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ヘンテコリンロボくんの大冒険

作者: サトリ

私は変わっている。


別に人には言えない性癖が有るわけではないし、現在22歳だが子供を身篭った事もない。


普通の高校に進学しこれまたごく普通な大学に進学してだれにも期待されることなくある商事の経理として就職をした。


だが、変わっている。



それを物語っているのは、私の彼氏だ。








「百合〜♪おはよう♪」


あまったるい空気を纏って、私に朝の挨拶……いやキスをしてくるのは私の恋人兼婚約者の岡本光一だ。



「光一おはよう。」言葉にして違和感をもつ。

光一は今パリで仕事のはずなのだ。

この男は結構すごい男で15歳の時に絵本作家としてデビューして今や日本中で光一の作品知らない子供がいないくらい女性にも子供にもファンが多い作家だ。




「光一、パリはどうしたの?」



訪ねるといたずらっ子の様に顔をクシャリとして笑う。



「百合に会いたくて帰って来ちゃったよぅ☆」


ちなみに、光一の年齢は29歳。

私より7歳も年上の彼は、私より7倍は自由だ。



「溝口さん(光一のマネージャー)に怒られなかったの?」



甘えて私の胸にすりよってくる光一の髪をすきながら問う。



「着信126件来た。」



ケラケラ笑う光一と共に大声を上げて笑う。

こんな時は笑ってしまおう。


「百合!デートしよっ!」


光一の言うデートとはマンションの近くを流れる川原で二人で川を見る事。

3分で飽きて帰る事もあるし、丸1日居るときもある。



今日は1月25日気温は4度だけど迷わず光一の差しのべた手を取る。


容姿普通、性格普通、人に言えない性癖が有るわけではないし、性格もいたって普通。



でも私は変だ。


彼が私を変えてくれた。


だから私は変だろうがかまわない。


ねえ、光一。

私と光一の子供ってきっと変な子供だけどさ、いい子に育つよ。



だって私生まれたら一番に光一の絵本買うからさ、たしか……。







「ヘンテコリンロボくんの大冒険」


ねぇ私たちにピッタリでしょ、光一。

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― 新着の感想 ―
[一言] これをプロローグにして、「ヘンテコリンロボくん」を書くとよいと思いました。
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