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東方奔走録  作者: むーあ
紅魔郷
23/32

紅魔郷 終幕 博麗霊夢の決意



――――似ている


今は和解し、完全に邪悪な気配を断ち切った妹へと、優しい瞳で微笑む銀髪の幼き吸血鬼、レミリア・スカーレットを見つめ、ふと霊夢はそんなことを思った。



《魔理沙たちの勢力》と出会う少し前、下手をすれば博麗神社を、人里を、そして幻想郷を窮地に追い込んだであろう異変を、霊夢は事前に防いでいた事がある。

しかし、人里で語られることもなく、まして幻想郷の管理者である八雲紫すらも知らぬ激闘があったのだ。(最も、この紅霧の異変より前の大異変はどの首謀者の妖怪も策謀家であり、管理者そんなものに気付かれるようなへまは打たないものばかりだったのだが。)


そして霊夢と激闘を繰り広げた破格の力を持った《怪異》がいる。地獄の住人である『矜羯羅コンガラ』そして、魔界の住人である『Sariel(サリエル)』の二人だ。


実のところ二人に異変を起こす気などさらさら無かった。博麗神社の物置にある地下の結界門ゲートから綻びを感じ、霊夢が修行と称し遊びに行っただけなのだ。


そのゲートには理由は分からないが、二つの世界、地獄と魔界へと繋がっており、霊夢はその二人と邂逅した。

・・・レミリアと似ているのは、魔界の住人である『天使』サリエルの方である。

それは決して、容姿が似ているといった外見的なことでも、まして考え方や振舞でもない。

それは性質といっていいだろう。

神にも匹敵するほどの聖なる気質を持ち合わせながら、邪な魔の力を有するその在りようが、遥か昔の事の様に感じられるあの天使を、レミリアは霊夢に思い出させていた。



まあ・・・危うかったアイツとは違ってこいつはまあ・・・・・・、大丈夫でしょ。

さて・・・

不自然に広がっていた結界ドームを完全に解除し、パチュリーの水泡まほうをすり抜け、霊夢は魔理沙の元へと歩み寄った



「魔理沙・・・・・・あんたどっちが勝つと思う」


レミリアとフランドールの二人は左手を前に掲げた全く同じ態勢のままで会話をしていた。

しかしフランドールの手には輝くような炎剣が魔力を放ち、レミリアの手は未だなんの『力』すらも出してはいない。


「へへッ、賭けるか?・・・レミリアだぜ。どう足掻いてもな」


「・・・賭けないわよ、まあでもフランドールが勝つわ」


「そっかあ、お前はそう思うか」


「アイツ、妹の方勝つ気あるんかね・・・ちょっと剣が弱くなったわよ」


嬉しそうにニコっと力強い笑みを浮かべる魔法使いに、引きつり笑いで返した霊夢は疑問を魔理沙に投げかける。


「勝負は勝負だろ。あいつは多分狂気に侵されてた頃とで魔力の出し方が違ってることに、ちょっと戸惑ってる位だと思うぜ?でもそんなん直ぐ慣れるさ。あんな実力の《魔法少女》ならな」


「あっそ、まあでもそんなの関係なくフランドールが勝つわね。」


「やけにフランを推すな霊夢・・・なんでそう思う?」


「・・・・・・勘よ。決まってんでしょ」


「・・・そうかよ、この天才めー」


「というか今回アンタ頑張り過ぎでしょ!巫女の仕事取るな!!」



ボロボロになった魔理沙の姿を見て改めて霊夢はそう告げる。

メイド長と門番との闘いを一手に引き受け、決着こそついていないものの、魔女パチュリーとの戦いで紅霧を散らしたこの魔法使いはどう考えても動き過ぎていた。異変解決という巫女の仕事を完全に奪い去ってしまうほどに、である。


「私が博麗霊夢、巫女だぜ?」


「おいコラ」


「じょ・・・冗談だぜ、まあでもそりゃ頑張るだろ。

氷精ともだちがあんなに頑張ってたんだからな・・・おっとそろそろ最終局面だぜ!」


「禁忌『レーヴァテイン』!!!」


先に、一瞬とも言える時間の差ではあるが、先に宣言したのはフランドールの方だった。

不敵に口角を釣り上げて笑みを浮かべながら、魔理沙の発言どおり、炎の剣は最初に発現させたほどのかがやくような炎が盛る。

そして縦に伸びたその炎剣を上段に構え、容赦なく一直線にレミリアに向かい振り下ろす。



良い太刀筋だぜ!妹の方が速い!?


速いわね・・・でもアイツは・・・



「神槍『スピア・ザ・グングニル』!!!」


フランドールの宣言から攻撃までの時間は一瞬といっていい。そして、その太刀にほぼ同時に宣言を掛け、

レミリアは《右手》を剣に添わせる形で上に翳したのち、その掌で横に弾く様に炎剣を、『レーヴァテイン』を自らの身体の右下に受け流したのだ。


「くっ・・・あ・・・え!!!??」




マジかよ・・・それは予想外過ぎたぜ!




そう・・・・・・受け流したのだ。それも右手で、である。


フランドールに破壊魔法クランベリートラップで壊され、無くなったはずの右手は、宣言と同時に、紅いかいなとなって再生した。それは獣の腕のようであり、禍々しい妖気をこの場にいる全員が感じていた。レーヴァテインを受け流す事ができるほどの力を持つ右腕それを、全く警戒していなかった方向から向けられたフランは、意図せず思考を狼狽させる。





―――――さあ、後奏エピローグ

「受け取ってくれ・・・フラン」


そして一瞬で両こぶしを握り、拳闘士ボクサーのように小さく構えを取ったレミリアは、右のストレートをフランドールの腹部に叩き込む。魔術も妖術も、何のひねりもない力技であるが、そのカウンターは美しいまでに洗練された、《最速はその軌道しかない》といえるほどに速いものだった。


フランドールは芯にまで響くそのダメージに、魔力と妖気を一時的にではあるが散らされたのを感じ、思わず床に仰向けに倒れこむ。


「グングニルじゃ・・・ないじゃん・・・・・・アンタ」



寝そべりながら悪態を付くフランドールを、レミリアは覗き込みながら嬉しそうに返す。



「ククッ、まあな・・・強いだろう、姉は」


「・・・・・・お姉さまって呼ぶの・・・やめよ」


「ええっ!!?」


地に伏しながら呆れ返るフランドール。

そしてその妹の他愛ない返しに慌てふためくレミリア。

先ほどまで殺し合いの様な決闘をしていたとは思えない二人を見て、この異変の収束を誰もが感じ、安堵していた中、不意に一人の声が響き渡る。



「フランドール、勝利!」



え・・・・



いつの間にやら水泡ぼうへきの魔法を解き、紫の髪を棚引かせる魔女の放つ一言に、多くの者は唖然とした表情をしていたが、巫女と魔法使い、そして氷精。三人の少女は呆れたような表情を浮かべ、言葉を紡ぐ。


「まあ・・・闘いに勝って試合に負けたって感じか?」


「レミリア、あんた認めたらだめでしょ・・・《スペルの不履行》も立派な反則よ反則。」


「ぷっ・・・は、はずかし~レミリア」


レミリアはポカーンとした口のまま目をぱちぱちさせて霊夢と魔理沙、チルノを見渡す。


「え!?いやいや!!・・・・・・えええええぇ!!!ちょっまっっ・・・今の無し!!」


「お嬢様、往生際が悪うございます」


「ちょっ・・・悪くねえわ!いや・・・だってそんなん知らんもん!!それに私はスペルカードルールなんて言ってないからなー!」


「レミィ!トップとして威厳と盟約は守りなさい!紅魔館は決闘での命名決闘法スペルカードルールの恒久的使用を誓っているわ!これは紅魔館ここの副官としての私の決定よ!!」


「え゛え゛えええぇぇぇぇ!何勝手に決めてんの!?」


「やったーあたし自由だー!もうアンタには縛られないからね!!」


「うわあ!一緒に宴会したかったのにーー!!」


「え!?何それ面白そう!!私もそれは参加するよお姉さま!」


「あそれは行くんだ。というか姉の話ちゃんと聞いてくださいお願いします・・・」


半ば茶番コントのようなやり取りに妙な安心と終焉を霊夢と魔理沙は感じていた。



「はは!パチュリー様っ・・・副官時代の話引っ張り出してきちゃった」


「なんだよ美鈴、副官って・・・」


「ああ、あー・・・私たちは昔は、誤解を受けて妖怪同士で抗争とか、国をまたいで人間と戦争なんて結構ざらでしたからねー。その時のパチュリー様の役職みたいなもんです。実質ナンバー2的な立ち位置で、尚且つ参謀の意味を含むその役職よびなは丁度当てはまりますから・・・。最も、今となっては怖がられるぐらいです・・・まあ、それぐらいなら私たちも耐えますよ」


「そっか、あんたらも大変だったんだな・・・・・・」


「まあ・・・あんたは・・・あんた達は大丈夫よ・・・この地の・・・幻想郷の『秩序』を乱すような奴らじゃあない。アンタ達の事、誤解なんてさせない。」


「!?・・・・・・あ・・・ありがとうございます!」


「敬語はいいわ、あんたらはもう・・・この地の住民よ。決闘ゲームで遊んだ・・・もう友達みたいなもんでしょ」


「そう?・・・じゃあ・・・よろしく霊夢!」


霊夢は今までとは違う、優しくも決意を固めたような瞳で美鈴と語る。

そして苦笑を浮かべながらレミリアたちに視線を移した。そして今までに起こった数多くの異変に・・・出会った妖怪たちに想いを馳せる・・・。

――――サリエル・・・コンガラも・・・アンタらもホントはこんな面白いやつだったのかもしれないわね・・・。


「霊夢・・・?どうしたんだぜ?」


――――魅魔・・・アンタとはもうちょっと分かり合えたかもしれない。魔理沙はもう吹っ切れてるわよ。



《もう終わりましたー?》


突如として空間に紅い円状の魔法陣が現れ、その中からひょこっと小悪魔と大妖精が顔を出す。


「大ちゃん!!どこ行ってたの!?」


「えっと・・・小悪魔さんに連れられて書斎でお喋りしてたの」

 

「小悪魔・・・あなたわたしを前線に置いて自分だけ安全なところに逃げるなんていい度胸ねえ」


「え!?いやほら!大妖精ちゃん危ないと思ったから非難させようかなーなんて・・・」


「楽しくお喋りしていたでしょう!私とのリンクは切れてないわよ!!(ぎりぎり)」


「ギャー!!パチュリー様頭の羽むしろうとしないで!ちぎれます!人間になっちゃいます!!」


「嘘つけ!!」


「ねえ妖精さん・・・」


「は!はい!!」


危ない戯れ方をしている魔女と小悪魔を後目しりめに、フランドールが大妖精に語り掛ける。


「さっきは・・・ホントごめん!!脅かすような真似して・・・」


「え・・・・・・ああ!あの術ですか!?大丈夫ですよ!ただの牽制ですよね!私を狙ってるんじゃないってさすがに分かりましたから・・・ちょっとびっくりはしちゃいましたけど」


フランドールが謝罪したのはレミリアが符の封印を解いた際に一番最初に大妖精の足元に放った破壊魔法クランベリートラップのことである。しかしその時のフランドールは少ない自我でも、きちんと術の制御はしていたのだ。これから、新しく仲間となるであろう者たちを、死なせぬために。


「へへっ・・・『弱い力』すら操っての原子崩壊も、そんな精度で制御できるなんてなー。

尋常じゃない魔法学の研鑽だぜ・・・・・・今度ちょっと話聞かしてくれよフラン!」


「え・・・すごい!わかるんだ私の魔法!パチュリーも分かんなかったのに!!エへへッ・・・ちょっとしたコツがあるんだよ!貴方は!?」


「私か?私は・・・・・・」



博麗の巫女は皆のやり取りを見続け、考察を止めないでいた。


―――夢美。幽香。それに神綺。

今までずっと悩んでいた。私は妖怪を退治することや、殺すことでしか、幻想郷を守る手段は無かったのか、アイツらと、真に分かり合い、手を取り合う未来は無かったのか。否、断じて否だ。退治(それ)以外にも道はある。

紫がその為の決闘法(ルール)を創ってくれた。魔理沙が出来ると示してくれた・・・・・・私・・・決めボカッッ


「いったッッ・・・ちょっと魔理沙あんたこらああああ!!」


「いつまで呆けた面してんだよ霊夢、置いてくぞ!」


「霊夢!ありがとうね!!」


不意にフランドールが無邪気な笑みを浮かべ感謝を告げる、私は面食らってしまった。


「は・・・?」


「だーかーらー!霊夢が闘ってるとき教えてくれたじゃない・・・・・・命名決闘法スペルカードルールよ!!」


あー・・・・・・





これ私も動けなくなるのよ・・・どう切り抜けるかな 


二階の中央廊下、大扉へと向かうチルノを見送った霊夢は封魔陣の術中であり、妖精たちを足止めしている最中であった。


まあ・・・いけるか・・・・・・。


短く思考した霊夢はすぐさま何事もなかったかの如く歩み出す。半年ほど前までこの術中は動けなかったはずなのだが、修行により特殊な空の飛び方を会得した霊夢は、術のデメリットすらも超越していた。この世に存在するあらゆるモノの干渉を受けぬ、『空を飛ぶ程度の能力』の効果である。


『アンタらももう湖に帰りなさい、チルノは心配してんのよあれで・・・・・・はあ!!』


大きく諸手を左右に広げ、短く気合を声に込めて術を繰り出す、すると、手のひらから球体の様にカラフルな霊力の塊が二つ、四つ、六つと、間隔を開けて放出される・・・放出された霊力は霊夢の周りを回転し、妖精たちを声も上げさせず消滅させた・・・わざの名は夢想妙珠。


おっしゃあ・・・やられてんじゃないわよチルノ!!


走り出した霊夢は勢いよく飛び上がり、中空で大扉を蹴破ろうとした、しかし・・・


ブンッッ


!!?


突如掛け直されたかのように、防壁であろう《赤い十字の魔法陣》が一瞬にして扉に出現した。しかし霊夢は追撃の蹴りを止めようとはしない。


上等じゃない!私の霊力とタメ張ろうってか!!


扉に向かう脚に更に霊力を掛け、激突させようとしたその瞬間、魔法陣の性質が変わったのだ。


な!?まずい・・・切り替わった!!?どっか送られる!!


勢いを殺しきれぬ霊夢は吸い込まれるかの如く魔法陣の中に消えた。


『づう!!くそっやられた!!明らかに防壁だったのに・・・・・・』

見られてたのね・・・じゃなかったらあの時機タイミングはありえない・・・さて。ここは・・・


見渡すと二十畳ほどもの間取りがある洋式の部屋が広がっていた。

人形や縫いぐるみ、トランプ、《魔界》で見たことのある受像機テレビの小型であろう物や、それを媒体にしたゲーム機・・その他にも多くの見たことのないような玩具が散らばっていた。壁には赤い円状の防壁のような魔法陣が至る所に何十にも重なる様にびっしりと描かれている異様な空間だった。


『アンタ・・・だれ・・・』


後ろから掛けられた声に振り返ると、いびつな羽をもつ金髪の少女が亡霊の様に立っていた。


『・・・・・・あんたこそ誰よ、私を送ったのあんたか?』

コイツ・・・やばい・・・アイツらに・・・性質が似すぎている・・・。


霊夢が思い出したのは、『夢幻世界』と云われる異世界での激闘、その相手となった二人の大妖がいた。

夢幻世界の住人であり、その世界を創り上げた二人の姉妹、幻月げんげつ夢月むげつ

死を撒き散らすような禍々しい妖気は見る者の心を打ちこわし、対峙する者の決意を踏みにじる。

その忌々しいほどの力を再び目の当たりにした霊夢は確信した。そう・・・


殺すしかない!!


即座に懐の符を取り出そうとしたその時


『・・・アタシを殺してくれるの?』


『え・・・・・・』


『アンタが凄い強いってのは・・・私にもわかるよ・・・・・・そうだよね・・・私・・・だめだなあ゛』


『は!?・・・え!?どうしたどうした!!?』


突如涙を瞳に浮かべ、堪えるように弱音を漏らす目の前の大妖の姿に狼狽する。


『私ザあ、どうせなら皆と遊びたカったんだ・・・・・・オネエサマと一緒に・・・イたかッたダケなんだけどね・・・でもダメみたい・・・・・・私・・・全部・・・・・・よごしちゃうから・・・・・・』


『アンタ・・・・・・そうか』


隔離されてる・・・この部屋の壁に敷き詰められたような魔法陣ぼうへきは、そういうことか。

並みの奴はこいつの瘴気にも似た妖気を感じただけで、一刻(二時間)と持たないでしょうね・・・。


『ねえ・・・・・・アタシを『気が変わった』


『エ・・・・・・』


『遊びたかったんでしょ?丁度いいわ・・・・・・今から最先端の遊びを教えてあげるわよ、辺境の地の最先端・・・舐めたらいかんわよ・・・まあぶっちゃけ逃げに関してはパターン作りゲームみたいなもんだけどね』


『・・・・・・なにをするの』


命名決闘法スペルカードルールよ』


『Spell……?』


『?・・・アンタ・・・・・・まあいいわやりながら説明するわよ。

なんか賭けましょうか・・・そうね、あんたが勝ったら好きにしていいわ。自由にしなよ・・・でも私が勝ったら、あんたを封印させてもらう』


『でも・・・殺しちゃうかもしれないよ・・・・・・』


『遠慮しないでいいわ、私は、壊れないし殺せない』


――――――何者にも、縛られない。



『遠慮・・・せずに・・・・・・』


『そ、さて・・・・・・まあ、行きますよ。そういえばまだお互い名乗ってなかったわね。私は博麗霊夢。楽園の素敵な・・・・・・shamanシャーマン(巫女)よ。・・・あんたは?』


『あはっははははッッハハハははああ・・・・・・・フランドール・スカーレット・・・・・・オネエサマのイモウトの、吸血鬼だア!!』

 



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「こんな楽しい遊びしたことなかったし・・それに・・・誰も壊さずに済む」


「フランドール・・・あんた」


「フランでいいって!魔理沙もそう呼んでるんだし!!」


「そう・・・フラン」


「おいもう話そこらへんにして宴会行こうぜ!もう私はらがへってしょうがない・・・」


「え・・・ちょ、今日するの!?」


「何言ってんだよ霊夢、なあ咲夜、《終わったら》って話だったよなー」


「そうね、間違いないわ」


「なんでアンタらそんな仲良くなってんのよ!大体宴会の準備なんてしてないでしょ!!」


「霊夢、なんでお前が慌ててるか分かるぜ・・・。私がこれから言おうとしてることを察して、だろ?

へへっ・・・でも言うぜ!神社の境内で月見酒ってのも悪くないよなあ!!なあみんなあ!!!」


「「「「「「「「「おー!!!!」」」」」」」」」


「あたしんちでやるなあああ゛!!!!

あーもう!アンタら絶対片づけなさいよ!散らかしたら本気マジで退治するからね!!」


「あははっっわかってるって、結局やってくれるんだよなあ・・・・・・

よっしゃ!食材とかあるか咲夜!美鈴!皆で料理したら結構な量になんだろ!!」




――――――決めたわ・・・・・・レミリアが妹を助けようとしたように、フランが絶望の運命から這い出した様に・・・私は今まで救えなかった奴らの分まで、これから救って見せる・・・・・・そしてこの地の・・・幻想郷の秩序を・・・守って見せる。



一人の少女が決意を固めたその夜、博麗神社では人外の宴が開かれたという。

しかしその日から、ただでさえ参拝客の少ない博麗神社に、妖怪を恐れてしばらく誰も寄り付かなくなったのは、言うまでもない・・・・・・霊夢が人里からの誤解を解くのには、しばらくかかったという。




第一章 紅霧異変、了。


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