べンおじさん 1
俺リーン・ルノエスはアンおばさんの家で色々あり、ベディを引き連れ旅に出ることになっていた。
「冒険の始まりって感じだね!」
「そうだね、でもそんなにはしゃいでると体力がもたないよ」
「そんなことないわよ!私体力あるもん!」
俺はウキウキのベディを見ながら道を進んでいた。
「ベディ、楽しいのはわかるけどはしゃぎすぎるのも良くないよ」
「はーい…」
パールの一言でバディがおとなしくなった。
「でも、ほんとにベンさんが着いてきてくれるだけでこんなにも頼もしいなんてね!」
「そうか?ハハハ!役に立ってるならよかったよ!」
パールは全体を見る力があるらしくベンさんを持ち上げるのもうまかった。
「ベンおじさん、ビート・ウッドまではどのくらいかかるんですか?」
ボルスが若干の汗をかきながら質問をしていた。
「そこまで遠くはないけど、このスピードで進むなら歩いて2日ってとこかな」
「そうですか…頑張ります!」
「おう!」
ボルスは元々体力がある方ではないのか、少し疲れている様子であった。
しかし、彼なりに頑張ろうとしているのだろう。
「ボルス、少し荷物持つよ!」
「ありがとうリーン」
俺は頑張ってあるボルスの荷物を持ってあげることにした。
日々稽古をしていたこともあり、これぐらい余裕だ!
そんなことを思いながら俺はこっそり身体強化魔法を使っていた。
流石に自信があるといえ、まだ俺は4歳だからな…
俺がそんなことを考えているとベディがベンさんに話しかけていた。
「ベンおじさんって何歳から冒険者をしてるの?」
「俺か?俺は16歳の時からだな!」
「16歳って早いの?遅いの?」
「どうだろな?俺の時は割と普通なイメージだけど、もしかしたら今だと遅いのかもしんねぇな!」
べんさんとベディが話しているのが楽しそうに見えた俺はその会話に参加することにした。
「僕もベンさんのこと聞きたいです!」
「私も!」
「僕も!」
俺が話にのるとパールとボルスも話に参加してきた。
「俺の話って言ってもなぁ…そんな大した武勇伝があるわけでもないしなぁ…」
「それでも聞いてみたいです!」
「そうか?それならちょっと話してやるか!」
俺たちはベンさんの冒険者エピソードを聞かせてもらうことになった。
「俺は元々魔法が全く使えなかったんだ…」
ベンさんはレインフォレストで生まれ育っていた。
10歳の時に洗礼の儀式で魔力が出現したものの水魔法が少し使える程度で大した才能はなかった。
16歳になると同じ年代の奴らが冒険者になって町を出て行くのを見て、ベンさんも冒険者になることを決意した。
しかし、魔法がほとんど使えないベンさんは冒険者としては大きな活躍もできず4年の月日が経った。




