仲間のために
俺リーン・ルノエスは3人の騎士アラスとボルス、そしてアト・レイクという少年の存在を聞き、エザルア・サンタが何者なのか気づき始めていた。
ボルスさんが剣を抜き、ゆっくりとエザルアに近づいて行った。
「なぁエザルアよ…本当は、おめぇがアトを殺したんじゃねぇのか」
「…」
ポルスさんの声が小さいのか、はたまたアラスとの剣の戦いが激しいからなのか。エザルアは全く反応せず、ただ剣を振り続けていた。
「おい!聞いてんのか!」
「…」
「おい!」
「うるせぇ!さっさと加勢するなら加勢しろ!」
思わずアラスはツッコんでしまった。
「そうだな!」
アラスも余裕がないのか、なかなか途切れる剣の打ち合いが目の前に広がっている。
アラスの言葉を聞き、ポルスさんは走ってエザルアとの距離を詰めた!
「アトス!やるぞ!」
「俺との一騎打ちじゃどうも厳しそうだよ!」
アトスは若干微笑みつつ剣を降り続けていた。
「こいつは人間じゃなさうですからね!さっさと蹴りをつけましょう!」
「そうだったのか!強すぎると思ってたところだ…」
アトスはそういうと剣をエザルアを弾き飛ばし距離をとった。
「子供達も危険です。早急に倒しましょう!」
「おうよ!」
2人は声をかけ合い、さっきよりも力強い眼差しに変わっていた。
「うぉぉぉ!」
アトスが叫び走り出した!
それと同時にポルスが剣の先をエザルアに向けた。
「アイスアロー!」
ポルスがそう言うと、剣の先から3本の氷の矢が出てきて、エザルアの方に勢いよく飛んでいった!
「なんじゃ!その魔法ー!」
俺は見たことのない氷魔法に驚きを隠さなかった!!
「ヴェル!あれって白魔法なの?!黒魔法なの?!」
「あれはどちらでもなく、水魔法ですね。昔使っているやつも見たことがありましたが、あんなの久しぶりに見ましたよ…」
「すごい!まだまだ水魔法にもこんな使い方ができたのか!」
そんなことを話していると、戦いはどんどんと加速していった。
アランはエザルアに向かっているアイスアローを見ると、走る速度を少し下げた。
アイスアローはエザルアの目の前にくると剣一振りで粉々にされてしまった。
しかし、アランはそのアイスアローの攻撃によって生まれた死角から剣を伸ばした!
なんという早技!
俺が関心しているとその不意をついた攻撃すらもエザルアは仰け反るように避けた!
「なんちゃう反射神経なんだ…」
俺がエザルアの反射神経に驚いていると、ポルフさんが次の攻撃を始めていた。
「わかってたぜ…」
「クレイアーム!」
ポルフさんはエザルアが仰け反った場所の地面から、土の握り拳をだしエザルアに一撃ぶつけた!
「すごい!」
俺が喜ぶのも束の間、エザルアはその土魔法の拳を殴られた勢いを使い回転しつつ粉々にした。
「邪魔なやつだ…」
「お前は俺のことをわすれんじゃねぇよ!」
砂埃の中からアラスがエザルアに切りつけた!
「ぅ…」
アラスの剣はエザルアの腕を切り裂いたのだ。
しかし、アスラとポルスは切り裂いた喜びよりも怒りの方が勝っているような目をしている。
「やっぱりお前人間じゃねぇな…」
アスラがそういうとおれは切ったはずの手を見た。
そこには切られた腕から血が出ることはなく、何か別の腕が見えていた。




