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10億円寄付したら優遇転生してもらえました。  作者: ブロッコリーは芯のほうがうまい
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それぞれの町

 俺リーン・ルノエスはアザゼルから逃げ出し、パール・ペリアとボルス・ポルスの2人を引き連れ、ある町に辿り着いていた。


 俺達はそこで、パールの父アラス・ペリアの遺体が見つかったことを知った。


 しかし、パールは俺の予想とは違い強い心を持っていたのであった。

 俺達はおばさんからこの街について、いろんなことを聞いた。


 この街は“レインフォレスト”という名前らしい。


 俺らがアザゼルと戦っていた場所が“サンドオブサッドネス”と言う場所、通称“サオサス”だったらしい。


 サオサスでは毎年多くの死人が出ているらしく、無知な冒険者がそのルートを使い、道を見失うことで帰らぬ人となることが多くあるようだ。


 その為、この町ではサオサスをうまく渡るためのガイドの仕事がかなり人気を集めているらしい。




 あと、この町のことを色々教えてくれ、俺たちにご飯まで与えてくれたこのおばさんは“アン・クルト”のいう名前らしい。


「クルト…どこかで聞いたことがあるような…」



「私はお前たちと会うのは初めてだよ」


「失礼しました」



 俺はどこか聞き覚えのある名前を思い出せずにいた。


 まぁいい


 とりあえずこの国から次の町に行くためには食料や水分がそれなりに必要なことがわかった。



 しかし、俺たちはまだ子供だし、食料を手入れるの為のお金は一切持っていない。


 そう悩んでいるとアンおばさんが提案してくれた。


「あんた達お金に困っているなら私のお仕事の手伝いをしてくれないかい?」


「そんなにたくさんのお金は渡せないけど、食事と寝床も用意してあげるよ?」



「本当ですか?!」



 俺達は断る理由などなかった。



 ただでさえ4歳の子供3人なんて、足手纏いでしかないのにお給料を出してくれ、食事と寝床まで用意してくれると言うのだ!


 感謝しかない。


「ありがとうございます!」


「働き具合によるけど金額は銅貨5枚から小銀貨1枚くらいまで考えてるからね!頑張っておくれ!」



「はい!頑張ります!」



 こんなに色々よくしてくれる人に出会えたて俺は本当に幸運だ。




 ついでに…


 この世界のお金はほぼ同じ通貨である。


 銅貨1枚でリンゴ1つくらいの価格だ。日本円だと100円くらいだろうか。


 小銀貨は銅貨10枚分の価値と同じらしい。



 1日で小銀貨1枚分もらえるのであればかなり早くここから出ることもできるかもしれない。


 つまり、とにかく頑張らないといけないと言うことだ。




「一旦夕方になるまでは暇だから外で遊んできな!」


「はーい!」

「はい」

「はい」



「でも、変な奴について行ったりしたらダメだからね!」


「変なのってどんな人?」



 パールが不思議そうな目をして聞いている。



「そうね、あんた達に話しかけてくるようなやつは大体変なやつよ!教会の親父も相手にしちゃダメだからね」



「わかりました…」



 今この会話を神父に救われたクララが聞いていたらびっくりするだろうな!


 俺は心の中で想像し、少し笑ってしまった。


「それじゃあ、外で遊んできます!」



 俺達は外に遊びに行くということにし、町を探検することにした。


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