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10億円寄付したら優遇転生してもらえました。  作者: ブロッコリーは芯のほうがうまい
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べンおじさん 9

 俺リーン・ルノエスはアンおばさんの家を出発し、ビート・ウッド王国へ向かっていた。


 道中でベンおじさんの話を聞けることになった。

 ベンおじさんは水神様の血だらけの姿を見て動揺していた。


「水神様!水神様!」



「うるさい。これくらい大丈夫だ!」



 そう言うと、水神様は無詠唱魔法で体の傷を癒していた。



「しかし、やはりあいつは手強い。すまんがベン自分の命は自分でどうにかしてくれ」


「わかりました!」



「いくぞ!ベン!」


「はい!」



 2人はアイスバードに向かって走り出した。


 しかし、100を超えるゴブリン達が2人に向かって走って来た。



「ベン!わしの少し後ろに付け!」


「はい!」




 シュン!



 水神様による水魔法の刃が一瞬にしてゴブリンの群れを切り裂いた。



「すごすぎる…」



 しかし、まだ半分以上のゴブリンはピンピンしている。


 あの一瞬の攻撃を避けるとはこいつらも只者ではない。





「ギャーー!」





 ゴブリン達の足は止まらずまだまだ押し寄せてくる。



「もう一度いく…」



 水神様がそう言おうとした瞬間だった。




 ホワイトバードがまた同じ技で攻撃を仕掛けてきた!


 しかし、同じ技を受けるほど2人もバカではない。


 即座にその攻撃を避け、反撃をしていた!



 シュン!


「ウォーターボール!」



 水神様の無詠唱魔法による弾丸とベンさんのウォーターボールがホワイトバードに向かって放たれた!



「ピィーーー」



 その攻撃をなかったかのように氷にし、空中で止められてしまった。



「やはり無理か…」



 空中で止まっていた弾丸はゆっくりと向きを変え、こちらに向かって飛んできた!



「うわぁ!」



 パリン!



 飛んできた氷の弾丸は水神様により粉々にされた。



「怪我はしてないな?ベン!」


「はい!大丈夫です!」



 水神様の右手にはホワイトソードが握られていた。


 この一瞬で魔法を使い、アイスバードのカウンターを返していたようだ。



「アイスバードはワシがやる。ベンはあのゴブリンをできるだけ減らしておいてくれ」


「わかりました」



 2人はアイコンタクトをすると二手に分かれた!




「お前らはこっちにかかってこーーい!」


 ベンさんがゴブリンに向かって叫ぶとゴブリン達は走ってベンさんの方にきた。



 シュン!



 ベンさんは魔法が使えなかった代わりに日々剣の練習をしていたこともあり、かなりの速さでゴブリン達の首を飛ばしていた。



 その頃、水神様はアイスバードとの戦いを始めていた。



「アイスバードよ…ワシには他にも使える技があるぞ!」








 水神様のその一言の後、アイスバードとの戦いは一瞬で終わった。





「ピューー!」



 ベンさんが鳴き声を聞き、振り返るとアイスバードの首が宙を舞っていた。



「あれは…」



 水神様は昨日教えてくれた、ホワイトソードを使い一瞬で勝負を終わらせていたのだ!




「ベン!そちらのゴブリンとの戦いももう終わらす!私の攻撃に気をつけなさい!」



「え!?あ!!…はい!」



 そう水神様は言うと、頭上に無数の水玉が出現した。



「あれを…避けろと…?!」



「レインバレットー!」


 水神様の掛け声と共に頭上にあった水玉たちが弾丸のように降り注いできた!



「ギャーーー!」



 ベンさんはそれを叫びながら、なんとか全て避け切った。




 シュ〜…




 雨の弾丸が降り注ぎ終わると水神様がゆっくりとこちらに近づいてきた。


「ベンちゃんと全部避けれるとはやるじゃないか!」


「死ぬかと思いましたよ!本当に!」


「ハハハ!まぁそう言わず!これで全部片付いたんだ許してくれ」



 水神様は笑いながら話しかけてきた。


 いくら敵を全滅させるからといってあんな方法を取られてしまうとは思っても見なかったベンさんは少し怒っていた。



「水神様。全て倒したとおっしゃっていましたが、まだ終わってないようですよ?!」



 ベンさんはそう言い遠くの方を指指していた。



「なんだ。まだ生き残りがいたのか…」



 水神様が振り返るとそこには最初の頃からアホヅラを浮かべていたゴブリンが1匹いた。



「あの魔法を掻い潜れるとは、なかなか運がいいゴブリンもいたもんだな」


 水神様はそう言いながら指を二本立て、何かを投げるかのような動きをした。




 シュ!



 スパ!



 水神様は今の一瞬で丸い輪っかのまず魔法を作り、ゴブリンの首を刎ねた。


「早い…」


「まぁこんなもんだな」


 水神様が自慢げな顔をしていて、ベンさんはまたムッとしていた。



 しかし、首を刎ねられたゴブリンの首から青い光が出ているのを見つけた。



「水神様あれって…」


「なにかあったか?」


 光っていることを伝えると、水神様は飛び出さんじゃないかと思うくらい目を開き、そのゴブリンの元まで走って行った!




「こっ!こっ!これは!」




 ベンさんはそれに続くように水神様の元まで走っていくと、水神様は満遍の笑みを浮かべていた。



「それってもしかして…」



「そう!これがドラゴンハートだ!」



 なんと、最後に生き残っていたゴブリンの体からドラゴンハートが出てきたのだ!



「ゴブリンのどこにあったんですか?」


「胃袋の中だ!消化もできずずっと胃の中にあったのだろう」



「しかし、なぜ…」



 そこから水神様のドラゴンハートが胃の中に行くまで言った理由の予想を聞いていた。



 ゴブリンという生き物はダンジョンの中ではよく出現するものだ。


 このゴブリンは元々ダンジョンの中にいて、偶然にもこのドラゴンハートを拾うことができたのだと思う。


 そして、それを持って先程のアイスバードのところへ戻ると、石を食べていたアイスバードを見たのだと思う。


 アイスバードは消化のために石などを食べる習慣があるらしく、それを見たゴブリンはドラゴンハートを食べれると勘違いしてしまい飲み込んでしまったのではないか。


 確かに、アホそうな見た目ではあったことからその可能性はかなりある…




 今まではこの隠されたダンジョンに住み着くことで、人に倒されることなどなく、水神様が見つけることもできなかったのではないか…




「いやー、でも本当に見つかってよかったですね!」



「本当にな…これを見つけるまでに15年もかかってしまったよ…」


 そう言っている水神様は見つけた嬉しさとどこか寂しさを感じる表情をしていた。

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