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カット!  作者: イガコ
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8

学校をぎゃふんといわせることができるのを。

あれから数週間は平凡に暮らしていた。

トラップはもう十分つけていたのでどうでもよかった。

時々引っかかってしまうこともあったが、そこまで大変なことではなかった。

だが、数週間静かにしていたのはある理由がある。学校に油断させるためだ。

私はある日、大作戦を開始した。

まずは全員の靴箱に髪を入れた。

だが、今回はほかの人たちにも助けてもらった。

作戦を説明すると、全員面白そうだと賛成した。

私と彼らで全ての靴箱に髪を入れ終わると、学校が始まるのを待った。

思った通り、私たちの学年はお騒ぎだ。

あの紙には名前を書かずにラブレターを書いた。

一つ一つ少し違うように書くのは大変だったが、苦労した代わりは十分だっただろう。

私はにやにやとしないのに苦労した。

咲良と優真の考えは最強だった。誰も想像できない方法でやれる。特に学校が。

だが、学校は動かなかった。これはまだそこまでは被害を出していないからだ。

確かにこれが噂になったが、そこまで授業などには問題になっていない。

だが、咲良と優真からすればそれは計算通り、次はもっと強い考えを持っていた。

今度は優真が任せてほしいといった。完全に嫌な予感はしていたが、とりあえず見てみることにした。

なんだろうか… 私は気になったのでついついて行ってしまった。

だが、このいたずらはいたずらと言えないものになるのだった。

そのままついて行っていると仕舞いには教室まで来た。

ここにはたくさんの人がいる。なかなか何かをするわけにはいかないはずだ。

だが、それは少し違うようだった。

「おい」1人の男性が彼に触れた。

先生の一人だろう。私は知らない。

彼は優真と何かを話していただろうか、少し遠すぎてわからなかったが、分かったこととすれば優真は少し不機嫌のようだった。

私はどうしてかわからない。だが、あの人が何かを言ったのだろう。

すると、彼はこっちんい歩いてき始めた。

私は慌ててそこから逃げていった。

その後はどうなったのかはわからない。

だが、うわさなら聞いたことがある。

他の人たちが言うには「悪魔を見た」らしい。

詳しくは聞くことができなかった。

どうやら説明が苦手な人を狙ったようだ。

私はいったい何が起きたのかを優真に訊こうとした。

だが、その日は優真がいなかった。どうやら完全に無実だと言えるようにしたのだろう。

彼は完全に天才だった。

私は様子を見たくて学校に来てしまうからだ。

そのまま1日が過ぎていった。

彼らがうまく説明できなかったからなのか、そこまでは大騒ぎにならなかった。

私は大騒ぎになるとずっと思っていた。

だが、勘違いをしていた。

咲良に訊いてみると、彼女は普通に予想していたようだ。

彼がすることはいつもそこまでは広がらないらしい。

確かに考えてみればそうだった。

今までで優真がしたことは全く広がらなかった。

いつもどうしてかわからないが、毎回どんなにすごいことをしても1日程度で収まった。

私はいつも聞こうとするが、無理だった。

彼はいつも次の日はいないからだ。

警戒しているからだろう。

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