動物と話せる少女
俺リーン・ルノエスはアン・クルトというおばさんのお手伝いの合間に獣人族の少女を探していた。
するとその少女は白い服の男に教会へ連れて行かれた。
心配に思い追跡すると、教会の地下にその少女は囚われていたのであった。
俺は獣人族の少女に詳しい話を聞こうとしていた。
「君は俺のことを信用できないかもしれないが、本当に助けたいと思ってるんだ!」
「人間は嘘ばかりつく…私はお前ら人間を信用出来ない!」
しかし、人間に対しての不信感から俺には全く心を開いてくれない。
「でも、このままここにいたらまた酷い目にあわされるよ!」
「大丈夫。なんとかするから…」
「なんとかって…」
この獣人の少女はかなり強情な性格らしく、何を言っても教えてくれそうにない。
「チュウ!」
「あら、ネズミなんか飼ってるの?!」
「チュウ!誰がネズミだ!俺はハムスターだ!」
「そう。それはごめんね!」
「え!?君ヴェルの言ってる言葉わかるの?!」
「えぇ!私はビースト族の娘ですもん!当然よ!」
どうやら獣人族は動物と会話ができるようだ。
心を交わすことができるとは聞いていたが、会話までできるとは思ってもいなかった。
「俺と話すのが信用できないって言うならこのヴェルと会話するってのはどう?」
「ん〜…」
獣人の少女は悩んでいたが、ヴェルがハムスターという種類であることに興味を持ち話し始めた。
「あんた、ハムスターって言ってたけど普通のネズミではないのね?」
「あぁ、僕は元々別の生き物だったがノアの神様に頼んでこのハムスターの姿に変えてもらったんだ…」
「あんたほんとのこと言ってるの?嘘じゃないでしょうね?!」
「チュウ!ほんとだ!」
「ノアの神様にも誓えるかい?」
「もちろん誓うよ!」
「そう!なら、あんたになら話してあげてもいいわよ」
そう話すとヴェルとその少女は会話をし始めた。
「私の名前はベディ。ビーストハイドの出身よ」
「俺はヴェル!元々聖獣フェンリルとして名を馳せていたが、今はご主人様のリーン様にお仕えするためにハムスターの体になった!」
「あんたほんとに聖獣なの?」
「もちろんだ!」
「そんな体の小さい聖獣は初めて見たよ」
「僕もこんなことになるとは思わなかったよ!」
ベディは少し考えた顔をした後、俺の方に話しかけてきた。
「てか、あんた。リーンって言ったわよね」
「うん…」
「聖獣を使役するなんてあんたって勇者とかなの?!」
「いや、勇者とかではないらしいんだ…俺も勘違いしてたけどね」
俺も聖獣がペットになった時はびっくりしたが、他の人からしてもやっぱり勇者候補に見えるよね!
ちょっとだけ、俺が勘違いしたことをタマちゃんに文句を言いたいと思っていた。
「勇者候補じゃないとしても、聖獣を使役しているんだから、あんたも信用できそうね」
「本当に?」
「あんたも聞くのを許してあげる」
そういうとベディはここに囚われるまでの話をしてくれた。




