表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10億円寄付したら優遇転生してもらえました。  作者: ブロッコリーは芯のほうがうまい
77/114

三銃士

 俺リーン・ルノエスは圧倒的力の差をエザルア・サンタに見せつけられ必死に逃げ出していた。


 もう殺されると思い逃げた先に、パールとボルスの父達アラス・ペリアとポルス・パーシルがいたのであった。

 俺は出た先にアラスとポルスがいてびっくりしていた。


「今度こそちゃんと助けに来てやったぜ坊主!」


「アラスさん!ありがとうございます!」


「娘達を助けてくれてありがとう。もう大丈夫だからね!」


「ありがとうポルスさん」



 俺は心強い助っ人がきてくれて一安心した。



 しかし、安心するのも束の間…



 エザルアが影の世界から俺たちの前へ飛び出してきた。



「よぉ!エザルアよ!おめぇ、見ないうちにとんだバケモンみたいなオーラを出すようになっちまったな!」


 アスラはエザルアを挑発している。



「俺は別にお前らに本当の姿を見せたことなどない…」


「そうかよ!」



「俺はお前がアトの代わりになった時から、わりと可愛がってるつもりだったんだがな!」


「お前のそーゆーところが俺は嫌いだ」



「そうかよ!」



 そう言うとアスラは剣を抜きエザルアと戦い始めた。



「いいんですか!?ボルスさんも加勢しなくて?!」



 2人の戦いをボルスさんはただ傍観しているだけだった。


「えぇ、私、剣はあまり得意では無いですからね…それに、2人の戦いに巻き込まれるとただじゃすみませんから」




 2人が戦っている最中


 ポルスさんは昔の話をしてくれた。



 元々はアスラとポルスそしてアト・レイクという3人の青年が国王の騎士学校に通っていた。


 3人はいつも仲良くどんな敵にもその3人がいれば負けることなどないと言われていた。


 アスラは圧倒的力の剣士として。ボルスは魔術を得意とする剣士として、そしてアト・レイクは策士と呼ばれる頭のキレる剣士としてそれぞれ有名であった。


 3人は王国騎士として、たちまち有名になり入団して3年で無敗の三銃士として、それぞれが部隊長として役割を果たしていた。


 そんなある日、アト・レイクの務める特殊作戦部隊にある新人が入った。


 彼はエザルア・サンタと言う名前だった。


 エザルアの考える作戦はどこか抜けているように見えるが、魔族領と戦う時には全てうまくいっていた。


 そのことから当時の部隊長であるアトよりも頭がいいのでは無いかと噂が立っていた。


 そんなある日、特殊作戦部隊は魔王復活の可能性が高いとされる土地への調査を行うことになった。


 その日は大雨で前を進もうにも前を向くことすら厳しいくらいの豪雨となっていた。


 そこを指揮していたアトは当時の部隊を引き連れ、魔王復活の可能性がある“キュアーズ”に到着をした。


 そこで、部隊長であるアトはある悪魔に出会ってしまった。



 その名は



 アザゼル




 アトは必死に戦うもアザゼルの力には叶わず戦いにすらならなかった。


 アトはアザゼルに敗北すると



「自分の命はいい!俺の仲間に手を出すな!」



 と言い放ち


 自分の命と引き換えに特殊作戦部隊の者たちが逃げる時間を作ったのだった。



 その後、特殊作戦部隊の部隊長には当時から優秀と言われていたエザルア・サンタが任命された。







「と言うことがあったんだ」


「そうなんですね…」


「しかし、今思えばあの事件もおかしな話だ。魔王復活とまで言われていた場所にはそのアザゼル1匹しかいなかった。そして、元々その場所にいたわけではなく突如現れていた」


「今思えば、全てあいつが仕掛けてた罠だったのかもな」





「さて、そろそろ俺も戦うとしようか…」



 ポルスさんは剣を抜いていた。



 細く尖ったその剣は人を切るのではなく刺すことを意識した作りとなっていた。



「アト…お前の敵討ちになったらいいな…」



 おかっぱメガネのポルスとは思えないくらいの覇気を感じた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ