表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

クール女子と一匹狼男子

一匹狼、デレる

【シズク視点】



チャイムの音が、授業の始まりを知らせた。

5時限目の今、隣の席のユウは、眠そうに外を眺めていた。

ユウと俺の席は、一番左の列の一番後ろ…つまり、窓側の後ろの席だ。

日当たりもよく、風も入ってきて、さらに寝ていてもバレにくい。確かに眠気を誘われる。そんなベストポジションにユウが、その右隣に俺の席がある。


「眠そうだな」

眠そうなユウに言う。そういう俺は、午後の授業は眠くならないタチだから、どこの列でも、どこの席でも関係ない。

……それに、どこの席でもまともに授業聞かねぇし。


「ねむい…とてつもなく」

ユウ、本格的に寝そうだな。

相当キテるのか、しゃべり方が幾分、幼く感じる。


俺はユウの頭に手を乗せ、二回ほどポンポンと頭を撫でる。



「なに…」

ユウはまたしても眠そうに言う。



「寝ろ」

俺は短くそう言った。

するとユウが、


「ノートとらなきゃ……わかんなくなる」


と言った。



─────まったく、コイツは…

真面目なのか不真面目なのか、たまに分からなくなる。

そう言いながらも、ルーズリーフを取り出し、シャーペンを持った俺も人のコトは言えないが。



「俺にこんなことさせられンのは、お前くらいだぜ?」

俺は少し笑いながら、既に寝てしまったマイペースなコイツのために、板書を写し始めた。





ちょっと甘くしてみました。

シズクはユウのこと、なんだかんだ言って大切に思ってます。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ