『木漏れ日』発足②
ご期待下さい
「どうぞお茶です」
「どうも」
場所はリビング。ちらっと相手の方を見るともう着替えており、パジャマではない。ウサギが小さくプリントされた白Tである。ここは無法地帯であり、常に身の危険があるここで生きていて、上層部直属の部隊に所属するのだからただの女性ではないのだろう。そう思って身を引き締めようとした。
「私は黄昏明です。好きな物はぬいぐるみとウサギです」
そう言ってほのぼのと笑う黄昏さんを見てつい力が抜けてしまいそうになるのをこらえるのに必死だった。えっ?この人ほんとに大丈夫かな?なんで暗黒区にこんな人いるの?なんて思ってしまう。でもここにいるからにはすごい何かがあるに違いない。
「私、研究区から暗黒区に昨日来たばかりでまだ勝手が分からないけどよろしくね橘ちゃん」
ん?昨日来たばかり?暗黒区に?ほんとに大丈夫なのか?橘の中で不安が再燃した。目の前でぬいぐるみを抱きかかえて笑う黄昏さんに虫も殺せなさそうな感じがした。あとずっとスルーしてきたがちゃん付けで呼ばれるのは何なのか。落ち着かない。まぁ約一名、曙覧ちゃんと呼ぶ友達がいるが、そもそも黄昏さんとは初対面のはずである。そして口を開き
「ねぇその橘ちゃんって呼b 〈ピンポーン〉…
インターホンが鳴った。タイミングが悪い。
恐らく今来たのも『木漏れ日』のメンバーなのだろうか。玄関に行った黄昏さんについていった。そこにいたのは元気に日焼けしたポニーテールの女性だった。
「『木漏れ日』の逢間朱鷺子です。よろしく〜」
チャーハン食って元気一杯。




