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序章・パンは投げられた16

作者: 黒瀧 シュン


口の中にゼリー水を含み。

…目を閉じて街を歩く。

どうせ歩く人間なんてそうはいないんだ。きっとこの方が良い。僕は真っ直ぐ歩く。

…こうしているとまるで死んだみたいだ。いや、死んだらしいんだけどな?

…生前は生きてる実感があったか怪しいものだが、死んでからそれを感じるとは何とも皮肉だ。…まぁ、ここの連中よりはましだろうな。


「ん。」

「ガッ…!」

足音がして振り向くと、何か…リスにぶつかった。…転んでいる。スカートは無事だ。

「…何してんだお前。」

「イタイ…タテナイ…。」

「…。足でも折れたか?」

「シッポ打ッタ…イタイ…。」

…そう言うものなのか?…リスの表情は(> <)な感じになってるが。

「無いから分からん。」

…見て良いものなのか…?//

…仕方無い、獣医(白百合 皇)でも呼ぶか…。呼びたくねぇ…!!



「ウー♪」

「…。」

回復魔法が使えることをすっかり失念していた…まぁ治って良かったよ、うん。

「じゃあな。」

「ウー!」

「…何だ。」

リスが腰に抱き着いて付いて来た。

「ウー…」

「…何なんだよもう。ウーじゃ分かんないだろ?」

「ウー♪」

…成程気に入られたのか。何でだ……いや、待て何で言葉が分かった。ウー!?


「…お前友達はいないのか?」

…いや、そうか友達って言っても分かんないのか。面倒臭ぇな…。

「ウー…トモダチ!」

「…何だ?」

「トモダチ、テヲツナグ。パパ、イッテタ。」

「…はいはい。僕はあなたの友達ですよっと。ん。」

「ウー♪」

「…ふー…♪」



「ッ♪ッ♪」

リスは尻尾をブンブン、手をブンブン振っている。

「…ふ♪」

…何だろうな。僕は何を求めているんだろうか?

…今はまだ、求めるものは分からない。…ただ、壊したくないことだけは分かる。僕はそれで良い。そんな気がするよ…。


「…オウーコ?」

「伸ばすな。王子だ。」

て言うか今、人の名前にウーを混ぜなかったか?ぁあん?

「オウ…コ。」

「ぁあ。」

「ドコイク……ノ?」

まるで最近言葉を教えられたように女子っぽさを付け足す獣女。

「…。おい、どっかつれてけ。」

「ツレテケ?」

「…この星はタッドルだろ?僕は地球って星から来た。…何処へ行けば良いか分からないんだ。」

「マイ…ゴ。」

「…ぁあ♪」

むかつく表現だが、それで良い。とりあえず右。次左。道は探すさ…♪

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