表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/27

□044■見つからない宝探し

ルールを見てみると、武器が使用可能と記載されてある。

最終的には、宝を見つけた奴からぶんどるのが手っ取り早い。

しかし、それを見つけるのは困難。

どれがプレーヤーで、誰が一般人なのかもわからない。

とにかく最初は他のプレーヤーからの目もある。

ならば、普通に探すしか方法は無い……っか。


一旦NOAH CUBEのサイトの項目の中から地図を選び、範囲を確認する。

「よし、絶対生き残ってやる!」

そう言うとおもむろに走った。

宝の検討がつかないが、とにかくそれらしき物を写メで送った。


しかし全て的はずれ。

残り時間は3時間35分18秒…

とにかく探すしかない。



時間は刻一刻と流れていくが、宝は一向に見つからない。

本当に宝があるのかが疑問になっていた。

そんな時だ。

目の隅に大玉がものすごいスピードで転がっているのが見えた。

それは大きな音を立てて、住宅を破壊していた。

「早速奪い合いが始まったか?」

それとも、宝を探すためにやってることなのか?

とにかく、今はあの大玉が転がってきた方向にかけるしかない。


急いで大玉の転がってきた道を進んだ。

するとそこには大柄な男が一人、携帯を掲げていた。

そのすぐ近くに、たぶん大玉に潰されて死んだ女性が倒れこんでいた。

「ビンゴ!」

こいつが持っている携帯に宝の写メデータが入ってる。

あいつが送信する前に奪い取らなくてはいけない。

携帯に保存している武器をすぐさまに取り出した。

赤白い箱が出現し、中からは鬼頭刀が出てきた。


まだ相手はこちらの存在に気づいてはいない。

今しかチャンスはなかった。

後ろから大きく振りかかり、背中に大きな割れ目を作る。

「以外に弱いな…初心者か?」

思わず口から出た。

予想以上の雑魚だったからだ。

簡単に宝を手に入れることが出来た。


落ちている携帯を拾い、写真データをこっちの携帯に送ろうとした時。

周りに異様な気配を感じ取った。

顔を上げると、さっき殺したはずの男が笑みを浮かべながら立っている。

その男の後ろには、俺が今手にしている携帯欲しさに群がってきたプレーヤー達。

「これが常連客の実力かよ…」

俺の力は、まだこんなもんだったのかよ…

NOAH CUBEは一体…!


群がってきたプレーヤーが一気に飛び掛ってきた。

必死に抵抗をするが、見たことのない武器や、ものすごい速さでの攻撃のせいで手も足もでない。

敵わない。

レベルの違いを思い知った俺はそのまま、苦痛と恐怖をひしひしと感じながら、深い眠りについた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング←よろしければクリックをお願いします。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ