戯言ポエマー
今日もせっせと編むのはポエム
詩に事寄せた自己発露
意味は問わずに響きで選ぶ
装飾華美な美辞麗句
小難しい言葉を並べて
寄せ集めただけの自己陶酔
自分の言葉は何かを変えると
稚拙に気付かぬ自意識過剰
誰にも理解されない自分を
詩に託けた自己肯定
別れた恋人へ送る詩
ほんとはただの自己憐憫
世界の平和を祈る詩
油断も隙もない自慰行為
唄う文言は残さず徒言
誰の心にも響かない
謳う文言は余さず虚言
終始一貫した自己満足
とうとう編み上げた一篇を
矯めつ眇めつ眺めては
独りで淡く嘆息し続ける
誰の評価も気にかけず
世間の視線も気に留めず
唄うままに唄い続ける
毒にも薬にもならない戯言は
自分の亡骸に残す詩