ベンおじさん2
俺リーン・ルノエスはアンおばさんの家を出発し、ビート・ウッド王国へ向かっていた。
道中でベンおじさんの話を聞けることになった。
20歳になった時、お金に困っていたベンさんは地下洞窟のダンジョンに挑戦していた。
そこでは多くのモンスターが日々発生していることから、多くの冒険者が足を運んでいた。
「1人できたものの、無事帰れるのか…」
ベンさんは魔法もろくに使えないともあり、ダンジョンへ潜るためのメンバーが全くと言っていいほど集まらなかった。
「ま!こんだけ他の冒険者がいてくれるんなら困ったとき助けてくれるだろう!」
「ギャーー」
そんなことを言いながら進んでいると、冒険者の叫び声が聞こえた。
悲鳴を聞いたベンさんは急いでその声のする場所まで走って行くと一組の冒険者たちがいた。
「なんだこれは!」
そこには10メートルは超える大きさのムカデがいた!
「そこの冒険者助けてくれ!」
ベンさんはその言葉を聞くと同時に剣を抜きそのムカデに切りかかっていた!
「いやーー!!」
キン!
「なんて硬さだ!」
ムカデの体は鋼鉄の塊のように固く分厚かったらしい。
「これじゃ、切れねぇ!」
ベンさんがそう言うとムカデは尻尾を使い、すごい力でベンさんを壁まで飛ばした。
「あんた!よけろ!」
先ほどまでムカデと戦っていたでかい盾を持っている冒険者の男が叫んだ。
「うぅ…なんだ…」
ベンさんが前を見るとムカデが口から黄色い液体を吐きつけてきた!
「これは…ゔぁ」
ベンさんは全身が痺れるような感覚に襲われ、身動きが取れなくなっていた。
「やばい、あんたもやられちまったか…おい!お前ら逃げるぞ!」
先程まで戦っていた冒険者たちはよく見ると全員で5人のパーティーを組んでいた。
そのうちの2人が俺と同じように身動きが取れなくなっていた。
その2人もきっと今の攻撃を受けて動けなくなっていたのだろう。
冒険者達は身動きが取れない2人を抱え、逃げ去っていった。
ベンさんも逃げたかったが体が麻痺している為、あの冒険者達が逃げていくのを見ることしかできなかった。
「あんた。すまねぇ…」
盾を持っていた男が小さな声で俺に謝っていた。
俺は囮にされてしまったようだ…
しかし、これは仕方のないことだ。
あいつらも生きたいんだ。
俺なんかが5人の命を救えるのであれば、光栄だ…
ベンさんそんなかっこいいことを考えながら、歯を食いしばるような気持ちでムカデを睨んでいた。
「くそ!くそ!体さえ動けば!」
ベンさんがそう思っているとムカデは凄い勢いで突進してこようとした。
「くそ!くそー!」
ベンさんは死を覚悟し、瞳を閉じていた。
「あれ?」
しかし、ベンさんは全く痛みなどを感じることはなかった。
ただ、体が痺れて動けないだけ…
「なぜ…?」
そう思い目を開けると
そこには水の壁ができていた。
「なんだこれ…」
ベンさんが不思議に思っていると反対側に黒い布を被った人間がいた。
「あの人が、助けてくれたのか…」
そう思っているとその男は大きな声で叫んだ!
「リリーース!」
すると、白い光が洞窟一帯を包んだ。
「なんだ…あの魔法は…」
ベンさんがそう思っていると、体の痺れがだんだんと引いていくのを感じた。
「これはもしかして…」
白い光は一瞬にして消え去った。
それと同時にベンさんの体の痺れは亡くなっていた。
何者なんだ…




