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彼が考えたのは、悪魔だ。
まるで悪魔のようだ、といったほうがいいだろうか。
私は嫌な予感がして、屋上に上がった。
そこなら大丈夫だろう。
だが、どうやらそこが彼の場所だったようだ。
私が屋上で座っていると、下のほうで音がした。
「なんだ???」舌を見てみると、そこにはバイクが難題も置いてあった。
「まさか…」その通りだった。
どうやら彼は悪魔のようなギャングをこの学校に忍び込ませようとしているようだ。
バイクの横には大きな強そうな人が何人もいた。
「これってちょっとやばすぎでは?」私は少し思ったが、見学することにした。
下ではそのギャングが普通に歩いてきた。
別にバイクで走り回るわけでもない。
私は首を傾げつつも見学し続けた。
「これって…トラップがやばい気がする…」そして、私の予想は完璧だった。
ギャングはそのまままっすぐ中に入ってきた。
そして、一番最初にしたことは一人残らず私のトラップ、紐に引っかかっていた。
全員地面にずっこけて、とても変な状況になっていた。
起き上がり、そのまま全速力で走っていた。
だが、数秒後にはまた地面に倒れていた。
咲良さんが置いた紙でズタズタとこけていた。
今度はそろそろとするだろうと思ったが、大間違いだったようだ。
地面をはいながら進んでいた。
だが、それではそれでは一生かかると思ったのだろう。彼らはまた歩き始めた。
だが、咲良さんがもっとやばい仕掛けもつけたのか、上から粉が降ってきた。
ギャングたちは2回もこけ、今度は粉だらけだ。結構怒っていた。
だが、リーダーらしき人が1歩前に行くと、地面に目をやっていたほうがよかったと思っただろう。
彼はフンに足を突っ込んだ。
何のフンなのかはわからないが、どこまでいやな気持かは誰でもわかるだろう。
私は階段の場所からそれを見ていて、笑いをこらえていた。
仕方ない、面白すぎたからだ。
ギャングたちは上下を見て歩かないといけなくなった。
もう、普通のアホにしか見えない。
だが、私は思った。
いったいここまでして何が目当てなのだろうかと。
だが、思いつかなかったのでほっとくことにした。
そのまま見ていると、出ていこうとした。
もうあきらめたのだろうか。
『やり直し!』どこからか声が聞こえてくると、ギャングたちが数秒前の場所に戻っていた。
だが、違うところは一つだけだ。今度はどこかへ行きはしなかった。
彼らは2階へ上がった。
もしもあのまま前へ歩いていればまっすぐ職員室に入るからだ。
私は安全だった。なぜかというと、彼らとは職員室が分けているからだ。
私はさっと2回に上がった。
今は授業中で、誰もいない。
彼らはゆっくりと進んだ。
足音を立てずにそろそろとこっちに歩いてきた。
私は慌てて階段を上がり、その角から見物した。
彼らは運悪く上に上がってきて、私はもっと上に上がらないといけなくなった。
屋上の前に来ると、そこでこっそりと彼らを見た。
彼らはまたもやう悪く屋上に上がってきた。
私は隠れるところがなかったので、マネージャーにやり直しを頼もうと思い、マネージャーを見たが顔からして、これはすべて計画通りという顔だったのでやめた。
私は、どこにも逃げることができなくなった。
できることといえばたった一つだ。