名前と家
俺リーン・ルノエスはキースとの戦いが終わりアンおばさんの家に向かっていた。
帰り道で奴隷にされていた子どもたちの名前がないことを知り、俺はみんなに名前をつけることにした。
俺は今悩んでいた。
「みんなの名前かぁ…」
俺が悩んでいる時間も子どもたちは目を輝かせていた。
みんなの特徴…
俺はみんなの特徴を考えると、それぞれ瞳の色が違うことに気がついた。
「みんな、星のように綺麗な瞳をしてるね」
「そうかな?」
「星…星…あっ!」
「どうしたの?」
「いいのが思いついたんだよ!」
「ほんと?!」
俺は子どもたちの名前を思いつき、それぞれに名前をつけてあげた。
青い瞳をした女の子は“マーキュリー”
黄色の瞳をした男の子は“ヴィーナス”
赤い瞳をしている男の子は“マーズ”
茶色い瞳をした女の子を“ジュピター”
そして、左の目が緑で右の目が青いオッドアイの男の子を“アース”と名づけることにした。
「じゃあ、僕はマーズって名前なんだね!」
「あぁ、君はマーズだよ!」
「やった!名前で呼ばれるってなんかすごい不思議な感じがするけど、とっても嬉しい!」
ヴィーナスは名前をつけられたことが嬉しくて跳ね上がっていた。
「私のマーキュリーって名前は何か意味があるの?」
「君たちはそれぞれ瞳の色と同じ星の名前をつけたんだ!」
「そっか!お星様の名前ね!」
俺は星の名前をつけたと説明したが、よくよく考えるとこの世界に同じ星が見えるのか…
そもそも存在するのかわからない…
彼らが大人になった時
「そんな星存在しないじゃないか!」
と、月に変わってお仕置きされないか少し心配になりつつも彼らの笑顔を見て、そんなこと言われるはずもないとほっと息を吐いていた。
そして、俺はアンおばさんの家に着いた。
コンコンコン
バン!
「アンおば…さん…」
俺が扉をノックをするとすごい勢いで扉が開いた。
そこには腕を組んで鬼のような形相をしているアンおばさんがいた。
「リーン。私は境界に近づくなって言ったよね?」
「は、はい…」
「なんで人が注意してることを無視するんだい!」
俺はそこから30分ほどアンおばさんに怒られた。
「すみませんでした」
「ほんとに!今日はいつもより働いてもらうからね!」
「はい…」
俺はなんとかお叱りタイムを乗り換え、やっと中に入ることができた。
「おかえりリーン!」
「心配したじゃない!」
バルスとパールが迎え入れてくれた。
「ただいま!」
俺は2人の顔を見て少し安心してしまった。
「そっちの子たちが教会の?」
「そう!この子がベディ。こっちがマーキュリーそれでこっちが…」
俺はパールとボルスに子どもたちを紹介した。
「私はパール、こっちがボルスよ!よろしくね」
パールが元気よく挨拶すると子供達はみんな嬉しそうに挨拶を返していた。
「それで、この子達はこれからどうするの?」
「ん〜…それなんだけどね…」
俺はこの子達をどうにかアンおばさんのところで受け入れてもらえないか考えていた。
「それなら私のところでまとめてみんな働きな!」
「えぇ!」
俺が悩んでいるとアンおばさんが突然提案をしてくれた。
「いいんですか?」
「もちろんさ!」
「リーン達はそのうち旅立っちゃうんだろ?のらいなくなったあとの人手があるなら、安心できるってもんよ!」
「おばさん…」
アンおばさんはベディを含め6人を引き取ってくれることになった。
これは願ってもないことだ!
「ベディ達も大丈夫?」
「もちろんよ!」
「うん!僕たちも嬉しい!」
「私も!」
「僕も!」
そういうと子ども達は喜んでいた。
奴隷ではなく、自分の意思で働きたいと思ているのであれば、問題ない。
「じゃあ、お願いします」
「もちろんさ!」




