クソネズミ
俺リーン・ルノエスは誘拐されていた。
しかし、一緒についてきていたペットのヴァルの魔法のおかげでなんとか牢屋から脱出することができた。
俺とヴェルが外へ出ようと扉を進むと2人の子供が監禁されていた。
俺はその2人を助けだし、必ず助け出すと約束をするのであった。
俺はこの少女に話を聞いていた。
「君のお名前は?」
「私、パール…」
「そっか!俺はリーン・ルノエス。よろしくね」
「リーン…よろしく…」
少しパールは顔が赤くなっている気がしたが、あえて触れないでいよう。
「ご主人様!こちらも意識が戻りました!」
「すぐ行く!」
俺は急いでもう1人の少年の方へと向かった。
ヴェルの魔法はレベルが高いのか傷も綺麗に治っていた。
「よくやったね!ヴェル!」
「ご主人様の魔力を貰ってますから!当然です!」
眷属になると主人の魔力に影響して、眷属の魔力も上がるらしく、ヴェルは魔力が下がっていた最初の頃よりもかなり魔力の量が増えているようだ。
「うぅ…あれ…?」
「君大丈夫かい?」
「痛く、ない。」
少年は目を覚まし、自分の傷が治っていることに驚いていた。
「自分の名前は覚えてるかい?」
「俺は…ボルス…ポルスだ」
「ボルス?ポルス?どっちが正しいんだ」
「ボルスが名前でポルスが家名だ」
「ごめん…」
ボルスくんは修正してくれるくらいの元気はあるようだった。
しかし、病人をからかっているかのような発言になってしまったことに若干の申し訳なさを感じた。
「ボルスくんもあのネズミに?」
「いや、俺は…」
キィィ
ボルスが何かを言おうとした時、さらに奥の扉が開いた。
「脱走するとは…やはり噂通りのバケモノだな!」
扉を開けたのはあのネズミだった。
「噂通り?お前なにか知ってるのか!?」
コイツは俺の事を何か知っているらしい。
そんな目立つことをした覚えはないんだがな…
「うるさい!こうなったらギリギリまで痛ぶってやる!」
そういうと、ネズミは床に落ちていくように消えていった。
「どこ行った!?」
「ご主人様!シャドーダイブです!」
ヴェルの掛け声でわかった。
このネズミはシャドーダイブを使って影の中に入っていったのだ!
「シャドーダ…うわ!」
俺がシャドーダイブで影の中に潜ろうとした時、俺は地面の中に引き込まれていった。
「クソガキが!」
俺はネズミに影の世界に引き込まれ、すぐに他の影の穴に投げ込まれた。
「うわー!」
気がつくと俺はさっきいた部屋の天井から落ちていた!
この部屋は薄暗いこともありほぼ全ての場所が影のようなものだ。
どこでも潜ることはできるし、どこから出ることも可能だ。
「やばい!」
このままでは床に頭をぶつけてしまう!
「ウィンド!」
俺はとっさに風魔法を使い、地面に落下する直前で空中に浮いた。
「うぉりゃ!」
ドンッ!
「うわー!」
ネズミは今度横の壁から飛んできて俺のことを蹴り飛ばした!
「ご主人様!」
壁にぶつかりそうに咄嗟にヴェルが防御魔法で俺を包み守ってくれた。
「危なかった…」
俺が一安心しているとヴェルが早口で話しかけてきた。
「ご主人様!その小さな体でそのまま戦うと簡単に死んじゃいます!」
「え?!やばいかな?!」
「まだ4歳の体です!頭でもぶつけたら大変なことになります!」
「そ、そうだな」
ヴァルは戦いながらも俺のことを最優先で考えてくれているようだ。
「どうしたらいい?」
俺は戦いの最中、かなり動揺していたこともありヴェルに解決策を聞いた。
「ストロングで体を強化してください!そうしたら安心できます!」
「わかった!ストロング!」
俺はヴェルに言われた通り身体強化魔法“ストロング”を使った。
「心なしか、この魔法前よりも聞いてる感じがする!」
「はい!ご主人様は黒魔法を使えるようになったので魔力が上昇してるんだと思います!」
「なるほどな!」
この世界の魔力は魔法の使い方や新しい魔法を覚えていくことで上昇していくらしい。
俺は黒魔法を覚えたことにより、さらに魔力に磨きがかかっているようだ。
「ご主人様!あいつがきます!」
「あいつ!今どこだ!」
ネズミはまた姿を消しこちらの動きを影の中から見ているようだ。
「…」
「きゃーーー!」
俺はネズミがどこから来るのが構えてると、パールを影の中に連れ込んだ!
「やばい!人質にされる!」
俺は咄嗟にシャドーダイブを使い影の世界に入った。
「リーン!助けて!」
「あぁ!もちろんだ!」
「クススス!お前は甘いんだよ!こいつを殺されたくなければ、お前の両腕を切り落とせ!」
俺はパールを絶対に守ると約束したんだ。
必ず君を助ける。
「じゃあ手を切り落とすからナイフでも貸してくれ」
「自分の風魔法でできるだろ!さっさとやりな!」
「ふぅ〜」
俺は深呼吸をするとあることが起きていた!
それを見た俺はあのネズミが俺に注目して周りが見えなくなるように時間を稼ぐことにした。
「自分の腕を切るって言うのは、なかなか勇気が必要だね…」
「うるさいガキ!さっさと腕を切り落とせ!こいつを殺したっていいんだぞ!」
「すまない…」
「ふぅ〜」
「ウィンド!」
俺は風魔法の斬撃をネズミに向かって飛ばした!
「このクソガキが!」
ネズミは俺の風魔法が飛んでくるのを見ると目の前の床にある影に飛び込んで行った!
「な…なんだこれは!」
ネズミが向かった先には…




