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婚約破棄

異世界転生も乙女ゲーも要素はちょびっとです

俺は今から婚約破棄を叩きつける

待ってろ婚約者!




俺はこの国の第二王子だ。婚約破棄を言う10年前、俺は婚約者と会っていた。

実は転生者だった俺が思ったのはめちゃくちゃ早ぇだった。8歳で婚約者つけるか普通?と思ったが口には出さなかった。

その時俺には気がかりなことが一つあり、それは王族が権力を持ちすぎていることだった。別に一つに権力が集中するのは一般的なことだ。ただ、ここは世襲制をとっており、毎回優秀な人材が生まれるならいいけど、そうでない場合もある。そこで権力を持ちすぎていると大変なことになってしまう。

(というか転生した代わりとして王族の地位低くしてとか言われた。やらないとどうなるかはわからないと言われた。控えめに言ってクソ)

そこで考えたのは王族の醜態を出し、権力を他の人に譲ろう作戦だ。

今まで王族が国を収めていたのなら急に変わるのは良くない。徐々に徐々に他へ移していくのが大切だ。

善は急げと言わんばかりに俺は8歳から行動した。醜態のためには婚約者が必要だったから、ここまで行動を起こせなかった。

まずは権力落としだ。優等生なイメージを築き上げてきたが、おバカでなんにも考えていなさそうな雰囲気に塗り替えていかなければ。そうすることで格段に行動しやすくなる。

ちょうど前世の記憶では授業が追いつかなくなって来た頃合いで点数を落とし始めていた。そして兄の才能が伸び始め、昔のほうが弟は賢かった、という意見も出始めた。ここらで今まで兄を抜かしていたが、最近追いつかなくなりグレ始めている弟を形成しても良さそうだ。

ついでに思春期も入ってきて婚約者についつい、いたずらをしてしまうということもできそうだな。婚約者は頭がよく、美人でモテモテといった具合だ。

だが、幼い婚約者はまだまだ俺の行動の意味がわからず、いつも俺が来ると逃げてしまい、それに躍起になってさらに追いかけていくという構図もできた。

9歳あたりでは婚約者は俺を避けるようになった。婚約者以外はみんな俺に協力的なのでまだまだ俺から避けられない。

俺は完全にグレて勉強をせずだらけ王子となった。ただ人前ではやらないだけで夜な夜な勉強はしている。

そして俺に執事がついた。俺がほしいと喚き立て、俺が最終審査を担当した。おかげで俺のやりたいことを理解してくれて、それとなく手助けしてくれる人を手に入れた。勉強もこの執事から教わっている。

そして他に権力を譲りましょう作戦は続いている。王が俺を学園に入れた。これは俺が勉強をしなさすぎたがゆえの行動だが、俺にはちょうどよかった。将来任せられそうな相手を探すのにだ。

見つけたとしても、原石なだけであって磨かなければならないということも出てくるであろう。俺は様々な思惑を持って入学した。


学園生活は一瞬たりとも気が抜けなかった。ここの話はなかなか長いので追放された後に話そう。


そして努力の甲斐あってこのパーティーで、集大成が披露される。婚約者の手を取って、俺はパーティーに参加する。入ってすぐ手を離し、義務は終わったと言わんばかりにヒロインの元へ行く。

そろそろといったところで宴もたけなわといったところで俺はようやく婚約者に婚約破棄を叩きつける用意ができた。待ってろよ!隣にヒロインも侍らせたぜ!

3、2、1、


「アリス・アルノイド。貴様と婚約破棄をする!」


そう言って置きながら、俺は婚約者に違う言葉を求めているふりをした。また言葉を続ける。


「そして」


といったところで婚約者は口を開いた。


「良いですわ。お受けいたします。」


俺は顔では驚いた表情を出しながら内心は喜んでいた。ここでもし、嫌ですわ。一生一緒にとか言われたら、計画が台無しである。


俺が考えていた答えと違うし彼女がいなくなってしまうという危機感から必死に彼女に真意を問いただそうという感じを出そうとしたとき、なんか音と光と風とともに婚約者の横に見知らぬ(なんか婚約者といい感じになっている人。隠密からの報告で知ってる)男が現れた。

呆気にとられている風にしていると


「スタイン様!」

と婚約者の声が聞こえる。

「昨日もあったばかりだが元気だったか?」

「それが少しばかり嫌なことがありまして。」

「どんなことがあったか言ってみて?」

「目の前にいる元婚約者から婚約破棄を言い渡されたところ、これで私も自由の身よ。」

「それじゃあ、あなたを口説くことができるし、婚約者にも出来てしまうということか!」

「えぇ、そうですわ」

「まずはデートからどう?」

「是非!」


「なぜ俺のアリスに近づいているんだ!!」


「あらもうあなたのものではないのよ。私は言ったわ。嫌だと。それでも何回もやってくるのがとっても嫌だったの」

「楽しくて反応していたわけではないのか?」

んなわけ無いだろ、どう見たって嫌がってた。あの反応は。とついついツッコミを入れてしまう。

「そんなわけ無いわ。」

「そういうことなんだよね、元婚約者の第二王子。彼女は俺と一緒に幸せになるから。」

「そんな、俺は彼女が好きだったから、これだったら反応してもらえると思って……」

「さぁ行きましょう。」

「そうだね。行こう」


そう言って二人は去っていった。その後に俺はひっそりと捕まっていた。この婚約は国にとって非常に大事な婚約だったと。元婚約者に相手はなんと隣国の王子だった。隣国は昔から元婚約者のことを狙っていたらしく、元婚約者がいたからこそ融通がきいていた場面があったそうだ。

加えて元婚はかなりの魔術師で国のことにもガンガン携わらせていたらしいとのこと。

そして魔術師は少し王宮内では地位が低めなこともあり、それを使ってバカをやらかした者もたくさんいたそうだ。


「お前はなんちゅうことをやってしまったのじゃ!おかげで国はてんやわんや!!」

「俺はアリスのことを振り向かようと思ってー!!」

「お前なんか勘当じゃ!追放じゃ!どっかいってしまえ!!この国と隣国の土を二度と踏むでないぞ!」


そうして本当に追い出された俺は国超えた森でずっと余生を生きた。





ヒロインと一緒に






え?なんで?

普通に学園編はネタだけの段階でめちゃくちゃ多かったので入れませんでした。

原石発掘

婚約者使って外交

婚約者使って内政

磨いてヒロインなんか目じゃない

隠密

みたいなのがあります。

学園編と追放後合わせて1で計2本で終わりにします

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