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異次元世界征服〜ユグドラシルと五つの世界〜  作者: 鶴山こなん
第一章  全ての始まり 『現代編』
23/29

〜間話〜 母として(後編

 〜母視点〜


 都会での魔人乱闘事件から更に時は経ち、最近では魔人による被害はほぼ聞かなくなった。TVのニュース番組でも魔人が一体何者なのか仮説考察を繰り返しているが結局答えが出る訳もなく、メディアも同じ話題は永遠と長く取り上げたりはしない。他の新しい情報や不祥事を求めて散っていく。私達の日常も完全に通常運転に戻ったのであった。


 さて、今日も今日とて私は午前中は仕事と午後は家の家事、優蘭は習慣のお散歩。何事もない日が今日も始まると思っていた。しかしあの子は違った。あの子が散歩で外出してから数時間経った頃、私がTVを付けたまま日課の家事をこなしていると、突然ドォンと大きな轟音と衝撃が私とアパートを襲った。地震とは違うゴゴゴっという音が辺りに響く。


「ひぃっ」


 少しして揺れは収まり、突然の事で驚きしばらく床に座り込んで呆然としていた私だが、少しして冷静さを取り戻し、家の物が壊れてないか、被害は無いか丁寧に確認して回る。幸いにも我が家に大きな被害はなく、ガラスコップが一つ落ちて割れただけで済んだ。


 念の為屋外の状況も確認すると、近所の人も驚いて外に飛び出した人が多かった様で、皆不安そうに辺りを見回している。とりあえず、我が家の状況確認とこの辺り一体の安全を確認できた私は家の中に戻った。TVのある居間に戻ると、先程の揺れと衝撃音の根源と思われる現場を上空から捉えた映像が速報中継として流されていた。


 ん?

 この風景何処かで‥‥。


「隣町!?」


 なんと画面にはこの住宅街から少し離れた距離にある、変わり果てた街が映し出されていたのだ。この隣町は美しい街で、デパートや綺麗なマンションが立ち並び、私と優蘭もたまに買い物に遊びに行く場所でもある。そんな美しかった街の光景が今や広範囲に渡って深く地面は抉られ、建てられたばかりの綺麗なマンションには何かが勢い良く激突したらしく、無惨にも瓦礫の山と化していた。


 もしこの光景が、自分の暮らすこの街だったらと考えると‥‥。恐らく、このような大きな被害を出すような輩は例の魔人くらいだろう。ここ最近は被害も無く、大人しくしていると思っていたのにまたこの様な大事を引き起こすとは、なんと迷惑なっ!


「あっ」


 ここまで考えた所で、散歩に出掛けていた優蘭の事が頭をよぎった。たしか、あの隣町はあの子の散歩ルートに入っていたはずだ。もし巻き込まれていたら‥‥いや、確証は何も無いが多分あの子は大丈夫だ。あの子はいつもポヤーっとしているが、見かけに寄らずきちんと冷静に物事を判断できる子だ。それは以前、魔人事件に巻き込まれた際、粉塵に塗れながらもお菓子を守りながら見事帰還を果たした事からも分かる。それでも、心配していない訳ではないので「危ないから近づかないでね」の一言くらいは注意の連絡を入れておこう。


 空が夕焼け色に染まった頃、思っていた通り優蘭無事帰ってきた。


「ただいまぁ」


 出迎えればいつもと変わらぬ元気な顔で返事をくれるが、何故か物凄く眠そうな顔をしているし、なんだか凄くお疲れのご様子。やはりさっきの事件に巻き込まれたのだろうか?見たところ、ちょっと力無くダラっとしているが、目立った傷や粉塵による汚れは見当たらない。


 優蘭はダルそうに靴を脱ぐと、そのまま自室に戻って行った。


 ん?

 クンクン‥‥海?


 すれ違った際、不思議な事に優蘭から潮の香りがした。

 

 何故この子から海の香りが?

 うーん‥‥考えても答えは出ないわね。


 あの子にしては珍しく食事を抜いてそのまま寝てしまった。眠気を我慢出来ないほど大変な事でもあったのだろうか?まぁ、この子が私の見ていないところで何かするのはいつもの事。今更何をしているのか事細かに聞くつもりもないし、私にとっては優蘭が元気でいる事が一番なのだ。もしかしたら、また二人でお茶を飲む時にでも話してくれるかも知れない。





 夏が過ぎ去り風が冷たくなってきた頃、優蘭は猛勉強を始めた。聞けば大学に行こうと考えているのだとか。うん、何事にも目標があってやる気があるのは良い事だ。だがしかし、私がこの話を聞いた時は正直厳しいと思った。どこぞの都心にある有名な大学程では無いが、それなりに実力がないと合格は難しい。あの子は生き物など興味のあることに関しては頭の回転が早いが、その他の勉学に関してはあまり成績はよろしくない。


 私は、優蘭が小学校から中学に渡っていじめられ続け、毎日のように傷ついて帰ってくるあの子の体調ばかり気にしていて、ちゃんと勉強を見てやれていなかった。これは私の責任だ。


 ‥‥‥いやいや、私がしょげてどうするの。


 あの子はきちんと目標を見据えて努力している。結果がどうなろうと努力した経験は決して無駄にはならない。


 ならば、私が今出来ることは静かに見守る事!

 応援しようじゃないか。頑張れっ、優蘭!

 お母さんは応援しているよ!





 優蘭はまた部屋にこもるようになった。

 ここ最近、あの子は大学入試に向けてずっと机に向き合っている。ちゃんと寝ているのか少し心配になるが、朝起きて朝食を食べに降りて来るあの子の顔はクマひとつない健康そのもの。体調は問題無しと見て良だろう。


 以前の優蘭が部屋に閉じこもってする事と言えば、ゲームか読書。こっそり扉に耳を当てて中の音を聞けば、大体はストレス発散の為ゲーム内の悲鳴や銃声が聞こえて来ていたものだ。あんな生活、不健康にならない訳が無い。話しかけても「気にしないで」の一言しかなかったり、そもそも話が出来ない日もあった。


 しかしあの暗い日々と比べると、目標が出来た今の優蘭は扉に鍵をかけることも無く、真面目に教科書や参考書と睨めっこして筆を走らせている。夕食の時間になると必ず部屋から出てきて顔を合わせて話を聞いてくれる。私は、そんな最近の優蘭を見ていて確信した。


 うん、大丈夫だ。

 もう、この子が痛みで泣く事はないだろう。

 あとはなんの気兼ねもなく。

 自由に、自分のしたい様に進むだけ。

 私があの子に望むことは、元気で前を向いている事。


 私はあの子の行く道を尊重するわ。





 ‥‥‥‥ついに、その時が来た。


 いよいよ優蘭が入学試験を受ける当日となった。窓の外を覗けば雪がチラチラと舞っていて冷たい空気が肌を撫でる。普段ポケーっとしている優蘭でも流石に緊張している様で、寒いのも相まって顔は少し強ばって見える。今までの努力がこのテスト一回で決まるのだ。失敗出来ないというプレッシャーもかかっているのだから無理もない。


 しかし!私の経験上、ガチガチに緊張したまま挑んでもろくな結果にならない。今までの努力を無駄にしない為にも、今は少しでも緊張をほぐしてあげた方が良いだろう。私は自分が昔から使っているお気に入りのマフラーを優蘭の首に巻いてやった。


 ‥‥少しでも体が温まれば多少は緊張も解れると思うのだけれど。


 そう思いながら目線を上げると、優蘭はキョトンとした顔をしながらマフラーをモフモフ撫でている。あとは私から一言、応援の言葉をかけてあげよう。


 なんて言えば良いかしら‥‥?

 応援してる?信じてる?


 これでも良いのかもしれないが、これは優蘭に無駄なプレッシャーを与えてしまうのではなかろうか?今回のテストは優蘭が自分で選んだ道であり、そこに私の欲感情はない。ならば、私から掛けられる言葉は‥‥。


「全力を出し切って来なさい」


 これを聞いた優蘭は両手でバチン!と自らの頬を叩いた。先程までの緊張でガチガチだった強ばった表情は吹き飛び、目に火が着き、強い自信を感じる。


 ‥‥この様子なら大丈夫そうね。


「行ってくるね!」


 簡単な言葉を交わした後、私は優蘭の背中に手を当てて強く送り出してやった。





 試験から数日が経過し、今日は入試の合否発表日だ。優蘭は私より早く目が覚めたらしく、私が起床した時には既に今日持っていく荷物の確認をしていた。


「おはよう、もう起きてたのね」

「おはよ。うん、なんか落ち着かなくて」


 常日頃からポヤーっとしているこの子でも、いつもと違う時間に目が覚めたり表情が強ばっていたり、今考えると普通の子なんだと改めて思う。それから朝食を一緒に食べたり、気持ちが落ち着かないでいる優蘭の頭を撫でたり、家を出る時間までこの子と共にいた。そしてこの子が家を出る時間になり、寒さで頬を薄桃色に染めながらパタパタと家の玄関に向かう。


「行ってきます!」


 そう、振り返り座間に手を振りながら笑顔で意気揚々と駆け出したあの子は今までで一番輝いて見えた。


「行ってらっしゃい!」


 私は優蘭の言葉に答えるように声を返し、あの子にとって良い結果が出るよう、祈りを込めて送ったのだった。



◎◎◎



 優蘭が出かけてからは、いつも通り日課をこなす。そういえば入試当日試験から帰ってきた優蘭の話では、テスト後の感想で手応え有り!っと目をキラキラ輝かせながら嬉しそうに話をしてくれたので、あの様子ならばもしかすると合格を勝ち取る事が出来るかも知れない。


 ふふっ。

 今からあの子が帰ってきて合否の知らせを聞くのが楽しみだわ。


 そんな事を考えながら数時間、夕暮れ時。ピンポーンと家のインターホンが鳴らされた。家のインターホンが鳴るなど何年ぶりだろうか?


 家族ならば自分で扉の鍵を開けて入ってくれば良いし、何とか様を崇め奉れ!と怪しい経典を持って宗派を布教する輩もこの辺りにはいない。 ご近所付き合いも積極的にはやっていないので、そもそも声を掛けられる事もない。この家に用がある人の心当たりが全くない状況で鳴ったこのインターホン、私は不信感を抱いた。


 ‥‥居留守を使う?

 いや、それは流石に薄情過ぎるかしら?


 家に居たくせに何故出て来てくれなかったのかと、後々いちゃもんを付けられても面倒だ。とりあえず一般的な普通の対応をするのが一番無難で穏便に済ませられるだろう。そう頭の中で結論が出たところで、私は扉の覗き穴を恐る恐る覗いた。


 家の前には地味な色の服で身を包んだ男女二人、呼び鈴を押したであろう青年は思っていたよりも優しそうな雰囲気の人だった。その青年の斜め後ろにはちょうど優蘭と同い年くらいの少女がいて、フードを目深にかぶっていて顔はよく見えない。


 何がどうであれ、私はこの二人と面識はない。若い子がこんな時間に一体何の用があると言うのか。ひとまず、扉を開く前にドアチェーンを掛け、少し扉を開く。するとガチャっと扉を開く音に気が付いたようで、私の姿を視認した青年が先に口を開いた。


「こんな時間に突然押し掛けて申し訳ありません。僕たち優蘭さんの友達で、彼女に用があって伺ったのですが、今優蘭さんはいらっしゃいますか?」


 ‥‥‥‥あの子にお友達?

 

 怪しい見た目に反して、青年からとても丁寧で上品な言葉が飛んできた。しかし、だからといって警戒は切らない。なぜならこの青年の言ったことは真っ赤な嘘だから。あの子に友達と呼べる存在はいない。あの子に友達なんて出来る訳ない!という意味ではなくて、優蘭自身私と同じであまり積極的に人と関わろうとしない。そのため比較的一人でいる時間は長く、そんな一人の自由な時間をいつも楽しそうに過ごしている。


 加えて、私と優蘭は仲がいい。

 習慣になっている私と優蘭のお喋り会では、様々な話をするが、その話の内容が、最近友達が出来たなど、喜ばしい事であるならばわざわざ隠す様な内容でもないし、間違いなく話題として教えてくれていたはずだ。


 そして、優蘭は長い間学校でいじめられ続けてきた。そんな中習得したのか分からないが、あの子は自分に関係のある人物に対して、じっくり時間を掛けて慎重に観察する癖がある。あの子とて伊達に一人で過ごしていない。そんな冷静で警戒心の高いあの子が、今私の目の前にいるような怪しい輩二人と友人関係になるだろうか?


 否、絶対にありえない。


 青年の吐いた嘘によって、私の中でこの二人は不審者であると認識した。こんな不審者に私の可愛い娘の情報など渡してなるものか。私は二人に警戒心を隠すことなく言い放った。


「あの子から友人が来るなんて話、聞いていません」

「え?」


 私の口から否定の言葉が出て来るとは思っていなかったらしく、青年はキョトンと一瞬固まった。しかし、すぐに気を取り直してスッと爽やかな表情を取り戻し、茶番を再開する。


「貴方が僕らの事を知らなくても無理はありませんよ。そんな事より、僕らは彼女に用があるんです。できるだけ早く直接お会いしたいので、教えて頂けるとありがたいのですが?」


 ‥‥‥こんな不審者に教える訳がないでしょうっ!?


 そんなツッコミが喉まで出かかった所で、先程まで青年の後ろにいた小女が一歩前に出てきて青年の左肩を軽くトントン叩いた。


「お兄ちゃん、もう良いわ。こんな回りくどいやり方耐えられない」

「杏奈‥‥?」


 小女は苛立った声色で話を続けていた青年、兄を止めた。そして視線を私に移すと目を細め、醜悪な表情でその鋭い瞳に私を映しながら兄に提案する。


「私達が直々に来てやったのに居ないんだもの。だったら、今度はあの子から来てもらいましょう」


 ‥‥‥‥杏奈?


 私はこの名前に心当たりがある。

 かなり前に優蘭が話してくれた。小学校から中学にかけて長い間優蘭を虐め続けた集団のリーダー、銀城杏奈。


 なぜ、どうして‥‥‥‥?

 

 この人と優蘭はもう中学卒業してからはなんの繋がりもなかったはずだ。優蘭自身も縁が切れたと言っていた。それなのに何故この人達はココにやって来たのか。警戒していた私の心は徐々に恐怖の色に染まっていく。そんな中、殺気を放つ少女と目が合った。背筋がゾワリとして急いで扉を閉めようとした次の瞬間、少女に腕を挟まれたことで閉めるのを妨害された。少女は右目を青色に怪しく光らせ、殺気を放ちながら強引に扉をこじ開けようと力を加える。


 ‥‥‥‥怖い。

 私では、この人の動きを止められない。


 彼女の片目が青色に光った時点で、目の前にいるのは人間ではなく、世界中を強大な力で引っ掻き回した魔人であると瞬時に理解した。そんな魔人が、ただの人間であるこの私に一体何をしようと言うのか。彼女が一歩出す度に私も一歩下がる。


 ‥‥‥‥どうしよう?

 怖くて体が震える。


 彼女の後ろでは兄が小さくため息を吐き、仕方なさそうに容易くドアチェーンを引きちぎると、こちら側に入って来た。


 絶望的な状況だ。

 ‥‥‥‥殺される。


 死にたくない、そう思った。

 そうだ、私はまだ死にたくない。私は優蘭の行く末を見届けるのだ。そのために、私はこの家であの子の帰りを待っていてあげなくてはならない!


 ‥‥‥あの子の、母として!


 優蘭の事を思い出した途端、恐怖で入らなかった体に力が戻ってきた。極限状態で私の脳はこれまでに無いほど早く思考が巡る。


 私が「お引き取り下さい」と言っても、簡単には帰ってくれないだろう。今この時点で既に明確な殺意を向けられ、今にも心臓を貫かれそうな状況だ。何かない?何か、少しでも、せめて。そう必死に視線をさ迷わせながらエプロンを掴むと、ポケットの中に携帯電話が入っていることに気が付いた。そういえば、いつも肌身離さず持っていたっけ。


 この二人、少なくともこの少女は私との話し合いに応じてくれる雰囲気ではないし、後ろの男も私の味方になってくれそうにない。だからといって私一人で何とか出来る相手では無いのだから、ここは誰かに頼る他ない。


 警察に、電話‥‥!


 私はダッと後ろを向くと部屋の奥に逃げ込み、すぐさま電話を手に取る。


 早く早く‥‥早くっ!

 ‥‥‥‥繋がれっ!


 プルルルと音が聞こえるその最中でも家のベランダの窓を開け、逃げ道の確保を試みる。しかし窓を少しだけ開けた所で逃げる事叶わず、突然首根っこを掴まれた私は、抵抗する暇も無く部屋の内側に投げ飛ばされてしまった。


「きゃあっ!」


 勢いよく投げ飛ばされたものだから、ガラスが当たって飛び散り所々肌をかすめる。見れば彼の背からは黒い大きな翼が生えていて、妹の青とは異なる鮮血色の右目は、情け混じりの敵意を宿して私に向けられる。


「ごめんね、奥さん」


 そう一言呟いた刹那、彼が一瞬腕を振るったかの様に見えると、気付けば携帯を持っていた私の左腕は肘から切り落とされていた。元々驚きと恐怖で今にも失神しそうな所に、新たに激痛が加わった事で悲鳴すら出せない。ドクドクと血が体外に流れ出ていく。


 一体なぜ‥‥‥‥?


 なぜ今、過去縁が切れたはずの人物が我が家を訪ね、この様な暴挙を働くのか。なぜ、巷を騒がせた魔人が私を標的にする必要があったのか。体が動かないから、体内から流れ続ける血を止める事もできない。


「お兄ちゃん、やったわね!」


 妹が私の側まで近付いて来て兄と同じように虫の息になっている私を見下ろしながら嬉しそうに言った。


「あまり気分の良いものではないけど。ま、彼女を誘き寄せる為だと思えばこれも必要な犠牲だと思える、か」

「何よ、他に良い方法があったとでも言うの?」

「考えてはいたけど‥‥‥‥」

「何はともあれ、今から優蘭が来るのが待ち遠しいわ!」


 ‥‥‥‥優蘭?

 あの子を誘き寄せる??

 訳が分からない。


 その後、二人は任務を達成したかのように窓から外に出て姿を消した。意識が朦朧とする中、私が考えていたのは我が子のこと。


 あの二人は、優蘭の事も殺しに行くのだろうか?

 私、優蘭について行った方が良かっただろうか?

 私‥‥わたし‥‥。


「ごめん、ね、優蘭」


 私は、結局最後まで優蘭に何もしてあげられないまま、その命を落とした。

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