどんたけ獲得できたのか知らんがな。

 ・・・・・・・続けよ。


 ――――『どんだけスキルが好きなんだよ、俺はあきれちまうよ。おまけにレベルアップまでしやがって、そんなに進化が良いのか? この変態めっ!』


 風俗店に毎日通う様な友人に呆れる口調はやめてくれよ、何かへこむんだけど。 ん? 進化?


 ――――『進化、始めましたぁ~』


 冷やし中華始めたラーメン屋の店員かよっ!! てか、ラーメンてなに…?

 それよりも俺の体が光ってますけどっ?!

 お願いだから、痛くしないでねっ?



 結論から言います。

 全然痛くありませんでした。

 で、どう進化したかと言うと、体は緑色なんだが、人間に極めて近い形態をしているみたいです。立って歩ける様にもなってます。

 分かりにくい? 仕方がないんです。

 だって、鏡が無いんだもん。


 そんで、ステータスなんですが……


 ====================


 種族 ゴブリン(究極変異種) 名称 レン・オーガ

 Lv85 ランク1 


 スキル

『見れねぇて言ってんだろうが、張ったおすぞ、コラァ!!』 


 特殊スキル

『成長促進・神』Lv2 『経験値倍加・神』Lv2 『神眼』Lv2

『まだ聞きてぇのかよ、覚悟できてんだろうな?』


 進化 97/100


 ====================


 こんなになりました。


 未熟児が消えたけど、究極変異種って何ですか?

 それより何で進化が3ポイント減ってんの? ランクが上がってないけど、どゆこと?

 しかもステータスさん、めっちゃ怖いんスけど?!

 怖いけど、もう少し続けたいと思います。

 

 ――――『れべる、あがったよ』


 あれ、スキルの獲得は無かったようです。

 仕方が無いので方法を変えようと思う。

 今までは瞑想みたいにしてましたので、今度は体を動かしてみる。

 先ずは軽くジャブ……


 ――――『スキル、そんなに欲しいのかよ。どうなっても知らねぇぞ、俺は……ほれ、レベルアップだ』


 なにそれ、怖いよっ!?

 スキルは麻薬か何かなの?! 麻薬の名称がレベルアップなの?!

 だんだんやめられなくなるのっ!? 頭がイッちゃうの?!


 ……今度は落ちている棒を振ってみますかね? 蹴り技もいれてみたりして。


 ――――『もうやめとけよスキルなんか、レベルアップは体に毒だぜ? 更生しろよ、進化紹介するからよぉ~』


 やっぱり麻薬ぅ――――――――――――――――――――っ!?

 レベルアップて、体に毒なの? 俺、どうなっちゃうの?

 てか、進化って医者なのっ? レベルアップを治す医者なのっ?!

 光ってますよ、お医者さんが光ってますよっ!?

 て、


『うぎゃああああああああああああああああああああああっ!!』


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 少し気絶してたみたいです。……なんか、とんでもなく激痛が来ました。

 それと、何か色々知識が頭の中に湧き上がってくるんですけど、どうやら魔法のようです。

 武術の知識もあるみたいだね。

 何故か知らないけど、全属性使えるみたいだし……どうなってんの?

 ステータス? 怖くて見れません。

 だって、不機嫌なんだもん。


 代わりに身体能力のゲージが出てるんですけど、ゲージが赤一色で全部埋まっています。

 そんで左端がちょこっと黄色になってるんですよ。

 自分の実力が分かりません。


 それにしても魔法ですか……ちょっと使ってみようかね?


『ファイアーボール』


 おおっ? できましたよ!

 しかも割と大き目の奴が……て、この火球、どうすべ?

 そこら辺に投げ捨てたら不味いよね? 森が火事に為ったら大変じゃん!

 考え無しに発動させちまったy……何か、俺の視線十メートル先に、牙の長い虎みたいな生き物がいるんですけど……


 ====================


 種族 フォレスト・サーベルタイガー 名称 無名


 Lv65 ランク3


 スキル

『咆哮』Lv6 『脚力倍加』Lv8 『ファング・バイト』LvMax


 特殊スキル

『咆哮共鳴(群れ)』Lv5 『猫爪』LvMax 『麻痺』Lv6


 進化 3/4


 ====================

 

 え~~と……めっちゃ睨んでます。

 気の所為か舌を出して、唾液が……俺、ひょっとしてピンチ?


『ゴアァアアアアアアアアアアアッ!!』

『うひょおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!?』


 襲い掛かってきやがりましたよっ!?

 マジで俺を食う気です。

 僕は生まれたばかりだよ? 美味しくないよ? マジでっ!!

 虎さんが高々とジャンプ! 長い牙で襲う気満々っ?!

 てゆーか、襲われちゃってますよ、俺っ!?


『うああああああああああああああああああああああっ!! あれ?』


 ファイアーボールは何処へ?


 ドゴォ―――――――――――――――――ンっ!!


『・・・・・あ?』

 

 防御態勢を取った時にうっかり投げちゃったようです。

 しかも寅さんに直撃……偶然とは恐ろしい。


『ギュニャ―――――――――――――――――ッ!!』


 思った以上の高威力、何で?

 HPが三分の一にまで減りましたよ、これはチャンスじゃね。

 俺は走り出し、寅さんの懐に飛び込むと至近距離で拳のラッシュ!

 おおっ?! HPがだんだん減ってきております。蹴りも入れてみましょう。


『ギョバッ!!』


 よし、ピヨッてる。今がチャンス!!

 掌に魔力を籠め、掌底を叩きこんでみた。


 ぱきゃ―――――――――んっ!


 寅さんが弾けて消えちゃいましたよっ?! しかも、何かが俺の中に入り込んで来たみたいですが?


『レベルアップしました。スキル獲得しました。アイテムを入手しました、ボックスに収納します。進化します。覚悟はイィ~~い、坊や♡』


 へ? アイテムボックスあるの? て、


『ほぎょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!』


 今度は気絶できねぇ――――――――――――っ?! 何でっ?!


『にょぼらはああああああああああああああああああああああああっ!?』


 二度目の進化っ?!


『おぎょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!?』


 誰か助けてぇ―――――――――――――――――っ!!





 くすん・・・・・・・もぅ・・・お婿に行けない・・・。

 なんか、すんごい事されたような痛みでした……。

 大事な物を無くした気がします。

 お母さん、僕………穢れちゃった……。


 ステータスなのですが……


 ====================


 種族 ごぶりん(究極変異種) 名称 レン・オーガ


 Lv5 ランク2 職業 裸族


 スキル

『いやああああああああああっ!! レンさんのエッチ!!』

 

 特殊スキル

『成長促進・神』Lv9 『経験値倍加・神』Lv9 『神眼』Lv9

『絶倫』Lv3


『お巡りさぁああああああああああん、この人ですっ!!』


 進化 52/100


 ====================


 ・・・・・・・泣いていい?

 種族がゴブリンからごぶりんになっているのはいいよ? 裸族って、何っ?

 確かに今は全裸だよ? だって、生まれたばかりで捨てられたんだもん!

 しょうがないじゃん、服なんて無いんだからっ!!

 てか、いきなり進化し過ぎでしょ! 45段階も進化が進んでるし、ひど過ぎるっ!!

 え? さっきの進化の分、計算が合わない? 知らない、どんたけ進化が進んだのか見てないし。

 けど、『絶倫』は無いでしょ!!

 神は俺に何を求めてんだよ!! あ、ランクが一つ上がってる……

 悲しいけど俺、チートなのよね……。

 

 あ、そういやアイテムボックスて?


 ====================


 アイテムボックス

 今までに倒した魔物の素材や採取した素材を収納できる。

 レベルとランクに応じて収納できる量が変化する。

 生モノを入れても腐りません。


 ====================


 はい、ありました。

 で、収納している物はと言えば……


 深緑虎の毛皮×1 薬草×2


 これだけ……とりあえず毛皮を体に巻いておこう。

 全裸は少し不味い気がしますです、はい。

 これで裸族でなくなった……ステータスを見たら職業が原始人になってました。

 本気で泣きたい。

 悲しくなるとお腹が減るもんなんだね……あ、食事はどうすんだ?

 俺、自炊すんのか?


 ・・・・・・・・・・・・・・


 できる訳がないっ!!

 まさかこんな単純な事を忘れるとは、何か食いモンを探さねばっ!!

 とりあえず食える物を探してみなければっ!!


 そんな訳で探してみたのですが、なんだか良くわからない見た目は旨そうなキノコと、気のみを採取してみました。

 とりあえず口にしてみる。


『ぎょぼらっ!?』


 何事ですか!? いったい何が起きているんですかっ?!

 ステータスを見たら状態異常『毒』だった。

 マジっすか?! HPがどんどん減ってますけどっ!?

 何か解毒できるものは……


 ====================


【ムレムレの実】

 錬金術で媚薬の素材として使える。

 僅かだが解毒作用有り。


 ====================


 マジで?

 とりあえず食べて解毒を………スゲェ不味い……。

 何とか解毒できたが、HPが酷い事に為っとります。


『スキル、そんなの欲しかったのぉ~? ダメダメ、せっかちさん♡ レベルアップが、さ・き・よ♡』


 ・・・・・・・怪しい

 まぁ、レベルアップで回復しましたが、何故かLv30になってました。

 チートし過ぎてインフレ起こしてませんかね?

 全く・・・・・・まぁ、取り敢えず腹が膨れたからいいか。

 今後の為に回復魔法を覚えられませんかね?


 攻撃や補助系の魔法はあるみたいなんですが、回復系統は使えないみたいです。

 料理も少しは覚えた方が良いし、どこかにいい修行場所ありませんかね?

 とりあえず森を散策してみましょう。


 あ、【マンドラゴラ】発見。

 回復薬のポーションとマナ・ポーションの素材らしいです。

 他にも【セキカシ草】、【マジシニ草】、【フグ茸】……これ、さっき食ったやつだ。

 何かヤバ気な名称なのですが? 

 まだまだ行きます。【ミワク草】、【モリキンの実】、【シップウ種】、【トキワ草】……。


『スキル獲得、レベルアップはサービスしておきますので、またのご来店をお持ちしております』


 商店街にある馴染みの喫茶店か?

【ギガント・トマト】……うん、でかいトマト。

【ガーリックフラワー】、【ソルト・ポテト】、【ショウユナス】……調味料関係でした。

【スパイス・アーモンド】、【パンライス】……パンでしょうか、ご飯なのでしょうか?

【ディメンション・スライム】……食えるのか? て、モンスターじゃんっ!!


 ====================


 種族 ディメンション・スライム 名称 エロいヤー7


 Lv98 ランク9


 スキル

『時空異動』LvMax 『次元障壁』LvMax 『重力崩壊場』LvMax

『空間歪曲』LvMax 『相転移』LvMax 『次元断裂』LvMax


 特殊スキル

『高次元粒子時空崩壊超殲滅轟爆砲』LvMax

 

 進化 Max


 ====================


 何か、ヤベェ――――――――――――――――――――――――っ!!

 そして名前が最低だっ!! ヤバいスキルのオンパレードじゃんっ!!

 スライムの能力じゃねぇよ、これっ!!

 怒らせないようにこの場から離れ……


『スキル、全てコピー終わりましたっ!! 今度は自分でやってくださいね、部長っ!!』

『部長って誰やねんっ!!』


 何か怒ってるし、OLかっ!! つーか、勝手にやっといて逆切れっ!?

 こんなヤバ気なスキル要らねぇ――――――っ!!

 あ、でも、ちょっとスラさんを触ってみたいかも……。

 ・・・・・・・ごくり


『少しくらい……いいよな?』


 そーと………えいっ!

 スラさん、捕まえてみました。

 すんごいプ二プ二です。

 これはもう至福の境地ですね♡


 パ―――――――――――――――ン!!


『スラさぁ―――――――――――――――――――――――――ンっ!?』


 弾けたよ、スラさんっ!!

 何で? もしかして、とんでもなくHP低いのっ!?

 プ二プ二しただけで死んじゃうの?!


『スキル獲得しました。他のスキルと統合します。レベルアップと進化もしま~す♡』


『ふっぎょろもはめふみにょぉおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!?』







 死ぬかと思いました。

 いや、かなり長い時間動けなかったんですけどね。

 あれは人が耐えられるような痛みじゃねぇ―でよ。悪意すら感じるぞ、うん。

 生まれたての俺に対して、あんまりじゃないですかねぇ!

 因みにステータスは……


 ====================


 種族 ごぶりん・鬼(究極変異種) 名称 レン・オーガ


 Lv2 ランク4 職業 原始人


 スキル

『いい加減に帰ってくださいっ! 警察を呼びますよっ!!』


 特殊スキル

『成長促進・神』LvMax 『経験値倍加・神』LvMax 『神眼』LvMax

『絶倫』LvMax 『超次元崩壊波』LvMax


『お巡りさん、ここにエロリストがっ!』


 進化 80/80


 ====================


 ごぶりん・鬼、て……普通にオーガで良いんじゃないですかね?

 飽くまでごぶりんに拘るんですか? つーか、好きでエロスキル手に入れたわけじゃねぇーよ!

 それよりもヤバいスキル、カンストしてますが?!

 あぁ! だからエロリスト……て、納得できるかっ!!

 一体、どんたけスキル覚えてんだか見当もつかねぇ。


 で、獲得したアイテムなんですが……


 ====================


 裸族のマント×1

 これを着用した男性は開放的になれる。

 また、追跡して来る追ってから逃れられる『隠密』の効果がある。

 紳士が纏う事を許された素敵なマント。


 高純度次元粒子核

 世界を滅ぼせるだけのエネルギーを秘めた粒子結晶体。

 落すと危険。

 巨大兵器から宇宙船にまで幅広く活用できる夢のエネルギー源。

 掌サイズで、約4億5千万年程エネルギーを供給できる。


 ====================


 別の意味の紳士だろっ!!

 何に使えと言うんでしょうかね?

 マントは兎も角、結晶体は夢も希望も無くなったら使わせてもらおう。


『それにしても暗くなってきたなぁ~、今夜は何処で寝よう?』


 当ても無く森を歩いていたら、透明度の高い泉の前に出たんだけど……何もいないよね?

 湧き水かな? 飲んで大丈夫だよね? 水分補給は必要だと思うし。

 よし、飲もう。


 本当に済んだ泉で、泳いでる魚まで見えるほだ。

 俺はイズミの前に屈み、手で水を救おうとして気付いた。

 泉に映る美幼女の姿に・・・・


『・・・・・・・・・・・・・・・・』


 凄く可愛いい。

 黒く長い艶やかな髪、ルビーのように赤い瞳、肌は褐色で健康的、額に銀に色の小さな角が一つ。

 歳は十歳か少し上くらいだろうか? 将来が楽しみだ。

 少し残念なのは、虎の毛皮を着ている事だろう。

 これが無ければ……て、ま・さ・か。


『俺、女の子ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!?』


 慌てて確かめる俺、決して邪な思いがあったわけじゃないぞ? ホントだぞっ!

 ・・・・・・ついていました。

 良かった。女の子でなく男の娘で………て、んな訳あるかっ!!


 ・・・・・・・・・なんてこったい。



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[一言] いや、男の娘って…(笑)良いと思います!
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