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10億円寄付したら優遇転生してもらえました。  作者: ブロッコリーは芯のほうがうまい
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誘拐と犠牲

 俺リーン・ルノエスは誕生日が近いと言うことで父クーラスに呼ばれてるとエザルアさんに呼び出された馬車で騎士団に向かっていた。


 しかし、馬車の揺れのせいか眠くなってしまった俺は馬車の中で眠ってしまっていた。


 ペットのヴェルに起こされた俺は牢屋にくらりで繋がれていた。

 俺は今牢屋にいた。




「誰かーーー!」




「誰かいませんかー!」



 大きく叫んでも誰も反応してくれなかった。



「くそー、なんでこんなことに…ヴェルは何か知らないのか?」


「それが僕もぐっすり寝てて…」


 ヴェルは俺が寝ている前から、ズボンのポケットでずっと眠っていたらしく、気がつくとここについていたようだ。



「くっそ!この手錠どうにかならないのか!」


「魔法で壊せばいいんですよ!」


「確かに!」



 寝起きでボケていたが、普通に魔法で壊して仕舞えばいいのか…


「ウィンドカッター!」



 …




「あれ?…」



「ウィンドカッター!!」



「まじ?」



 どう言う理由かわからないが俺は魔法を使えなくなっていた!


「なぜだーーー!」



 俺が魔法を使えず泣き叫んでいると牢屋の奥の扉から誰かが入ってくる音が聞こえた。



「ヴェル、ポケットに隠れて…」


 俺は小さい声でヴェルに言った。


 ヴェルは俺の言葉どうりにすぐポケットに入ってくれた。




「どうやら起きたようですね!?」



「誰だお前は!」



「さすが騎士団長の息子!威勢はいいですね!」


 俺の目の前には小型犬くらい大きさがあるタキシードを着て、ハットを被っている喋るネズミがいた。



「こんにちは、坊や」


「お前誰だよ!」


「私はただのネズミだよ!」


「ネズミがなんでそんな服着てんだよ!」



「おしゃれに決まってんだろが!見りゃわかるだろ!」


 このネズミはどうやら短気な性格らしい。すぐキレすぎだろ…



「俺は馬車に乗ってたはずだ!エザルアさん達はどうしたんだ!」



「ははははは!」


 ネズミは大きく高笑いしていた。



「あの騎士のことかい?」


「あいつなら今きっと皆んなの注目になっているよ!」



「何をしたんだ!?」



「あいつはね…」



 ネズミは俺が寝た後のことを話し始めた。


 このネズミはどこからか俺が騎士団長の息子だと言うことを聞き出し、俺が乗っている馬車を襲撃したらしい。


 その後、乗っていた騎士のエザルアさんの首を跳ね飛ばし、街のど真ん中に遺体を杭で壁に打ち付けてきたそうだ。



「なんてグロいことを!」


 俺は悔しさを噛み締めて涙を流していた。




 こいつは絶対俺が殺す!



 そう心に決めた。



「あの壁に打ちつけた騎士に騎士団長さん宛の手紙もつけといたからな!」


「お前を助けたかったら、騎士団長クーラスの生首をよこせってな!」



「クソ野郎!」


「なんだクソ野郎とは!このクソガキ!」



 俺は鎖に繋がれているせいで何もやり返せない。


 悔しい。



 クソ!クソ!


「まぁ、そーゆーことだ。お前の父さんが迎えに来るまで大人しく待っとくんだな!」



 ネズミはそう言うと奥の扉から出て行った。



「クソー!クソ!」



「どうして…どうして…」



 俺のせいでエザルアさんは殺されてしまった。


 そして、父クーラスも俺の為に首を差し出す可能性さえ出てきた。



「クソ!」



「ご主人様…」



「うぅ…」



 ヴェルが泣いている俺を慰めようとしてるのか、声をかけてくれた。



「本当に申し訳ないんですが…」



「お前は悪くない…謝るべしは俺だ…」



「俺がきっと、冒険や旅がしたいって言ったのが悪かったんだ」



「でも、こんなことになるなら…俺は冒険なんか…したくなかった」







「クソーーー!!!」








 俺は泣き叫んだ。


 今まで、俺はこうあって欲しいと願ったり、口に出したことはなんでも叶っていた。


 俺は幸運値が高いから願いが簡単に叶ってしまうのかもしれない。


 しかし、それに伴う犠牲まで考慮してなかった。



「ごめん。父さん母さん。エザルアさん…」



「う…うわぁぁ。。。」




 俺は悔しさでいっぱいだった。


 こんな優遇転生なら…人を沢山傷つける転生なら…するべきではなかった。



 そんなことを考えていると、ヴェルが何かを言っているのに気がついた。



「あの、ご主人様!」


「ご主人!」



「あの!本当に申し訳ないんですが!」





「ご主人!!」





「なんだよヴェル…」



 俺はヴェルが何かを言おうとしていることに気がつき、声をかけた。



「やっと聞いてくれますか…ふぅ」


「なんだよ…」


「あの、本当に申し訳ないんですが…」








「僕、魔法使えるみたいです…」






「あ、そうなの?!」



 俺はここから脱出する計画を立てることにした。

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