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バス停

作者: 本善綴哉

朝。会社へ、学校へと行く毎日、同じ時間にバスに乗る人たちがやってくる。ある人はごく平凡な人、またある人は夫婦そろって出勤というカップル、またある人は学校へ通学する学生生徒さん、またある人はただ単にバス停に掲げられた時刻表をチェックしに来たのみという人、またある人は平日というのにこれから遊びに行く装いをした人。またある人はバス停に立っていながらただ単に道行くバスを眺めているのみ。またある人はカメラ片手にやってきたバスに向かってシャッターを切っている。いわゆる「撮りバス」人それぞれバスに乗ったり、見たり、写真に撮ったりするために毎日、毎日、バス停に立っているのだ。


ある人はちょうど今やって来たバスが混んでいて乗ろうにもしんどそうだったので次にやってくる空いているバスまでやり過ごす。

客A「あ、やっとバスが来た!」

しかし、やって来たバスは混んでいた。

客A「あ~あ、これ混んでるわ・・・。乗るのしんどそうだわ・・・」

「次にやって来る空いてるバスに乗ろうか・・・」


またある時はせっかく待っているのにそこを我が物顔で通過してしまう。

客B「あっ、バスが来た~」

しかしこのバスは回送車だった。

客B「せっかくバス停で待ってるのに止まらないとは!」

「よくよく見たらこのバスは回送か・・・」


またある時はたまたま通りかかった空車のタクシーを見つけて手を上げてタクシーに乗り込む人も。

客C「今日は大事なことがあるというのにこういう時に限ってバスがなかなかやってこない。もう10分近くもここで待ってるのに!」

そこへ偶然、空車のタクシーが通りかかった。

客C「しゃーないわ。タクシー乗っちゃえ」

その人は空車のタクシーを見つけて手を上げ、タクシーに乗った。


またある時はちょうど目の前でバスが行ってしまい、その後10分もバス停で待たされる羽目になってしまった人も。

客D「しまった!畜生!バス停に来た時にちょうどバスが行ってしまったわ」

バス停に掲げられた時刻表を見ると次のバスは10分以上もあとの時間までない。

客D「えぇぇぇ~!あと10分以上も次のバスがやって来ないとは!」


またある時はバス停には人がいないのにバスの走り方が運転ドライブ予定時刻ダイヤよりも早く走ってしまっていたために時間調整でバスが止まる。


真夏の暑い晴れた昼間や冬の寒い時、雨が降りしきる時など、一刻も早くバスに乗りたいであろう。しかしそういう時に限ってバスはなかなかやって来ない。バス停で待っている客も、もう我慢の限界を超えている人もいるかも。


夕刻。会社や学校からの帰りの人たちがバスに乗って家のある地域エリアまで帰って来る。朝、このバス停でバスに乗って行った人たちが夕方を過ぎてくると今度は続々とまたバスから降りてくる。


深夜、最終バスの時間がやって来た。最終バスの行き先表示は赤ランプが点灯、最近の電光表示式の行き先表示のバスでアは行き先の周りに赤枠が表示され「今日最後のバス」ということを利用客に注意を促している。業界では最終バスのことを別名「赤バス」ともいう。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 地の文と客の台詞の内容が冗長じゃない? [一言] 幼い頃にワンマンバスと聞いて「強そうなバスだな」と思ってた時期がボクにもありました。
2016/05/20 14:12 退会済み
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