薄暗い夜の様に
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
喚かないのが~。の二人。
クラゲじゃなかったよ( '-' )
水族館というのは、何も魚を見る為だけの空間では無い。最近では凝った演出や内装、また旋律がこの空間を形作っている。
此処も例に漏れず、夜々薄暗い海を揺蕩う様な神秘的な曲で出迎えてくれた。其れに耳を傾けながら、薄暗い小さな部屋の中へ移動した。
夜の浅瀬を思わせる様な淡い青の水槽の中で、熱帯魚が思うままに泳いでいる。誰かに媚びを売るわけでもなく、楽しませる訳でもなく、ただ気ままに。
彼が言う『気張るな』というのはこの水槽の中の魚達の様な生き方を指しているのかも知れない。思うままに、気ままに。
「水族館の空気感って良いよね。薄暗い夜みたいで、なんかそっと寄り添ってくれてる感じがする」
「そうだな。間違ってもこの空気で太陽は連想させない。ある意味、お前と似てる」
今の言葉に引っ掛かりを覚えて、水槽から目を離す。彼の視線は延々と水槽へと注がれていた。
「ごめん。なんかピンと来ない」
何方かと言えば昼間じゃない? そんな常にハイテンションって訳でもないけど、周りから見たら結構明るい子の様に振舞っているよ。面倒見も良い(自称)しね。
そんな事を話そうとしたら、彼の方が先に口を開いた。
「あんまり押し付けがましくないところ。常に決定権を相手に渡してくれるところ。ただ黙って寄り添ってくれるところ。誰かの居場所になろうとするところ。基本的にお前そっくり」
此処で漸く目が合った。真摯な瞳がじっと此方を見詰めてくる。褒めて……くれているのだろう。
「初めて言われたよ。そんな事」
「願わくば、その優しさでお前自身が傷付くことの無いように。出来れば、水槽の中を気ままに泳ぐ魚の様に。そう生きて欲しい。そしてその礎が俺であれば良い思ってる」
彼はもう、魚には目を向けていなかった。ただずっと私の方を向いていた。
「有難う。でもね、その考えこそが、薄暗い夜に似てる」
君も、そういうところあるからね。ただ優しくて、私を優先してくれて、むかし怒った時から何も変わらない。
「悪くないね。こうして君と歩くの」
個人的意見ですが、やっぱり短編から入った方が良い。
何となくですが流れ、もといプロットが見えてきました。
長編にするまで持つかはまた別の話し( '-' )
其れが怖い。何よりも。
今までのガッツどこ行ったよ( '-' )
なので。
だから主要部分だけ短編で晒して行こうと思います。
長編にするかはまた別の話。(二度目)
本当はクラゲで書きたかった( '-' )
けれどもクラゲの空間ちょっと遠くてやめました。
水族館って夜みたいだなと思って。
薄暗くて、優しい夜のようなあの空気が好きです。
そして明るくも彼女に似ていると思ったんですよ。
押し付けがましくなく、ただ静かに寄り添ってくれそうなところ。たまに発破かけますけどね。
そうしてその優しさで、これ以上傷付く事のないように、自分が居場所になりたい。
これが付き合った理由です。
※恋人らしいこと(キスとか)もしたいけど、優先順位ぶっちぎりNo.1がこれです。
もう終わりが見えそう。怖い( '-' )