表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10億円寄付したら優遇転生してもらえました。  作者: ブロッコリーは芯のほうがうまい
41/114

ヘアラ過去編4

 俺リーン・ルノエスの母、ヘアラ・ルノエスは洗礼の儀式の後攫われた少年を助けに向かっていた。

 一方で俺とクララはアボさんから過去のヘアラについて話を聞いていた。

 そして、今話はかなりの山場を迎えていた。

 ヘアラが大量のハエたちに攫われてしまった!


 クーラスは今すぐにでも助けに行きたいと思っていたが、目の前にはベルゼフライの眷属リーリスが立ちはだかっていた。


「おいアボット…あいつをどうにかしてさっさと倒すぞ!」


「できるならやるよ!」


 そう話しているとリーリスが容赦なく攻撃をしてきた。


「スモッグショット!」


 真紫の雲のような塊がすごい勢いで飛んできた。


「よけろクーラス!」


 クーラスはアボさんに言われすぐに避けた。


 リーリスの魔法の一つが近くの椅子に当たっていた。


「嘘だろ…」


 椅子はポツポツと泡を立てながらドロドロに溶けていった。


「おい!これ!当たったら即死じゃねぇか!」


「次が来ますクーラス!」


 2人は左右に分かれリーリスの攻撃を避けつつ反撃をはじめ距離を詰めている。


シュン!シュン!


アボットさんが手刀のように手を振りながら風魔法で斬撃を飛ばす!


「ファイヤーアロー」


その反対からクーラスが火の弓を飛ばしている。


2人はすごいスピードで走りつつ攻撃の手を辞めなかった。


「は、早い!」


 ベルゼフライの眷属といえどこの2人の攻撃を受けれるほどリーリスは強くなかった。


「くそ!くそ!」


 リーリスは大量のハエで壁を作り攻撃をギリギリで塞いでいる。


「これはどうだ」


 アボさんが動きを止め床に両手を付けた!


ボン!


 リーリスの目の前と後ろ大きなに土の壁が出現した。


「サンドウォール」


 アボさんが両手を叩き合わせるのと同時に、その壁が勢いよくリーリスをサンドした。


「さすがアボット!」


「まだです!」


 クーラスが気を抜いたその一瞬の隙におきた。


 挟んだ壁の間からピンク色の煙が大量に吹き出してきた。



「クーラス!絶対にこの煙を吸うな!」


「…」


クーラスの返事がない。


「手遅れだったか…」


 リーリスは壁の隙間からハエの姿で出てきた。

壁から距離ができたところで元の姿に戻り、クーラスの肩を叩いた。


「どうだいこれがあんたのお友達だよ」


クーラスの目はハートマークになっていた。


「さぁ坊ちゃん。あのお友達を殺しちゃいなさい」


「はい」


 クーラスはリーリスの能力'誘惑の煙'を吸ってしまい、リーリスの言われるがままになっていた。



「バカクーラスめ!目を覚ませ!」


アボさんは必死に押さえ込んでいた。


「お、お前力強す!ぎ!だ!ろ!」



やっとの思いでクーラスを蹴り飛ばした。



「くそ、流石にキツイですね…」


「あんたも私の奴隷になればいいのよ!」


そういうとリーリスは笑っていた。



「どうにかできないものか…」



 アボさんが悩んでいると天から何かが降ってきた。




「おんりゃーー!」


ドカーン



 空から降ってきたそれはリーリスを踏みつけつつ、白い背後霊のような騎士を従え、リーリスを背後霊のランスで一刺しにしていた。



「なんだ、あの力は…」



アボさんがドン引きしているそれは



ヘアラであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ