表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10億円寄付したら優遇転生してもらえました。  作者: ブロッコリーは芯のほうがうまい
58/114

ばれてまんがな

 俺リーン・ルナエスは最近ペットになった聖獣ハムスターヴェルに怪我を負わせたでかい熊「デスオーソ」と戦い、死にかけていた。


 そんな時、黒い仮面を被っている俺の父クーラスに助けてもらった。


 アーサーには話せないが、どう誤魔化すのやら。

 クーラスは今悩んでいた。


 どうやってアーサー君を誤魔化せばいいのやら…



 クーラスは今王国騎士団長をやっていたが、いくつかの悩み事があった。


 クーラスは過去にドラゴンを倒したことにより英雄として世界に名を広げていた。


 そんなクーラスは稼ぎの畑がなくなった代わりに仮面をつけ、騎士団長になってしまったのだ。


 しかし、国王様は他の国との関係を考え、クーラスが騎士団に所属していることを伏せている。


 もしバレた時用に剣の指導役としても雇っていた。


 そこまでしっかりとバラさないようにしているのに、今アーサーに若干バレつつあったのだ。



「君はどこで僕の噂を聞いたんだい?」


「父さんと母さんが話してたんだ!騎士団はここ数年ですごい力をつけているって!それは騎士団長にあの英雄クーラスがなっているからじゃないのかなって!」


「そうだったのか…」



 俺の父クーラスは嘘が苦手ではあるが、一応騎士団長であることは黙って生活をしている。


 しかし、街の人々の方が一枚上手だったようだ。


「ん〜俺は英雄じゃないよ!クーラスでもない!騎士団長だ!」


「騎士団長様はなんてお名前なんですか?」


「え?あ…えっと…」


 クーラスはアーサーからこの返しがくると思っていなかったらしく、わかりやすく戸惑っていた。



「騎士団長は名前を言ってはならない決まりなんだ!」


「そうだったんですね!それは失礼しました」


「でもきっとまたすぐに会えるよ!」


「すぐに?」


「あ、たぶんね!たぶん!」



 あちゃー。



 クーラスとアーサーの会話が面白く見ていたが、さすがにサポートするべきだったと後悔をした。



「そういえばどうしてここに来られたんですか?」


「あぁ、それはな…」



 クーラスの話によると、最近この森にデカいデスオーソがいるのを目撃した人がいたらしく、冒険者ギルドに依頼が来ていたそうだ。


 クーラスは偶然ギルドとの取引があり、ギルドの依頼を偶然見つけていた。


 その依頼の調査場所が自分の家の裏ということもあり、仕事をほったらかして裏の森に来てみた。


 するとそこにはデスオーソを発見した。


 デスオーソの前には子供が2人いた。


 クーラスは襲われている子供2人を見つけ、奇跡的に俺たちを助けることに成功したらしい。



 我が父として最高の働きをしてくれている



 ありがとう…クーラス!



 俺は心の中で感謝をしておいた。




「それで君たちは何しに来てるんだい?」


「稽古のための木刀を新しく作りたくて、材料集めに来てました!」


 クーラスの質問にアーサーはハキハキとしっかり答えていた。


「そうだったのか、だが子供だけでは危ないからね!今度からは大人と来るんだよ!」


「はい!」

「はーい!」


「返事は伸ばさない!」


「はい!」


 俺はクーラスとわかると少し気が抜けてしまい、いつもの感じで返事をしてしまった。


「それじゃあ、俺はこの周りに他のデスオーソがいないかチェックするから、君たちは早く帰りなさい」


「はい!」

「はい!」



 話が終わり、俺たちは騎士団長さんに別れを告げた。



「じゃーねー」



 帰り道アーサーと少し不思議な雰囲気になった。


「リーン、さっきのってさ…」


「うん」


「いや、なんでもない!今度聞くよ」


「そっか!」




 その後は特に問題などなく


 俺とアーサーは無事家に帰ることができた。




 俺はあの後家に帰ってきたクーラスに色々な質問をした。


「今日のって本当に偶然で来たの?」


「もちろんだ!俺は仕事をサボっていたわけではないしな!」


「そかそか、父さんってあんなに早く動けるんだね!」


「あれには魔法とコツがあるんだよ」


「へぇ〜!今度教えて!」


「リーンにはまだ早いな!」


「えぇ、残念」


「あのアーサー君って子にばれていなかったかい?」


「ん〜、とくに聞いてないかな!」


「そうか、ならいいんだ」



 俺とクーラスは遅くまで今日のことを話し、盛り上がっていた。




 次の日


「リーン様おはようございます」



「おはよう!センさん!もう準備できてるから大丈夫だよ!」


 俺は日課となりつつある、剣の稽古のために早起きをしていた。


 扉を開けると、いつものようにアーサーがいた。


「おはようリーン!」


「おはよ〜」


 そこに遅れて父も来た。


「ふぁ〜おはよう2人とも」



 大あくびをしたクーラスをアーサーは真剣に見ていた。



「昨日はありがとうございました!」


「きっきのう?!?!」


「今日も稽古お願いします!」



「あ!稽古ね稽古!こちらこそよろしくね!」



 俺も一瞬アーサーにバレてしまっているのではないかと思ってしまった。


「じゃあ今日もストラッチからやっていくか!」


 クーラスがそういうと、俺たちはストレッチを始めた。



 ストレッチをしているとアーサーがこちらを見てきた。


「なぁリーン!お前の父さん、カッコいいな!」


「そうかな?…」


 昨日の騎士の格好ならまだしも、このままのクーラスをかっこいいとは思えなかった。


「あぁ、リーンの父さん。昨日すごく強かったし、騎士団長ってやっぱすごいんだな…」


「ん?!」



 クーラスのことはしっかりバレていた。


「俺、英雄クーラスを絵本でずっと憧れて目指していたけど、これからは騎士団長を目指していこうと思うんだ!」


「そっか、アーサーならきっとなれるよ!」


「ありがとうリーン!」




 俺の父クーラスは騎士団長であることを子供に悟られてしまっていた。


 しかし、英雄ということはばれていなかった。


 むしろ、英雄より目指したい人と言われているのだ、本人に聞かせないが、聞いたら相当喜ぶだろうな。



 ま、どっちもおんなじ人だけどね



 俺とアーサーはストレッチを終え、また素振りの練習から稽古をはじめるのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ