おら、わくわくすっど〜
父クーラスの話から魔法を習得しようと心に決めたリーン
そんなリーンは魔法の使いすぎで気絶をしてしまっていた。
しかし、まだまだ続くリーンの魔法への興味...
ぐっすり寝れたし、たぶんだが
魔力も回復していた。
今日はとりあえず他2つの魔法を使ってみることにした。
そう、火と雷の魔法である。
この2つはどう考えても危険な為、窓を開けて窓の外に向かってやることにした。
また、火事になった時のために桶にまず魔法で水と入れた。
「これで火事になる心配はない」
そして、雷の魔法だが...
これはたぶんどうしようもない何かあったら土で被せてしまおう。
「よし!」
俺はやる気満々だ!
「いざ!!」
俺は窓から手のひらを外に向けて大きく深呼吸をして、唱えた
「ファイア」
パチパチパチ...
小さな弾ける音が聞こえた。
失敗したのか?と思った
次の瞬間
ボォォォォーーーー
すごい威力の火が俺の手から出ていた。
「ちょっと綺麗....じゃない!」
「やべーーーー止まれーーーーー」
シューーー....
「なんとか...止まった」
冷や汗が止まらなかった。
まさかの火魔法は適性があったのかすごい威力であったとは思わず
ドン引きだ...
幸いにも窓の外には森がしかなく、誰かに見られたりしなくてすんだ。
「やっべーーー、ちょー楽しいじゃん!」
危険だということもわかっているがとても興奮していた。
次は雷の魔法だ
「サンダー」
ビリビリ...
手のひらの上で電気が走っている。
しかし、自分は痛くない。
「不思議な感覚だ」
俺はふと、手を伸ばしてみた。
「いっけーー」
すると、手の先に電気が伸びていき電気は消えてしまった。
「面白い」
電気は手の中に溜めて、打つことができるようだ。
また、もっと大きな魔法の場合はやり方が異なるらしい
ということでチャレンジ
「サンダークラウド」
ボコボコボコ...バチバチ...
「雷雲が手についている、これで大きい電気を作れるということか!」
雷雲から出る電気はなかなかに男心が疼くかっこよさだ...
「ちょっとだけ飛ばしてみよう」
「怖いから上に向けて...」
「イケーーー!」
バッッッッッッッコォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
手のひらからとんでもない雷が飛んでいき、雲の辺りで爆発を起こした。
ゴロゴロ...
ゴロゴロゴロ...
空の雲が真っ黒になってしまった...
「やばい」
ザーーーーーーーーーーーーー
すごい雨が降っている。
これはかなりヤバい力なのかもしれない...
そう思っていると階段からすごい勢いで誰かが登ってきている音が聞こえた。
「ヤバい。バレる」
俺はすぐさま窓を閉じ、ベットに逃げた。
バタン!
すごい勢いで扉を開けたのはヘアラだった。
「リーン、大丈夫」
とても心配した様子だ。悪いことをしてしまったと後悔しつつバレていないことに少し喜んでいた。
「だいじょうぶだよ〜」
「よかった〜」
しかし、俺は大きなミスをしていた。
「あらこんな所に...桶に水?...リーンこれ何か知ってる?」
「し、しらないよ〜」
水を入れた桶を片付け忘れていた。
しかし、掃除の片付け忘れかと思ってくれるだろう...
「この水...」
ヘアラの目が煙のようなものに包まれていた
白の魔法だ。
あの魔法で何かを見ているようだ...
「これ魔法で作られた水だわ...」
ヘアラにどう映ったのかわからないが、とりあえず誤魔化しておこう。
「さっきパパが...」
俺が小さな声でクーラスのせいにしようとした、その瞬間ヘアラが被せて来るようにしゃべった。
「これリーンがやったわね」
「は...」
バレてしまっていた。
ヘアラがゆっくりと俺に近づいてくる。
すごい覇気を感じる。
やばい殺される...
本能で俺は何かを察した。
「こ、これ、死ぬやつだ」
リーンが使った雷雲を手にまとう魔法は上級魔法であった。
1歳でここまでできる人はとても珍しい...




