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□032■クエスチョン

問題の答えがわからない…

このままじゃ、きっとあそこにいる乗客や宏が…死ぬ。

この18人で力を合わせればきっとやれるはず…

「誰か、この問題の答え、わからないか?」

聞いてみたものの2,3人は顔を横に振った。

後の奴らは何の事?ッて感じで俺を見つめる。

しょうがなく、このメールの事を説明した。

当然皆の所にもメールは届いているはず。

ここで協力しなきゃいけないのは当然だ。

でも、やる気のない奴が3人程いる。

制服姿で、上から2つのボタン全開。

まさしくヤンキー。

さすがにこいつらにつっかっかるようなことはしない。

どっちみち、こいつらに手伝ってもらっても頭がなければ意味がないしな。


時間は残り1分にまでなっていた。

その時、メガネをかけた男が、ケータイをかざして叫んだ。

「わかった!!!みんな!影だよ影!!あるいは鏡なんだ!」

その男が言うに、影は自分自身だし鏡には自分が映る。

それらを殺しても当然死なないし、そもそも殺せはしないと言い張った。

俺は素直に聞き入れ、問題を送ってきたメールに返信をする。

他の皆も、せっせと指を動かしていた。

ヤンキー意外。

しかし、本当にこんな簡単な問題なのか、そこが心配だった。

それに返信してから思いついたんだけど、二重人格めのもう一人の自分という答えも可能性がある。

運に身を任せ祈った。


その時、時間が来た。

急にトンネルから抜けて、まぶしい程の光が車内に振り注ぐ。

あまりのまぶしさに、誰も目を開けていられない。

3秒ほど経つと光は止み、いつの間にかに一番後ろの車両から、その前の車両に移っていた。

ヤンキー3人と、他の4人を除いては。

「っな!あいつら、答えを間違えたのか!?」

最終車両につながるドアを開けようとしても全く微動だにしない。

ふと、耳に聞き慣れない音が飛び込んでくる。

【ガッシャン!】

「一体――!!」

最終車両がどんどん遠ざかっていく。

ヤンキーらはそれに気づくと、ドアや窓ガラスをバンバンと叩いていた。

何故か向こうの怪しい黄色い光をチラチラと見ながら…


こっちの電車は更にスピードを上げ、最終車両がどんどん小さくなっていった。

遠くで、何かが砕ける音が聞こえたのは気のせい?


それから幾つもの問題が出されていった。

何人かは打ち間違いや、誰かに嘘の答えを教えられ、続々と脱落していくことに。

そして残り2問。

この2問がみんなの運命を大きく分けた。


-2015年9月3日午後2時58分-

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