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10億円寄付したら優遇転生してもらえました。  作者: ブロッコリーは芯のほうがうまい
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ベンおじさん 8

 俺リーン・ルノエスはアンおばさんの家を出発し、ビート・ウッド王国へ向かっていた。


 道中でベンおじさんの話を聞けることになった。

 ベンおじさんはダンジョンの隠しルートを進むこととなっていた。


「この階段どこまで進むんですかね…」


「かなり下まで続いているようだな」


 ベンさんと水神様が話していると入ってきた場所が最初のように壁を作り始めていた。


「水神様!入り口が!」


「構わん。また壊して出ればいいよ」


「は…はい」


「しかし、さっきまで入り口が光っていたのはこのダンジョンが自ら修復の魔法を使っていたからなのかもしれんな」


「自ら修復ですか?」


「あぁ、あの入り口は少し傷や破損があると今みたいに自動で修復するようになっていたのだろう」


「だからあそこだけ光ってたんですね!」


「たぶんな。入り口からサーチアイを使う者なんかそうそういないだろうし、修復の魔法が発動するようなダメージを受けるタイミングと重ならなければいけないという2つの要素が必要だったのだ。そう簡単には見つからないわけだ…」


「この奥には何があるんでしょうか…」


「モンスターはある程度いるようだからな。ベンは無理をするなよ」


「はい!」


 そう水神様に言われたが、行く気満々のベンさんは剣を抜いていた。



「しかし、ここは入り口が閉じても明るいんですね…」


「このダンジョンには多くの鉱石があると前に話したが、青白く光るソウルストーンがここには多くある。それがこの暗い空間ではライトの役割を果たしているんだろうな。


「なるほど」


 水神様と話していると道が開けた場所が見えてきた。



「あそこから妙に明るいですね…」


「ベン。いつでも戦える体制でいろ」


「はい!」


 ベンさんは水神様の声かけで剣を強く握りしめていた。






 階段を降りきると



 そこには鉄出てきた大きな門があった。


 その門の両脇には松明に火が灯されていた。



「これ、誰かが松明を変えにきてなきゃおかしいですよね」


「あぁ、松明も新しいようだし、もしかしたら魔道具の可能性もあるが、知恵のあるモンスターが交換している可能性が高いな」


「知恵のあるというと、どんなモンスターが…?」


「ゴブリンくらいの知性があれば可能だが、魔族がいる可能性も否定できんな…」


 ベンさんは魔族と戦ったことなど当然なく、不安で汗が止まらなくなっていた。




 ゴゴゴゴ…



 そう話していると、扉が空いて何かが出てきた。



「ベン!気を抜くな!」


「はい!」


 ベンさん達が剣を構え、戦う体制に入った!



 テク、テク、テク



 すると門から小さいゴブリンが呑気に出てきた。




 スパッ!



 しかし、水神様はゴブリンがこちらに気がつく前に水魔法を発動し、ゴブリンの首を跳ねた。



「はやい…」


「ベン、勝負は一瞬で決まるものだ。気を抜くなと言ったのはそういうことだ」



「は…はい」



 ベンさんはあまりの速さに驚きを隠さなかった。



「しかし、ゴブリンが出てきたということはこの松明はゴブリンが用意している可能性が高いな」




「…」




「何をボーッとしてるんだ!ベン」


「すみません。あまりにも一瞬の出来事すぎて…」



「まぁいい。ゴブリンがあの門を出入りしているのであれば、この門の奥にはモンスターがいる可能性が高い。これなら強い魔族はいなさそうだな」


「そうなんですか?」


「ゴブリンは頭が悪いからな。魔族の奴らはあまり使役したりしない。だから、敵はモンスターの可能性がいな」


「なるほど…」


「しかし、気を抜いていいわけではないからな!」


「はい…」



 ベンさんは水神様にまた喝を入れられてしまった。




「それじゃあ、中に入るぞ」


「はい!」





 そして、とうとうその鉄でできた門を水神様の手によって開けられた。



 ゴゴゴゴ…




 扉を開け、真っ暗な部屋があった。


 水神様とベンさんはゆっくりと前に進んで行った。



 バタン!



 すると、扉が急に閉まりその部屋に壁名付けられていたであろう松明が急に火がついた。



「なんだこれは!」




 ベンさんの驚いた声の先には円を描いたような大きな場所に100匹を超えるゴブリンの群れが叫んびだした。



「オーウ!オーウ!」



 ゴブリン達の奥にはドラゴンのように大きく、青い羽の生えた鳥がいた。





 その鳥はゴブリン達が騒がしいのを聞き目を覚ましてしまった。



「ピュー!」



「水神様あれって…なんですか…」


「あれはやばいかもしれん…」



「やばいって何がですか…」



「あれはアイスバードだ」


「アイスバード?!?!」



「そう。俺が使う水魔法が唯一苦手な相手だ」



「水神様に苦手とかあるんですか?!」


「あるに決まってんだろ!氷系の魔法は水魔法とは若干違う。ワシの攻撃は氷になった瞬間、威力を失い扱いができなくなる」


「つまりどういうことですか…」


「あのアイスバードには水魔法ではほぼ闘いにならないってことだ」



「そ…そんな」


「ワシ1人ならなんとかなるが、ベンお前を助けながら戦うのは無理だ!さっきの門からお前は逃げろ!」


「しかし、水神様!ゴブリンくらいなら俺でも!」


「うるさい!さっさとここから逃げ出すんだ!」






「は、はい…」


 ベンさんは水神様の本気の目を見て、逃げることを決意し走って門まで行った。




「すまんな…しかし、この以前にも似たようなモンスターと戦ったことがあるが、これは本当にきつい戦いになってしまう」


 水神様がそう呟いているとベンさんの大きな声が響いた。





「水神様!!門が!門があきません!」






 ベンさんはそう叫ぶと、水神様の方を振り返った!



 水神様は何かを叫びながらこちらへ走って来ている。



 しかし、その声よりもベンさんは水神様の後ろからホワイトバードが口を開け無数の氷の刃を生成しているほうに目をやっていた。




水神様が近くまで来てやっと聞こえた。




「ベン!伏せろー!」





 スローモーションのように見える水神様。


 ベンさんは死を感じていた。


 すごい勢いでアイスバードが作った氷の刃がベンさんに向かって飛んできた。



 あぁ、死ぬのか。



 ベンさんがそう思うと爆発音と共にベンさんの視界は真っ暗になった。



「え?!生きてる?!まだ生きてる!」


 目を開けると赤い布がべンさんの前にかかっていた。


 どういうわけかまだベンさんは生きている!と、一瞬喜んでいた。



 しかし



 その喜びは絶望へと一瞬で変わってしまった。













「水神様?」




 そこには血まみれの水神様がいた。

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