自由な生活
俺リーン・ルノエスは奴隷の魔法により攻撃をしてくる子どもたちに対して狼狽していた。
そこへ、ベン・クルトというギルドマスターが助けにきてくれた。
そのおかげもあり、子どもたちを傷つけず事件を終えることができた。
戦いを終えた俺たちはアンおばさんの家に向かっていた。
「ほんとに、みんなが無事でよかったよ」
「チュウ!」
「私がいたから当然よ!」
ベディはなかなか気が強い子ということもあり、言葉もなかなか強気なようだ。
「あぁ、ほんとにベディのおかげだよ。ありがとう」
「う、うん…」
強気な彼女が喜ぶと思って褒めてあげたのだが、顔を赤くさせてしまうほど逆に困らせてしまったようだ。
「ほんとにお姉ちゃんたちのおかげだよ!ありがとう!」
ベディが困っているのがわかったのか、奴隷にされていた子どもの内1人の少年がベディを讃えていた。
「ほんとだよ…私…もう一生奴隷のままだって…思ってて…」
奴隷にされてしまっていた子どもの内1人の少女が解放された喜びなのか、喋りながらだんだんと涙を浮かべていた。
「もう大丈夫よ!あなたたちを縛る呪いはもうないんだから!」
ベディの力強い言葉は奴隷にされていた子どもたちに響き、5人全員とも泣かせていた。
「あぁ、もう大丈夫。きっと君達はこれから幸せになれる」
「えぇ、そうよ!私たちは…私たちは…」
ベディはずっと溜め込んでいたものを爆発させるかのように泣き出していた。
「私たちは!絶対に幸せに生きてやるんだから!」
「もちろんだよ。君たちはまだまだ小さい子ども。ここけらいろんな幸せを経験できるよ」
「リーンくんも僕たちとそんな変わらないでしょ」
「確かにな!」
ハハハ!
俺たちは大きな声で泣いたあと、大きな声で笑えるようになっていた。
ベディ達は小さい頃から奴隷の魔法で自由を奪われてきていた。
そんなこと、決してあってはならないはずなのに…
だが、ここからはもう自由なんだ!
好きなだけやりたいことをやって欲しい。
…
アンおばさんの家に着く頃、俺はふと気になり質問をしていた。
そういえば、ベディ意外の子どもたちの名前教えてくれないかい?
「…」
俺が質問をするとみんなだんまりになってしまった。
「あ…僕たち名前…ないんだ」
「そっか…」
この子たちは生まれて間もない頃に親から捨てられてしまった子が多く、名前を付けられていなかったようだ。
「あの神父からはなんで呼ばれていたんだい?」
「あの人からは“お前”とか“おい”って呼ばれてた」
本当にあいつは神父という建前が存在するのか。
やっていることが外道すぎて言葉も出なくなっていた。
「そっか…でも名前がないと困るよね…」
「うん…」
「そうだ!俺がみんなに名前をつけるよ!」
「ほんと!?」
子どもたちは俺が名前をつけるというだけで目を輝かせていた。
「あぁ!俺でよければみんなにつけるよ!」
「もちろんだよ!」
ということで俺は彼らに名前をつけることにした。




