心からの和歌
この第四章に当たる「落選和歌集シリーズ」は私が過去いろいろな短歌公募に応募して、すべからく落選した和歌の数々を並べたものです。これらの和歌群が入選はもちろんのこと、佳作にすら選ばれなかったことを私は肯じ得ません。無念の意味を込めてここにその数々の和歌集を皆様にご披露する次第です。これらが果たして駄歌に属するものかどうか、ぜひとも皆様にご判断を乞う次第です。多谷昇太。
〔※できましたらこの章以下は縦読みにしてお読みいただけたらと存じます〕
保ちたし乱したくなし静謐を世の苛みに…心よ保て
いまはなほ異邦人の罪引く老人ホームのアクリル板よ
世の的と堕してもこころ朽ちめやも身の緒になるまで君をし仰がむ
つかの間の塵の世と云ふめれど塵にまみれてなんとしょう
幾千里歩いちゃ来たが気がつきゃひとり辺りに人は居やしねえ
あなかしこ空事ならぬ現なり我のみ置かるる治外法権
八つ半夜のほどろは毎度かなこれを暮らしと云ふべしやは 惨!
難しき秋眠赤月を覚ゆ処処ぬえを聞き夜来止まずも(春暁狂歌)
梓弓(あづさゆみ;枕詞)引くか鳴らそか決めかぬるウクライナごと抗ひたしを
後れ居てむすぼれゐずは追ひ及かむ雪雨ふれば菅笠かぶり
いでや君人信ずるは難きものと覚へはべるをなほ致すが草
死ぬまでに何とか金を稼ぎたし♬せめて少しはカッコつけさせてくれ♬
人並みの暮らしも何も顧みず生きた俺だが見えぬ片目に出る涙 〔※ひどい字余り〕
霊ぢはふ神も見捨てしわが身かな雨が我をうつ人が指差す




