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桃太伝  作者: 南風原
世界格闘大会編
102/106

第102話『準決勝その1』

翌日、準決勝が始まろうとしている。桃太たちの相手は三蔵法師チームだ。

「これより準決勝、第一試合を始める。1組目前へ」

桃太チームは半蔵が、三蔵法師チームは猪八戒が出る。

「力自慢のようだが、俺には通用しないぜ」

半蔵が言うと、

「武器はどうした、素手でいいズラか。」

猪八戒も言い返す。

「準備はいいか?始め!」

審判の合図とともに2人は飛び出し攻撃する。半蔵は猪八戒の振ったハンマーにパンチを合わせる。すると、会場に地響きが鳴る。それが何度も繰り返され、2人の手も痺れてきた。

「喧嘩殺法『鉄地獄突き』」

半蔵の一撃でハンマーにヒビが入った。

「!」

猪八戒は、ヒビの入ったハンマーを見た後、三蔵法師をチラッと見た。そして、三蔵法師が軽くうなずくと、

「お師匠様の許しが出たんで、本気を出すズラ」

猪八戒は気を高めると、体が変形していき豚の獣人になった。

「これは?」

半蔵が驚き、会場はどよめく。

変身が終わると猪八戒はハンマーで攻撃して来る。パワーも格段に上がって、半蔵のパンチもハンマーに弾かれてしまう。半蔵は攻撃が止むまでガードしてチャンスを待つことに。そして、攻撃が止み、反撃しようとした時。

「それまで。勝者、猪八戒」

「!?」

なんと、ガードすることに集中していて場外に出ていることに気付いていなかったのだ。

桃太たちのもとに戻る半蔵。

「すまない。俺としたことが」

「いいえ、大丈夫です。1勝すればいいのですから。次は私が行きます」

左近が言う。

次に2組目は左近と沙悟浄の戦いが始まる。

始まると同時に、

「出し惜しみは無しだ」

沙悟浄は変身し河童の姿になった。

「河童なら火が弱点なはず」

左近は火の玉で攻撃した。

「ハッ」

沙悟浄は(ほこ)で断ち切ると素早い動きで向かって来る。

左近は数発撃つが、沙悟浄はくねくねとかわし左近の懐まで来ると、水掻きのある手を思い切り振り抜く。すると、爆風が左近を襲い、場外に吹き飛ばした。

「勝者、沙悟浄」

これで後が無くなった桃太チーム。

「今度はオレが出る」

景虎が舞台に上がる。

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