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23転換―――パティの場合

何が私、パティの運命を変えたかと、深く考えてみると、やっぱり、彼女との出会いが一番大きかったのだと思う。


私はもともとサーシェス辺境伯家に雇われていた料理人の夫婦の間に産まれました。幼い頃からイリーナ様には良くしていただいていて、彼女のオーラを見ることができる力によると私には茶色いオーラがあるのだと良くイリーナ様に言われていました。


ある時イリーナ様はサーシェス辺境伯家の裏手にある森の中に入り帰って来なくなってしまったことがありました。

家の者は大慌てで捜索をしましたが、森の隅から隅まで調べてもイリーナ様の姿は無かったと騎士団の長は言っていました。そんなに大きな森ではないのに、です。

イリーナ様は神隠しにあわれたのだと皆が言い始めた3日目の朝、イリーナ様は何事も無かったかのようにサーシェス辺境伯家に帰ってきました。

あの時の家のものの驚きようといったらそれはすごいものでした。

イリーナ様はシェンシェロルという巨大な力を持つ精霊を連れて帰ってきたのですから。


「あ、シェン!見て!このパティが1番強いオーラを持ってるのこの子の印なら表面化できる?」

「これは珍しいね〜。ノームの聖印がもう表面化している状態だよ。だから表面化の実演はできないよ。もう印あるもん」


行方不明だった事を知りもしなかったお嬢様は元気にそんな事をシェンと話していたと記憶しています。

その時に私の足にある模様がノームの聖印と呼ばれるものであると教わったのでした。

そんな縁もあって、私はイリーナ様付きの侍女として働くことになったのでした。


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