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東方奔走録  作者: むーあ
紅魔郷
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湖上の氷精

霊夢は自らが持つ 霊符(カード)を眼前のルーミアに突き付けるように構え、高らかに言い放った


「私のスペルは霊符「夢想封印」ただ一つ!さあ!早くあんたもスペルカードを出しなさい!」


「!!・・・いくらなんでもっっ後悔するなよ人類!!」

(やった!!)


確かに先ほど封印(リボン)を付けているルーミアですら感じる程の、圧倒的な霊力を放ってはいたが、スペルカードを一枚しか用意しないとなると、それさえ凌げてしまえば、勝負は決するということであり、つまり霊夢は勝負前からマッチポイントの状態を自ら作り上げてしまったことに他ならない。


決闘で優先されるのは第一に美しさであり、相手を殺す為の弾幕はそもそも勝負で仕様される弾幕としては認められ無いのだ。あまりにも相手を甘く見た態度にルーミアは怒りを装ってはいるが、この決闘に十分な勝機を感じていた。


「あー怒らないでやってくれ、こいつすぐにムキになるからな」

「あんたに言われたくない!」

「流石にあたしもそんなことしないぜ!て言うかそもそも・・・


『ルーミアをいじめるなー!!!!』


「えっなにっ!?」

「ん!?げっ!!」

「チルノ!?な、なんで!?」


突如、霊夢とルーミアの間を切り裂くかのように遥か上空から青い影が垂直に飛んできたのだ。しかし、その影の勢いはとどまらず、湖の水面に飛び込むだろうと感じたそのとき・・・

『パキィィイインン』

と高音が響き渡り、その影が水面に触れた直後、触れた面から瞬時に湖の上が凍結した。よってその影、否、少女は水面に潜ることなく、しゃがみこんで湖上に着地していた。


「おい!魔法使い!せっかくこの前仲良くなって良いやつだと思ってたのに!あたいの親友をいじめてたなんて・・・許せない!!」


その少女は青い髪に磁器のような白い肌をした美少女であり、淡いブルーのショートワンピースを纏っている。背中には六枚二対の氷で出来た羽根が生えているかのごとく浮かんでおり、妖精の出で立ちはしているが、異質な存在だと言うことは明らかに見てとれる。


しかし少女は顔を見上げ、完全に魔理沙に向かって叫んでいた。


「おい・・・おいおいおい、完全に誤解なんだぜ」

「ちょっと、あんたの知り合いなの!?」

「あー此処は魔法の森も近いからたまに来ることもあったんだよ。その時に変わった妖精がいるなと思って弾幕ごっこ(模擬決闘)して遊んでだんだ。妖精の割にそこそこ話も通じるしなーただ・・・」


「チルノ!誤解だよー!私はこっちの巫女と決闘しようと!」

「なにい!2対1なんてひきょうだぞ!!こうなったら私も参加するからこれで2対2だ!」


「・・・ただ、怒ったら恐ろしく話を聞かない馬鹿なんだ」

「ダメじゃない!!」

「それはそうと、お前もホントに頭を冷やせ霊夢。

こんなところでそんな無茶して負けたらどうするんだ!これまでとなにも変わらない!今は紅霧が出てるだけだけど、段階を踏んで相手が何か起こすかもしれない。これは遺跡異変じゃないんだぜ・・・。」

「・・・ごめん」

「ごめん、こっちこそ言いすぎた。よし!待たせたなチルノ!ルーミア!これで2対2だ!私は3枚!霊夢は・・・」

「三枚よ!」

「だそうだ!そっちはー」

「「6枚!!」」


チルノとルーミアは互いに持っていた3枚づつのスペルカードをあわせて持ち、高らかに宣言した。


「あ、まずい、なんか負けそうなんだぜ」

「そうでもないでしょ」


妖怪と妖精。種族の垣根を越えるような二人の友情にチームワークを垣間見た魔理沙は冷や汗をかくが、不安をかき消すかのように霊夢が異を唱える。


「あんたの言う通りよ魔理沙。これまでとなにも変わらない。最初は確かに潰し合ったこともあったけど、それからはずっとこうやって駆け抜けてきたでしょ」

「霊夢・・・ぶふっ!なに恥ずかしいこと言ってんだよ」

「ちょっ、こらあ!良い感じに仲直りする雰囲気だったでしょうがあ!!」


「もう!いつまで待てば良いのよ!」

「おっとごめんチルノ!待ってくれてありがとな。」

「仲直りしたならいいよ。でもルーミアいじめたのゆるさないからね!絶対勝つ!」


「まだ言うか!じゃあ行くぞ!」



「「「「命名決闘法(スペルカードルール)」」」」

誰からともなく放たれる勝負の声色。

美しい少女達の、美しき弾幕の宴が、今、始まる。


「「「「勝負!・・・開始!!!」」」」

なかなか紅魔館までたどり着きませんね。

でも東方キャラみんな好きだから満足(о´∀`о)

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