中田家の妄想~こんな家に住みたいよね!編
中田一家の名前と読み
長男:朱鷺-トキ-
長女:音夢-ネム-
次女:世羅-セラ-
三女:梓右-シウ-
なにもない日曜日の昼過ぎ、いつもうるさい中田家にも静かな時間ができるときがある。それはご飯後だ。みんな静かに自分の時間を過ごす中、いきなり脈絡もなく寝転がっている世羅が話し出す。
「やっぱり大きい家って憧れるよね」
「あーわかる…温泉とかついててサウナももちろんつけたいね」
携帯をいじるのをやめて起き上がって語りだす音夢。
「サウナいいねー!よしつけよう」
「温泉は掘るんでしょ?」
そこに朱鷺も入ってきて話は盛り上がる自己主張の強い3人。
「でっかいウォークインクローゼットも欲しい」
「冷蔵庫は業務用みたいな大きいやつにしよ!」
「テラスとかどうよ?」
「じゃあプラネタリュウムも作ろうよ」
「水族館欲しい!ペンギンさんにサメさんにエイヒレにバハモンドオウギハクジラ!」
「図書室を、いや図書館あったら最高だわ……」
「映画館みたいなシアターある部屋も作ろう」
「温室もほしいよ!バナナの木植えるのー!」
「夢の国作ろう」
「地下室にワインセラーとか、チーズとか作っちゃったりして」
「どれだけ家はでかくても掘りごたつは必要だよね、でもそこに暖炉もつけたい」
「あとは……のぼり棒」
「のぼり棒?」
まだまだ各個人理想はあるようだが、ここでそれをテレビゲームをしつつ聞いていた梓右が口をはさむ。
「それ家になきゃダメ?」
そう聞かれ3人とも押し黙る。
「まあみんなでおでかけする理由はなくなっちゃうかもね……」
世羅がうーんと唸る。
「温泉とか欲しいけど行く楽しみもあるからね」
「確かに」
さっきの勢いはどこにやら、静かになる3兄妹。そんな姿を横目に梓右はゲームに目線を戻しつつぽつりと呟いた。
「まあ梓右はゲームがあればなんでもいいかな……」