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1転換―――イリーナの場合

何が私、イリーナ・サーシェスの運命を変えたかと、深く考えてみると、結局彼との出会いが全ての始まりだったと思う。


「キミ、おもしろいな、みえているのか、コレが」


それは、キラキラと輝く、オーラとでも形容しようかそういった類の特殊な光を指しているのだと、イリーナはすぐに分かった。

何故なら、今まで、誰に同じようにこの光の話をしても「そうなの」「イリーナは特別な目を持っているんだね」と、イリーナにしか見えないものであるとそういう風に答えられてきたからだ。

はじめて、同じものが見えていると言う同年代の少年にイリーナはすぐに興味を持った。

今まで何人の人にこの光が見えただとか、色んな色の種類があるだとかそういう話をいっぱい話して、彼からこの光が何を意味するのかを教わった。


「やっぱり、キミ、おもしろいよ。ね、ボク、キミについて行ってもいい?」

「いいよ。お父様に言えばうちのしよーにんとして雇ってもらえると思うし!」


短い時間であったが、すぐに意気投合した二人は連れ立ってイリーナの生家である、サーシェス辺境伯家に向かうことにする。

道中、仲良くなった証として、おまじないやちょっとした魔法を教わりながら、幼い二人は歩を進める。

家についたのはすっかり暗くなってしまってからだった。


ただいま!と元気に屋敷に戻るイリーナを迎えたのは母親の絶叫だった。


「あなた!3日行方不明だったイリーナがなんか人型のヤバそうな精霊と契約して帰ってきた!!」


あれから10数年。19歳になったイリーナだったが、あの頃から姿形が変わらない彼とはまぁまぁ仲良くやっていた。


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