表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10億円寄付したら優遇転生してもらえました。  作者: ブロッコリーは芯のほうがうまい
98/114

サンダークラウド

 俺リーン・ルノエスはベディと別れたあと、隠されていた部屋で魔法陣を見つけていた。


 俺はその魔法陣からミノタウロスが出てこようとしている途中で、なんとか魔法陣を壊すことができた。


 しかし、ミノタウロスの叫び声が大きくキートにバレてしまった。

 俺は今、キートを影の世界から目で追っていた。



「おいお前ら!誰がこれをやりやがった!」



 キートはすごい形相で地下牢で叫んでいた。





 しかし、もうそこには誰もいないのである。





 子供達は俺とヴェルの手によって影の世界に逃しているからな!






「おぉぉ!」







 キートは怒りが頂点に達したのか、叫んでいた!


「誰がやりやがったーー!」


「神父!おい!神父はどこだ!」


 キートは怒りから聖堂に向かっていた。


 その道中、だんだんと人間の姿を変えヴァンパイアの体へと変わり果てていった。




 顔は血色の悪い色になり、爪が針のように尖り、コウモリのような羽を生やしていた。




 キートが叫んでいるのを聞きつけた神父が走ってキートが向かっていた聖堂へやってきた。



「は!はい!どうかなされましたか?!」



「どうしたかじゃねぇ!あのガキどもが逃げたぞ!」


「そんなまさか!」


 神父はそういうと急いで地下牢に走って行った。


「いない!本当にいない!」


「だから言ってんだろが!」


「では、直ぐに呼び戻しましょう!」



 そう言うと親父はブツブツ何かを唱え始めた。


「この教会まで走って戻ってこい」




 俺はベディのとか見ていたからわかった。




 あれは奴隷魔法による呼び戻しだ!




 俺はすぐに影から飛び出した!



「なんだお前は!?」



「通りがかりのただの子供さ!」


「クレイ!」



 俺は即座に土魔法で2人を捕まえようとした!



 神父は土魔法でガチガチに固めることができたが、キートの方は翼を使い上空に逃げられてしまった!



「あんた、子供なのに魔法を使えるのかい!?」


「それが何か問題でも?」



「いい金になりそうじゃねぇーかー!」



 こいつはこの状況でも人を奴隷にすることしか頭にないらしい。



「ほんとに悪魔だな!」



「魔法が使える…ってことは!もしかしてお前がミノタウロスの魔法陣を壊しやがったな!?」



「あぁ、それなら…」



 俺は影の世界から先程しまっておいたミノタロスの頭を出した。



「あんたが言ってるのはこいつのことか?」



 俺がそれを見せるとキートは相当キレたのか俺の方に向かってすごい勢いで飛んできた!



「てめぇ!よくもミノタウロスを!」



「ウォーターボール!」


 俺は飛んでくるキートに向かって、できるだけ大きいウォーターボールをお見舞いしてやった!



 バシャン!



「ただの水じゃねぇか!」


 俺に向かって飛び込んでくるキートをギリギリまで引きつけた俺はシャドーダイブで影の中に入った。



 バコーン!


「くそ!あのガキはどこいった!」



 びしょ濡れになっているキートを影の世界から見ている俺は教会の天井の影から飛び出した!



「サンダークラウド!」


「そこにいたのか!」



 キートは俺が天井にいることに気がつきこちらに飛んでこようとしている!



 しかし、もう遅い!



 俺の魔法はもう準備万端だ!




「サンダーー!!」





 ドカッーーン!!




 すごい爆発音と共に黄色い光が教会の中を包み込んだ。



 俺は水に濡れたことにより、電気を通しやすくなったキートヘ特大の雷をお見舞いしてやったのだ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ