洗礼の儀式
3歳の誕生日を迎えたリーン・ルノエスは洗礼の儀式のために教会にむかった。
道中で父クーラスの話を聞き盛り上がっていたところ教会に到着していた。
教会に着くと白い帽子を被ったおじいさんが教会の中へと案内してくれていた。
無事教会に着いた俺の目に入ったのはとても大きい女神像であった。
しかし、かなり不細工な顔で作られている。
タマちゃんとは別人なのだろうか...
そんなことを考えていると、クーラスト白帽子のおじちゃんが話を終えたようだ。
「どうもこんにちは。リーンくん」
「こんにちは!」
「元気な挨拶だね」
「私は【アボット・ライオット】という者で、ここで神父をしております。みんなからはアボと呼ばれているのでアボとお呼びください」
「僕は【リーン・ルノエス】です!よろしくお願いします」
「しっかりした息子さんですね!本当に3歳なのかな?」
「俺たち夫婦もびっくりするくらい頭のいい子です」
「そうですか」
神父はニッコリと笑っていた。
本当にいい人なのだろう。
「それでは洗礼の儀式を始める前にお着替えをしましょう」
「なにそれ?」
何も聞かされずに来ていた俺はなんのことだかさっぱりだ。
「じゃあ、リーン。お着替えに行くわよ」
そうヘアラに言われると教会の案内役と思われる女性と一緒に奥の部屋へと連れて行かれた。
この部屋はたくさんの白い服が置いてある。衣装部屋のような場所だ。
さまざまなサイズの白い服の中から俺のサイズを探し出し、教会の女性とヘアラの2人で着替えを手伝ってくれた。
「なんか床に垂れてるけどいいの?」
「これでいいのよ」
白く長いシャツの下に短パンを履き、一枚のとても長い白の布を前から後ろにかけて身につけていた。
それはまるでとても大きいきしめんを頭から被っているような感覚だ。
最後に頭に先のとんがった白い帽子を被せてもらって完成のようだ。
「なんか歩きずらいな」
「儀式はほとんど動かないから大丈夫よ」
「ん〜、なんか、変なの」
珍しく子供のようなことを言っているが本当に歩きづらいのだ...
「それでは戻りましょう」
教会の女神像の前まで戻ってきた。
「ブハハハハッ!」
「可愛いじゃないかリーン!くっくっ...」
クーラスに笑われてしまった。
まぁでもわかる。
俺がそっちの立場でも笑っていただろう。
「パパいい加減にしてよね」
「すまんすまんママ、ついつい面白くて...」
ヘアラに注意されているのに笑い続けるクーラスを見て、流石の俺も呆れていた。
「パパ、ふざけるのもそこまでにしてください」
「すまんな、切り替えるよ」
「皆さんご準備できましたかな..」
「はい!」
「それでは洗礼の儀式を始めていきます」
いよいよ始まった洗礼の儀式...
少しワクワクする。
「それでは祈りましょう」
「はい」
俺は両手を恋人繋ぎして瞳を閉じた。
アボさんが儀式の言葉を読み上げている
「山岡さ〜ん...」
何か聞こえた気がしたが気のせいだろう。
「ここにいるリーン・ルノエスに祝福を...」
「げんさーん、山岡げんさーん」
うるさいなぁ。
そう思っていると目を閉じているはずなのに目の前が真っ白になった。
「あれ?」
「こんにちは山岡 源さん。今はリーンさんでしたね」
そこにはタマちゃんがいた。
タマちゃんにやっと会えたリーン。
色々気になっていることが多すぎるが、頭の中が真っ白になっているリーンはちゃんと質問ができるのか。




