コロナで物価上昇するってどういう事?
一律10万円給付で物価上昇が起こるという話を少し前にしましたが、そもそも物価上昇ってどういうことかを少し。
2019年の物価上昇率は、0.6%だったそうです。
これは物の値段が1000円辺り6円増えてたって事です。
もちろん、全てが同じ比率で上がるわけでもなく、高くなったもの、安くなったもの諸々含めての%なので、一般生活ではあまり感じません。
しかも中には、値段は変わらないものの、少し小さくなっていたり、具材を変えたりして料金を抑えているものもあります。
知らず知らずにお金を使う量は増えているということです。
物の値段が上がるということは、100円で買えた物が110円必要になるという事。
自動販売機で350mlのジュースが、かつては100円だったのが、じわじわ上がって130円になってたりすると思います。
逆に言うと、物に対するお金の価値が下がっているという事です。
ここで大手銀行の普通預金の利子を見てみると、0.001%となっています。
10万円を1年間預けて1円増えるという感じです。
物価は0.6%上昇という事は、お金の価値は0.6%下がったという事で、貯金して0.001%増えたとしても0.599%価値が減っているという計算になります。
10万円預けていると、599円分目減りしている。
更にキャッシュレス決済で5%還元があったり、購入した時にポイントが付与される事を考えると、10万円辺り、5000円分とか1万円分とか上乗せされています。
つまり、一律10万円給付されたとして、それを貯金した場合と、使い切った場合では、5000円以上の差が出てくるという話。
現在、輸入品が減っていて、国産の物が増えると、人件費の関係で、値段が上がっています。
マツキヨで50枚入りのマスクが750円くらいだったのが、ユニ・チャームの30枚入りでも1500円とか。
昨年は消費税増税もあって、10月までに売上を伸ばそうと値下げ合戦なども行われ、物価上昇が抑えられた面もあるので、今後さらに物価が上がる可能性は高い。
物価が上昇するという事は、お金の価値が下がるという事。
貯金していてもお金の価値は変動します。
将来が不安だから貯金をしておこうという気持ちは分かりますが、それで損をしている可能性もあることを知っておいて欲しいです。