丹沢哀歌・笹井宏之賞応募作品(2)
いとしかり♫~足柄山の金時は~♬おひさらばへてもなほ好くめり
貴乃花親方すらも追はれしか陋習づくしの相撲界悪し
けふよりは少年力士育むとか金時つくれるこや貴乃花
トマト食みそのいささ種ためしとて鉢植え落とす生くるか死すか
動禅をすまして座椅子にやすらぐにまとふ虫あり興ざむことよな
鉢植えに唐茄子双葉顔を出す虜囚の日々にいささ慰撫かな
秋さればしののめ空に思ふかな良けき筑波に歌ひし人を
※高橋虫麻呂を詠んでいるのです。
山ほととぎす名乗るなりとはよくぞ云ふ誰か詠みけむ越天楽に
戸川なる自然公園はた葛葉いと近きが蓮花池となりぬ
※蓮花池:中国・蕭紅著作による小説題名
けふきのふいとど寒くなりにける山里ゆえとしも思ほへず
※私に纏い付いて離れぬストーカーどもゆえのことです。
めづらしく寒さ駆け来るこの夏か豪雨野分けと異常尽くしや
歯三本一気に抜かれて帰り来し痛みは歯づれ懐中なりき
歯の治療金なくば止むとは云へずただ止むと云へば医師怒るを
何しかも円形禿の出ずるなりよはひ六十八つ心づくしや
心労の限りなければハゲにしかさあらずんば薬禍とも見いつつ
順辿れ心労ゆ喫煙、血圧上がり、薬飲み過ぎハゲの出づべし
あさましくばさかしま行かん薬断てさばハゲ消えて祝つ禁煙ぞ
ともがきも師匠もをらぬ身なればや夢とうものは頼みそめてき
※小野小町の狂歌風。
夢ほどにおのれを示すものはなし厳しくもやさしきものはなし
こころからやすらぎなまし人ゐなく視界いっぱいの海さやければ
※平塚海岸での現地詠。
平塚の海の面はモノトーン小雨ふる中索漠とゐたり
横浜のはたバルセロナの海なきか波打ち際へ確かめんとす
あなかしこ寄せては返し寄せ返すわだつみの歌今も死なずてゐ
〔次ページにこの歌と関連する詩を置きます。これは青春時に書いたもの〕




